見出し画像

ONCE UPON A TIME IN HOLLYWOOD

–ネタバレ注意–

みなさんには辛い過去がありますか?
もしその過去が「書き換え可能」と言われたらどうしますか?

60年代、ヒッピームーブメントで浮かれ気味だった当時のアメリカで残虐な事件が起こりました。

あるヒッピーのカルト集団が「金持ちなら誰でも良い」とある有名女優の家に侵入しました。
当時妊娠8か月だった彼女は「この子を産んでから私だけを殺して」と涙ながらに訴えましたが残虐な手口で殺害されました。
この悲惨な事件は、今もなお人々の記憶に残り続けています。

実際に起こったこの事件を元に作られた映画▲”ONCE UPON A TIME IN HOLLYWOOD”。
レオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットが演じる爽快なキャラクターが事件の真相とは違い、愉快で笑える展開に「書き換える」というハッピーエンディングになっています。

カンヌ国際映画祭では、映画を観終わった観客が感動のあまり6分間ものスタンディングオベーションを送ったそうです。

ところで映画の題名に使われている”ONCE UOPN A TIME”の意味をご存知ですか?
日本語の「昔々あるところに」と同じようにおとぎ話のはじめに使われます。
海外のおとぎ話は基本的にハッピーエンディングなので、映画の終わり方がハッピーである事を表しています。

さて、「悲痛な過去を書き換えて今を幸せに生きる」という映画監督のアイディア。
実は心理学の“過去の乗り越え方”にも基づいているんです。
アドラー心理学では「自分の過去は、自分で明るい思い出に編集可能」としています。
ずっと悩んでいる過去があるなら、いっその事この映画のように”ONCE UPON A TIME”(昔々あるところに…)と自分で楽しい思い出に書き換えてしまう、という方法もアリなのではないでしょうか?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?