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日記(2019/11/24)

朝9時からマンションの防火訓練、その後ダッシュで鎌倉へ。なぜって、鎌倉全国俳句大会の催し物で、俳句の師匠の高士先生と写真家の浅井慎平氏の対談があったから。俳句も写真も好きな私が、この機会を逃すわけにはいかない。それに11時半までに着けば当日投句もできるとのこと。電車の中では悶々と句作に励み、そして神がかった冬の句を2句こさえ、意気揚々と鎌倉駅のホームに降り立った。が、その瞬間、今日の句会は終わったと思った。埼玉とは違ってポカポカの小春日和だったから、用意した2句は嘘くさくて出せやしなかった。しゃあないと投句は諦め、小町通りを散策しながらのんびりと会場に向うことにした。

大好きなカレー屋は今日も開店前から長蛇の列。

仕方がないのでお茶とお菓子で腹の虫をおちつかせ、

八幡宮に行くと、おめでたい行列に出くわし、

そしていよいよ会場の直会殿に入ると、今まさにお目当ての対談が始まるところだった。いつも通り、優しくて気品に満ちた高士先生、そして、サンデージャポンで一方的に顔見知りの浅井慎平氏が、和やかに座っていらした。

そして、対談の冒頭では、いきなりお二人で「嘘」を礼賛。作品には嘘があっていいというお話。なーんだ、だったらあの2句を出してもよかったかな、と思ったりもした。それから約1時間の楽しいトークの詳細をここに書きたい気持ちはやまやまだが、それに力を入れてしまうと私のお客様が年末調整を受けられず泣くことになるので、箇条書に留めることにする。以下、気になってメモした貴重なお言葉の羅列。

◆最近、多くの人にとってカメラは肉体化している。
◆写真も俳句も止めて考えるという点で同じ。
◆俳句は、深さ、遠さ、重さを空恐ろしい程強い言葉で17文字に納める。
◆フリージャズはフリーというスタイルになる。
◆スタイルを逃れることは不可。
◆スタイルの論争より心を打つことを考えてはどうか。
◆俳句がうまくなるのは、ある程度、簡単なこと。
◆俳句は「お前って誰?」に対する回答。
◆俳句だけやってても面白いものは書けない。
◆きらびやかな季語は、艶消しをして使う。
◆結論、人生に俳句はあった方がよい。

とり急ぎ、ここまで。よし、落ち着いた、仕事しよう。