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ミライのキャリア#16 起業のケーススタディ・ホリデーインタビュー① 起業編(4)

【えりな】
 さて今回は起業の実際。実際のケースをもとに起業について考えていきます。
 今回のテーマは法人を立ち上げ起業をするっていうこととはどういう事っていうことです。私も知りたいです。知りたいというか、実は今日、私は教えてもらう側として、しゃべっていただくのはホリデーさんです。今日は私がインタビューしますので、法人立ち上げに必要なものとか、今、社長さんをやられている上で、身につけなければならなかったものとかをどんどん聞いていきたいと思います 。
【ホリデー】
 なるほどそういう企画っすね。リスナーの参考になるかなあ。分かりました。

法人を立ち上げ起業した理由


【えりな】
 全国の社長さん代表ということで、私もすごい気になっていたので、最初の質問いいですか。まず法人を立ち上げ起業した理由を教えてもらってもいいですか 。【ホリデー】
 僕は大手広告代理店出身と最初に自己紹介しておりますが、元々大手の広告代理店にいたんですが、もうちょっとですね、詳しい話は端折りますが、このままちょっと大企業にいてもなぁ、ということで、ちょっと違う世界を見てみたいなっていう時に、そうですね、ちょっとお誘いを受けました。別のベンチャーというか、そういう会社によばれて行ったんですね。
 行ったんですが、まあちょっとですね、そこの会社が全くうまくいかずにですね。色々ちょっとこのままだと、僕も生活ができないみたいな感じの状態に、その会社がなってしまったので、仕方なく独立して会社を立ち上げたと、そんな感じでございます。なので、なんか夢を見て、俺はこんな会社を作って、こんなビジネスをするんだ、という風な感じに思って立ち上げたというのではなく、本当に仕方なくも、自分一人でやっていくしかない、っていって立ち上げたんですね。
【えりな】
 そうなんですね。もともと大手の広告代理店にいらっしゃったっていう話をね、何度かお話しいただいたと思うんですけど、うまくいかずに仕方なく起業したっていうところが初耳で、これちょっと深堀りしていきたいです。まず聞きたいのは、ホリデーさんの社長さんをしてらっしゃる会社は、どんな商品やサービスで誰を相手にしているんですか ?

どんな商品やサービスで誰を相手にしている会社?


【ホリデー】
 元々大手広告代理店にいた時にですね。アートディレクターとしていろんな企業のデザインの仕事をしていたんですね。なので、やっぱそこが得意分野なんですよ。なので、今、何をしているかっていうことなんですけど、中小企業大企業色々なクライアントさんが絡むオーダーを受けて、例えばその企業のロゴデザインをやったり、商品のブランドのデザインをやったり、はたまたキャラクターのデザインをやったり、Web サイトのデザインをやったり、デザインからビジネス支援をするみたいなことを行っております。なんで、結構まあもともと得意だったところに、もう1回戻ってきたみたいな、そんな感じですかね。
【えりな】
 そうなんですね。ということは、どんな商品だったり、どんなサービスかっていうのは、デザイン、ロゴだったり、あとはキャラクターだったりっていうデザインでのビジネス支援を想定して、お客さんは企業さんっていうことになるんですね。【ホリデー】
 基本は企業ですね。
【えりな】
 なるほど。そしたら大手広告代理店でやったことをそのまま延長でやっているところも多かったんですかね。
【ホリデー】
 そこはもうずっと10何年やって慣れているところがあったので、まずは一番自分の得意なところで、自分の会社をやっていくということで始めてみました。
【えりな】
 自分の一番得意な事っていうのが大事そうですよね。
【Caol】
 そこで浮かんだ質問なんですけれども、営業、つまりお客さんにする人をどうやって引っ張ってきました?

営業?


【ホリデー】
 なるほどですね 。
 お客さんになる人をどうやってひっぱってきたかなんですが、元々大手広告代理店出身の時代からですね。ま、お付き合いのあった、本当にありがたいことに、前職はいろんなお客さんを相手にして、そこでも結構ネットワークが培われていたっていう部分もあったので、ある意味、僕が独立するっていう時に、ちょっとこれをお願いしたい、みたいなことがあって、それが最初からちゃんとあって、お客を捕まえることができた、というありがたい状態でした 。
【Caol】
 なるほど、大手広告代理店にいたってことがすごくプラスに働いたってことですよね。
【ホリデー】
 めちゃくちゃプラスに働いてますね。それは広告代理店時代に結構皆さんが知ってくれている仕事と言うか、まあ、そのクリエイティブとかデザインっていうかっていうのも作れていたので、もそこが大きい実績となって、その実績が営業してくれているみたいな所ってのもあるので、ま本当にそうですね、Caol先生のおっしゃるように、前職の会社でやっていたこど、もしくは、前職のキャリアっていうのが、今すごく役に立っているっていう感じですかね 。
【えりな】
 そうなんですね。でも前に実績があったっていうのも、そうですけど、そこで大きい作品を作ったりして言ってしまえば、ホリデーさんのファンみたいな人もいっぱいいたんじゃないかなと思います。そういう方がお仕事依頼したいとかで、来たりって言うのもありましたか。
【ホリデー】
 そうですね。 ファンかどうかっていうのは別として、やっぱりまあ過去にこういう仕事をやっているって言うのが、安心感とか信頼感を生んでいるってのは、確実にあるかなっていう思います 。
【えりな】
 安心感と信頼感って、やっぱり起業したての方とかって、まずここ苦戦するところなんじゃないかと思うんですよね。できたて」ほやほやの会社だったりすると、まだ信頼とか安心感がついてないから、そこからどうやってお客さんを引っ張って来ようって思うと思うんですけど、いや実績があるって大事ですね。

仕事は信頼


【ホリデー】
 めっちゃくちゃ大事です。結局やっぱり仕事は信頼だなーっていうのは、まあ今でも仕事をしていてすごく思うんだよね。信頼はビジネスの一番大事な部分だなって本当に思いますね 。
【えりな】
 商品もそうですけど、デザインみたいなサービスを売るってなると、よりそうかもしれないですよね。お客さんの思っていることを具現化したり、形にするためにコミュニケーションとかも大事じゃないですか、ってなったら、信頼しているホリデーさんにお願いしたいっていうのもあると思います。
【ホリデー】
 ありますね 。ありがたいです。ありがとう。

自分の強みを生かす


【えりな】
 ここでお客さんの皆さんに感謝を述べる時間がありましたけども、この会社をやるのにどういうことをやろうっていうよりかは、自分がどういうのが得意で、どういうものだったらお客さんが付いて来てくれるだろうって考えた方が先だったと思うんですよね。
 やっぱり会社をやろうとすると、何で会社を起こしたらいいんだろう、とか、どういう事業をやろう、っていうアイデアが浮かんで来ないっていう人もいると思うんですが、まず自分が何ができるか先に考えるのが大事なんですね
【ホリデー】
 そうですね 。これすごく難しいんですけど、僕の場合は、結局デザインができて、確実にそれを欲しがっているお客さんがいるって言うのが、前職時代からもう経験として分かっているっていう状態だったので、だからまあこれぐらいの仕事は受注できるだろうなっていう見積もりが立てられるって言うところで、できたのがよかったのかなという風に思うんすよね。
 で、新しくですね、今のうちの会社では、デザインだけではなく、なぜかなんですけど飲食業とか物販業もやっているんですね。
【えりな】
 はいはいはいはい。
【ホリデー】
 実はまあその都内でフードトラックを走らせて、お弁当を売っていたりとかオリジナルのクラフトコーラ作ってECで売ってみたりとか、なんかそういうこともやっているんですが、こっちもね、本当に今までやったことないようなもの、1ミリも経験したことのないようなことをやっていて、でもデザインの仕事があるから、全然安定はしてるんだけど、そっちの事業だけで身を立てて行こうとすると、相当に難しいなっていう逆の手応えを感じるよね。
【えりな】
 飲食のことをやってみようっていうアイディアってどうやって浮かんできたんですか。
【ホリデー】
 元々大手広告代理店を辞めた理由なんですけど、理由のうちの一つで、その結局デザインの仕事って受注産業、お客さんがこれがほしいって言って、それにはいはい分かりましたって全部フルオーダーで答えて、商品を提供する、デザインを提供するっていう仕事なんですけど、その受注、受託っていうものにちょっと飽きてきた。
【えりな】
 飽きてきた。
【ホリデー】
 得意なんだけど、やり過ぎでちょっと飽きてきたので、逆に僕の担当しているクライアントさんというのは、自分たちの商品を作って、自分で売っていくっていうようなことをやっているブランドさんが多かったので、一旦、自分もそっちをやってみたいなって。そうすると彼らの大変さとか、凄さってのもよりわかるんじゃないかと思いますし、ある意味、そこでもし一山当てることができたら、多分デザインの仕事よりも、もっとなんかこう儲かるんじゃないかみたいなっていうのもありまして、なんでそっちにちょっと飛び込んでみたってのが元々の始まりですね。 
 で、いろんなうまくいかなかった会社では、まあそういうことも含めて、いろんな経験をしてみたんですが、そこからまた、自分の会社でデザインをやるにあたって、でもどうしても自分の会社で、会社員でもないので、色々自分で自由にできるなと思った時に、やっぱりもう1回なんか自社の商品を作って、売ってみるみたいな所からでも、こうやってみたいなーと思ってですね。そこでちょっとここも色々あるんですけど、ある意味仕方なくクラフトコーラを売り始めるみたいなことをやりはじめました。

変化とステップアップ


【えりな】
 ここが起業家ホリデーさんの挑戦の部分とかだったんじゃないかと思うんですけど、なんか一貫して、仕方なくとか、なっちゃってって言うとかがテーマみたいで、ちょっと聞いてて面白いんで、Caol先生、これ私も自覚があるんですけど、自分が向いていることを仕事にして得意がゆえにちょっと飽きてきて、ちょっと自分で変化させたことがやりたいってなることは、私もあるんですけど、こういうのは皆あるもんですか ?
【Caol】
 以前このポッドキャストで、運とか偶然って大きいですよね、という話をさせてもらったかと思うんですけども、事業とか面白いことと思ってやっていても、繰り返していくと、どうしても飽きるもんなんで、その時に何か運があったり、チャンスがあったりするのかな、と思います。
【えりな】
 この飽きているっていう事は、そこに運も合わせるとステップアップの時期になったりするってことですね。
【Caol】
 そう見れば、そこでクラスチェンジとかステージが違ってくるなんてことが起きるんじゃないか、という見方もできると思います。
【えりな】
 ということは、飽きてきたその時期、今のホリデーさんの形態になるちょっとした転機だったのかもしれないですね。
【ホリデー】
 言われてみればそうかもしれない。
【えりな】
 やっぱりこうなっちゃったっていうのは運も関係してるんだなー。
【Caol】
 ホリデーさんが最初からクラフトコーラを作る、って頑張っていたらこうはならなかったんじゃないかなあ。
【ホリデー】
 たしかに。
【えりな】
 今日はですね。ホリデーさんの話をいっぱい聞かせてもらったんですが、あっという間にお時間が来てしまいました。起業、会社を起こすというのは、自分の挑戦とか、やりたいことを純粋にやるって言うことだけじゃなくて、運が絡んでいたり、それまでやってきた事っていうのが発展した結果だったりするっていうことが、なんとなくわかりました。
 それではみなさん、まだね、まだまだ聴き足りないと思いますので、次回はちょっとリアルな起業の事情をホリデーさんにいっぱい聞いていきたいと思います。お楽しみに。







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