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コロナ禍における 予防接種と乳児健診

はじめに

今回はイチ医療関係者として、noteをかかせていただきます。いうても、私はしがない医療事務でございます。ただ、世の中のお母さん達目線で、出来るだけわかりやすくお話したいなと思います。

もっと詳しく!は私ではなく、ぜひかかりつけのお医者さまにきいてくださいね。

予防接種と乳児健診は受けるべき?

新型コロナウィルスが猛威を振るう中でも、お子さんの予防接種、乳児健診の時期は迫ってくるものです。実際、職場でも毎日のように

『予防接種は受けに行った方が良いですか?』

といった問い合わせの多いこと!皆さん、悩んでらっしゃるんだと思います。

というわけで、日本小児科学会の見解をご紹介したいと思います。

Q 乳幼児健診や予防接種を遅らせたほうが良いですか?
A: 乳幼児健診の目的は、年齢ごとに起こりやすい病気や問題を早めに見つけて治療などに結び付けることです。予防接種についても、感染症にかかる前に接種する事が極めて重要です。
 新型コロナウイルス感染症を予防するための対策も重要ですが、極端な制限によって予防できる他の重要な病気の危険性にさらされることを避ける必要があります。今後も数か月単位での流行が想定され、その間に乳幼児健診や予防接種を回避するデメリットは大きいと考えられます。実施にあたっては、いつも以上の配慮が必要になりますが、保護者と実施者が協力し可能な限り予定通りに実施すべきと考えます。
 (中略)
 集団・個別に関係なく、一般的な感染症対策として、お子さんや付き添いの保護者の方については、発熱や咳などの症状がないことを確認すること、成人では手指消毒や手洗いの励行とマスクの着用は必須です。
 また、可能な限り、きょうだいや祖父母などの同伴を避けること、健診や予防接種の会場や医療機関でオムツを替えないこと(新型コロナウイルスは糞便中に排泄される可能性が指摘されているため)も心がけてください。

出典 http://www.jpeds.or.jp/modules/activity/index.php?content_id=326

というわけで、

✔予防接種は、可能な限り予定通り実施すべきであること。

✔接種に来るときは、親子共に感染症対策を講じて向かうこと

というのがめっちゃ短縮した要点でしょうか。

もっとも、市町村が行っている集団健診などは現在中止や延期がなされているところもあるようですので、確認してくださいね。

これだけじゃ不安……という方は、こちらもわかりやすいので、ぜひ読んでくださいね!

現場からの一個人的お話

上の回答にも書いてあるのですが、一人の赤ちゃんの予防接種に、お母さん・お父さん・お兄ちゃん・お姉ちゃん・おばあちゃん・おじいちゃん…………って何人くるん!?ってこと、よくあるんです。わかります、赤ちゃん可愛いです。かわいい我が子の初めての試練とも言える予防接種をされるところみたい!って方もいます。お父さん一人じゃ上のお子さん見てられないのもわかります。しかしですよ、うちみたいな小さいクリニックだと、あっという間に3密空間の出来上がりです(泣)皆さま、可能な限り、きょうだいや祖父母などの同伴をお避けくださいませ!

あと、事務的なお願いでいうと、

・予約時間のある場合は、どんなに遅くともその5分前には来院していただきたいです。キャンセルの連絡は必ずしてください。(時間の余裕は心の余裕!)

・何を忘れても、母子手帳はお忘れなく!(結構いらっしゃるのです、母子手帳忘れる方…)

問診票は事前に記入してご準備いただくことをオススメします。(滞在時間の短縮に繋がります)

接種前後30分は授乳や飲食を控えていただきたいので、逆算して授乳をお願いします。(たまにお部屋開けたら授乳してた!なんてことがあってびっくりします……)

たぶん、よその医院さんでも↑これはしたら喜ばれると思います。なにより親御さんとお子さんのためにもなりますし。

予防接種 特例措置も

各自治体さんで、『新型コロナウイルス感染症の発生に伴う定期予防接種の接種期間の延長措置』があるところが多いようです。大体が事前申請になるようなので、接種を受ける前に各市町村の役所に問い合わせしててくださいね。ただし

こどもの定期予防接種は2年以内の方(ただし、BCGは4歳未満、小児肺炎球菌は6歳未満、ヒブは10歳未満、四種混合は15歳未満に限る)

という条件は残っているようですし、

接種のための受診による新型コロナウイルス感染症への罹患のリスクが、予防接種を延期することによるリスクよりも高いと考えられる場合等の「特別の事情」により、規定の接種時期に定期接種ができない相当な理由があると本市が認めた方

(↑神戸市の場合)

というような条件がどこまで当てはまるかよくわからない(市町村によって文面が違う?)ので、この辺りは役所に問い合わせてくださいね!

最後に

お子さんの予防接種や乳児健診、受けに外に出るのが不安という方は多いと思います。しかし、感染症は一つではありません。予防する方法があるということがどんなに素晴らしいことか、未知のウィルスを目の前に気づかされた出来事でもあります。これを機に予防接種をきちんと受けようと思っていただる方が増えれば、末端の医療関係者として良かったと思います。

かかりつけのお医者さんに相談され、どのような状況か、対策としてどのようなことを行っているかなど、納得のいく状態で、予防接種や乳児健診を受けることができたら良いですね。

↓日本小児科学会のコロナ対策ページが素晴らしいです。「がんばっているみんなへ ⼤切なおねがい」はぜひ一読ください。

昭和37年4月2日~昭和54年4月1日生まれの男性を対象にした風しんの無料接種が、延長になっています。対象の方でまだの方はこの機会にぜひ! 




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