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「First Love」CD盤面をひっくり返してみたら


CD盤面の向こう側の世界

前回から話題が連続してしまうけど、宇多田ヒカル『SCIENCE FICTION』が発売されてご本人のTV出演等露出も増えていて、私も曲を聴きまくっているので今の気分のままに書いておきたいのです。

自分の曲の制作が進んでいないままただ時間だけが過ぎ、
このままでは半年でアルバム完成の目標は叶わない気がしていますが、
最上級の音楽が世に出たばかりで、この空気を思い切り吸い込むことは、
きっと今後の栄養になる、そう信じてインプットし、アウトプットに
繋げたいと思います。

きっかけはラジオ番組

4月24日(水)放送のJ-WAVE(81.3FM)「GRAND MARQUEE」
「宇多田ヒカルウェンズデー!」
特集で、
とても面白い企画をやっていたのです。
爆売れしたファーストアルバム『First Love』はプレス工場によって音質が違う。その聴き比べをする、という試みでした。

「放送局のコンプレッサーで均一化 調整されてること了承済でお願いします」と説明がされた上で、東芝 コロンビア ソニー JVCの4パターン、
サビの部分だけ流れました。

中古PCにイヤホンの最良とは言えない環境で聴いたところ、
JVCがキックの音がクリアで腹に響く感覚がありました。
ハイハットの伸びはソニーが良い?
低音、ロウの出方がソニーから音が大きく、
豊かになっていくような気がしました。
でも正直あまり違いがわからない、耳の良さの感度はまだまだのようです。

番組ではソニーの音がパキッとしていて粒立ちがある、とか
ソニーの音が良いという感想が目立っていた気がします。

パッチワークのようにサビの一部だけ連続して聴く、なんて
試みもあり、なかなかそんな機会ないと思います。

また改めて集中して聴いてみようかと思います。
興味のある方は、5月1日(水)まではタイムフリーで聴けるのでぜひ。
(↓ラジコのリンクからどうぞ)
聴き比べの後に「盤面の向こう側」と夕方に引っ越した「FLIP SIDE PLANET」小袋成彬さんのコーナーが始まるのも良かったです。
深夜の時から毎週拝聴しておりました。

CDを作る側の人たちの思いを知る

この番組を聴いたことをきっかけに、興味深い記事に出会いました。

私も「First Love」のCDを持っているので、自分のCDはどこの盤なのか
確認したくなりました。その確認方法がこの記事に詳しく書かれていたのです。そこで私のCDは恐らくコロンビア盤。
私のはIFPI L222 IFPI3983 TOCT-24067 4M3 C 92
と刻まれています。



ラジオや記事からの情報では、一番おとなしめ、マイルドな仕上がりらしい。そんな事知ってしまったら、他の盤も揃えてみたくなりますよね?

それにしても購入から25年経って、はじめて
聴く以外でCDをひっくり返し、まざまざと見つめました。
盤面の裏側にはこんな奥深い世界が広がっていたなんて…

音楽って、まさに宇宙みたいだな、と感慨深く浸ってしまいました。
物事って、角度を変えて見たら違って景色が見えるという
すべての事象に繋がってる気がします。

実際このCDだって、撮影しようとすると盤面に虹がたくさん現れて、
角度をくるくると変えて見ると自分の顔や窓の外の樹々の表情を映し出し、
今立っている景色の豊かさを知らせてくれたようでハッツとしました。

自作CD制作を目標とする者として気付きが多く、とても勉強になったので
後編も拝読。

この記事にたどりつけて良かった。
後半の「ファンはプレスのことなんて興味が無いかも知れないけど、アーティスト、制作の人間がベストを尽くしていることを知ってほしい」という行からの文章は読めて良かった。

このCDの一枚一枚、プレス工場から生まれた。
そこで働く人の手から生まれたのだと想像できました。
もっと前の段階のスタジオのミキシングルームの光景もかすめ、
人のこだわりや情熱が注がれた膨大な時間から、この丸いきらきらした形のやつが生み出されているんだと、
急に1枚のCDの質量が重くなった気がしました。

「ファンが喜んでくれれば、必ずアーティストに返ってくる」
この思いをしかと受け止めて推しのアーティストを応援したくなりました。

DTM面でも「トラック」を積み重ねていくけど、「隠しトラック」ってCDしか出来ないものだな、とか、DAWのPCにコピーするごとに
音が変質していく、(なんとなくわかってたけど)とか、
多くの発見がありました。

その後しばらく「First Love」を聴き直したのですが、改めて
楽曲の素晴らしさ、ヒカルさんの歌声のあたたかみに包まれ、
これが15歳で?と驚く。何回聴いても驚き感じる新鮮さ。

才能輝きの誕生をリアルタイムで体験出来て、四半世紀を過ぎて尚深く沁み込んでくる幸福感にただ揺蕩っていました。

with MUSIC後編で作曲する時のことを話されていたので、
曲が誕生する瞬間からアルバムが完成してミックスマスタリングが終わり
CDプレス工場で形になって流通しショップから私たちの元に届く、
という0~1からの道しるべの裏側を垣間見た気持ちです。

余談ですが

静岡のプレス工場と読んで真っ先に思い出したのは、
Creepy Nutsのオールナイトニッポンのとある日の放送。
CDアルバムの音源の制作がギリギリになり、発売日に間に合わせる為に
担当者の方が静岡のCDプレス工場に風になって届けた、という都市伝説の
ようなエピソードをお二人の軽快なトークで繰り広げ、
深夜に笑い転げたことが甦りました。そういえばソニー所属だったな。
因みにCreepy Nutsの大ファンなのでCDも全部持ってます。

話を戻して。
また良いものを聴いて良いものを読んでしまった。
TF期間中になるべく早く今の気持ちをアウトプットしておこうと書きました。
自分の制作を頑張らなくては。モチベーション上がりました。
近日お店のイベントがあるのでまずは準備に集中しないと。
人に喜んでいただく、これが生きていくうえで基本の目標。

そしていよいよ迎える5月。制作集中月間にする予定です。
色々と忙しいけれど、好きなラジオや音楽でリラックスしながら、
身体に気を付けながら進んでいきます。
皆様も良いGWお過ごしください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!






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