三千世界の
烏を殺し
ぬしと朝寝が
してみたい
(都々逸/高杉晋作)
「愛してる」って言ったことありますか?
愛してるは「I love you」の翻訳語で、もともと日本語にはない言い方なので、言いにくいですよね。
日本語にないということは、日本人にはない概念なんじゃないでしょうか。
「私はあなたを愛しています」って、よくよく考えると抽象的で何を説明しているのかよくわかりません。
日本人はどんな言葉で気持ちを表してきたのでしょうか。
古今和歌集〔905(延喜5)年勅命勅撰和歌集〕の恋歌から拾ってみましょう。
千年以上前の言葉とは思えない、現代と変わらず悩まされる恋心が伝わってきます。
「愛してる」なんて薄っぺらに感じます。
大河ドラマ「光る君へ」で注目されている和歌、古文に親しみのない方もこの機会に読んでみてはいかがでしょうか。