【映画感想】らしゃめんお万 彼岸花は散った

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1972年製作/63分/日本

色々あって1日おいての映画感想日記。
らしゃめんお万シリーズの2作目。らしゃめんもアウトだし、お万も当然大アウトすぎるタイトルに惹かれて1作目を見たからには続編も見ないわけには行かないわけで。

1作目は中国で生きてたアメリカ人と日本人のハーフお万さんが騙されて日本に来て、愛した男の手によって散々な目にあうっていうもう悲壮感漂いまくる作品だったわけですが、ちょっと1作目は中国から日本に行く下りとか騙されたり娼婦になったり壺振りを学んだり、生き別れた母に会ったりとかなかなか短い時間に要素を詰め込みすぎてた印象があったけど、この2作目はもう最初から壺振りのお万さんと妹の不良少女の関係とヤクザの悪者っていう構図がしっかりしてて基本的にはそのラインから外れないから非常にスッキリしててストーリーとしてよくまとまってて楽しかった。

怒涛のごとく続く濡れ場と残酷すぎる展開。特に妹の不良グループの女の子とかちょっと異常すぎる方法で犯されたり殺されたりしてて、単なるピンク映画くらいの気持ちで見ると結構度肝抜かれる。
敵のボスがまた憎たらしい上に少しヘラヘラした抜けてる男で非常に魅力的かつコイツが痛い目にあって欲しいと心から願わせてくれるというか素晴らしいキャラ。
あとはメクラの壺振りおじさんとか人情味のあるヤクザの二番手の兄貴とか、前回から続投の壺振り教えてくれる姉さんとかいちいちキャラが魅力的でとても素晴らしい。

何より最後の殴り込みがマジで最高すぎる!妹を殺され全てを無くしたお万さんが南無阿弥陀仏と書かれた着物着て刀一本で突入するのカッコよすぎる。メクラの壺振りおじさんも座頭市よろしく刀を何本も持って激強だし、姉さんも助けに来る胸熱展開も最高。今までのお万さんの不幸っぷりは全てこのヤクザの屋敷殴り込みの為だったのかと全てを理解した。このシーンは最初から最後までずっと最高。
ちゃんと悪者が最後成敗されるのも素晴らしい。
ほんとこのシーンを見れただけでもこの映画見てよかったなぁと思えた。

しかし誰がお万さんなんて名前考えたんだろうな頭が悪すぎて素晴らしいよね。らしゃめんも意味知らなかったけど調べたらゴリゴリにアウトすぎて笑った。
まぁでも映画はほんと素晴らしい出来だった。エロもグロもバッチリで言うことなしです。

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