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アドレノクロム?

究極の麻薬? 悪魔崇拝の証拠?

2022年7月、映画「アドレノクロム」がリリースされたことは、まだみなさんの記憶に新しいのではないだろうか。

https://eiga.com/movie/97127/

「アドレナリンの酸化によって形成される化合物で、強烈な麻薬効果や若返り効果があると信じられている「アドレノクロム」。抽出のために幼い子どもが誘拐されて人身売買の犠牲となり、流通には秘密結社や悪魔崇拝者が絡んでいるという噂も絶えないことから「悪魔の薬」とも呼ばれ、その存在は常に、世界の闇にうごめく黒い噂や陰謀論とともに語られている。」

映画の紹介に多少付け足すと、この悪魔の麻薬 ”アドレノクロム” は高価なため億万長者だけが手にできるともいわれ、エリート達の腐敗ぶりの象徴でもある。
知る人は長年その存在を知っていた。しかしいつもなぜか証明できないというジレンマに陥ってしまうので、多くの陰謀論者は映画の公開を、さてはデクラスとばかりに喜んだのであった。が…

あれからそろそろ1年が経ち、エリート達は相変わらず健在である。
大量逮捕、窓がないバスやグアンタナモ刑務所や飛び回るヘリコプターの映像の投稿が下火になってきたのは、このネタの賞味期限がそろそろ切れてきたからだろう。

そもそもアドレノクロムとは何か?


„アドレノクロムは主にその止血効果が利用される。しかし不安定な物質でアドレノクロム自体を応用するのは困難であるため、一層安定性のが高いアドレノクロムモノアミノグアニジンやアドレノクロムモノセミカルバゾンが開発され…“
ーウィキペディアより

つまり、元来止血効果を狙った物質であり、さらに投与によって統合失調症を起こすのでとてもハイになるどころではなく、麻薬や若返りのクスリとしても無価値である事が想像できる。この辺、我らが「しIAエージェント」である生物学者しろの博士が鮮やかに陰謀論をぶった斬りにして下さっているので、是非とも読むことをお勧めする。


アンチエイジング(若返り)は可能か?

さて、数日前、英dailymail からある興味深い記事が出た。

以下記事より抜粋
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独占:大西洋の海底で90日以上過ごした記録保持者の科学者がその結果10年以上若返ったと主張

  • ジョセフ・ディトゥリさん、大西洋の海底で100日間を過ごす予定

  • 彼は、圧力が人体にどのような影響を与えるかを研究している

ディトゥリさんはDailyMail.comに対し、医師らは3月から6月にかけて彼の体がどのように変化したかを確認するため、テロメア(加齢とともに短くなる染色体の末端にある化合物)を測定する検査などを行った、と語った。
同氏は、3月に最初に水中ポッドに移動したときと比べて、現在ではテロメアが20パーセント長くなり、幹細胞の数は最大10倍になったと主張している。
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どうも海底で圧力を受けた事で、幹細胞の数が増えて寿命が伸びた,と言うのである。
海底にゆけば誰でも若返るのかはディトゥリさん以外の人も試してみないとわからないが、幹細胞が増えた,と言う部分でピンときた。
最近、アンチエイジング効果をうたっての、ヒト幹細胞美容液なるものをよく見かけるようになった。


なるほど、これら化粧品は脂肪細胞由来のヒト幹細胞培養液をつかっていて、若返り効果抜群であるということらしい。幹細胞そのものは倫理的に使用不可、と。

また幹細胞治療という言葉は本来再生医療分野の用語であるようだが、狭義で顔の皺を伸ばしたりするのもそう呼ぶらしい。

この広告によれば、自分の中で一番元気な細胞を抽出➡︎培養して使うのでこれなら倫理的にもなんの問題も生じないわけだ。
ただ一番元気な細胞といえども老化は免れないだろうから、効果は年を重ねるにつれて少なくなるものと予想される。

ということで、もしかすると、生きのいい幹細胞を何処から持ってきて売り捌くというようなヤバいビジネスが存在するかもしれないと思い過去の新聞記事を漁ったところ、とんでもないものが見つかったのである。

新生児の幹細胞を取引!?

2005年ドイツベルリンTagesspiegel 紙の記事。短い記事なので全文紹介する。

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展望:子供たちが臓器売買目的で虐待・殺害されている 欧州評議会、ウクライナでの乳児の人身売買を懸念

„ウクライナでは産科病院から新生児を誘拐する犯罪ネットワークが存在する。これは、欧州評議会を代表してそのような誘拐の報告を調査したルース・ギャビー・ベルモット・マンゴールド氏の結論である。“

ウクライナには、産科病院から新生児を誘拐する犯罪ネットワークが存在する。これは、欧州評議会を代表して誘拐を調査したルース・ギャビー・ベルモット・マンゴールド氏の結論である。スイスの社会民主党議員は先週、ハリコフとキエフで被害者である母親、医師、当局の代表者らと会談した。
捜査のきっかけとなったのはスヴェトラーナ・プシコワさんの事件だった。彼女は2002年11月4日にウクライナ東部ハリコフ市の第6産科病院で女児を出産した。出産当日、彼女は子供の世話をすることができないほど衰弱していた。翌日、彼女が治療を行っていた医師に子供を渡すよう頼んだところ、医師は拒否した。医者は赤ん坊がすでに死んでいると言った。1か月後、別の女性、エレナ・ザハロワさんが同じ診療所で出産した。彼女は赤ん坊が死んでいるのか、生きているのかを見極めることは出来なかった。両方の女性が調査を試みたが、無駄であった。
2003 年秋、ZDF 雑誌「モナリザ」などのドイツのメディアがこの事件について報道した。その後、ハリコフのゴミ捨て場で臓器が取り出された胎児と新生児の遺体が発見された。その結果、ウクライナで捜査が再開されたが、やはり結果は得られなかった。
ウクライナの当局は依然として両方とも誘拐事件であったことを否定している。ニコライ・ポリシュク保健大臣によると、当時医師には死亡した新生児を母親に見せる法的義務はなかった。さらに、夫はエレナ・ザハロワさんの気持ちを考慮して、死んだ子供を母親に見せないよう求めた。(現在は法律は変わっている。)
ゲナディ・モスカル副内務大臣も、臓器収奪の可能性との関連性を否定し、「犯罪とは何の関係もない」と述べた。『ウクライナの3人以上の子供を持つ母親協会』はこれに同意せず、2001年から2003年だけでも同様の臓器売買のための新生児の誘拐事件が300件あった、と抗議した。
ベルモット・マンゴールド氏は欧州評議会議会の代表として、現在母親たちの意見に同意している。ベルモット・マンゴールド氏はウクライナの新聞コメルサントに対し、調査により新生児が実際に盗まれていたことが明らかになったと語った。ハリコフで少なくとも5件の同様の事件があり、リヴィウとキエフでも、おそらく他の場所でも発生していた。しかし、多くの人は彼女に話すことを恐れているという。
スイスの社会民主党は、特にウクライナの司法長官と副内務大臣が事件解明に関心がないと非難した。ヴィクトル・ユシチェンコ大統領は欧州評議会に対し、人身売買との戦いへの支援を要請した。当局は「こうした取引には犯罪ネットワーク全体が関与しているようだ」と述べた。ルース・ギャビー・ベルモット・マンゴールド氏は、春に欧州評議会の議会で報告書を提出する予定である。

スイスの社会民主党議員の訪問とは関係なく、ウクライナ東部マリウポリ市の検察官アレクサンドル・ジェゴロフ氏は8月、市内の私立診療所の医師らに対する捜査を開始した。これはウクライナでは初の試みであり、ヒトの胎児の肝臓と脳から採取した物質を凍結したものを売買したとして彼らを告発している。これらは幹細胞治療に使用するために国内のさまざまな地域からクリニックに持ち込まれた。他のヨーロッパ諸国とは異なり、この治療法はウクライナでは合法だからである。特に裕福な人は、そこで、より若々しく、より美しく感じるために、胚からの幹細胞による治療を受けている。

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記事中でも触れている巨大な人身売買ネットワークは、その存在が指摘されても、なおも遅々として捜査が進まないという。
ネットにもハッキリとした摘発の報道等はなかったが、最近やっと(もちろんメインストリームではなく独立系メディアからではあるが)子供の人身売買&代理母ネットワークの実態をレポートした記事が出た。

赤ちゃん工場ネットワーク!?

2023/5/28のNetzfrauenの記事では、ナイジェリア、インド、中国、そしてウクライナの新生児売買のついて報道している。

以下抄出
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赤ん坊は誘拐され、商品として取引される。ナイジェリアには欧州市場向けの、誘拐された少女たちに残酷な方法で赤ちゃんを産ませる赤ちゃん工場がある。アジア、ラテンアメリカ、アフリカ、さらにはヨーロッパでも、それは毎日起こっている。赤ちゃんは闇市場で売られるために、盗まれたり、 誘拐されたり、あるいは数多くある赤ちゃん工場の一つで「生産」されたりする。 乳児売買の報道では、通常取引されている場所はインド、アフリカ、中国です。しかし、ヨーロッパでも乳児の取引が盛んになるとは誰が予想できただろうか?
(中略)
赤ちゃんの売買に関する恐ろしい暴露がウクライナからも判明
赤ちゃんの売買は、ウクライナでの紛争が激化する前からすでに知られている。パンデミックの最中、ウクライナの代理母が赤ん坊を捨てた。流出した、ウイルスのせいで実の親と一緒に旅行できなかった赤ちゃんの動画は物議を醸し、世界中で話題となった。BIOTEXCOM-KLINIK グループは紛争勃発後も代理母出産を続けた。ルーマニアの数十組のカップルが、バイオテックスコムの代理出産プログラムの一環として、いまもキエフで出産を待っている。しかし、この業界には忘れ去られた人たちがいる。かつてのBioTexCom の最悪の「レンタル出産」で苦しんだ女性たちだ。この国はすでに「ヨーロッパの腹」と呼ばれている。しかもウクライナでの代理母の報酬はギリシャにおけるそれの半額でしかない…

商業的代理出産は非常に物議を醸している。近年、ウクライナは、このための子供を産むことを決めた家族にとって人気スポットとなっています。

ウクライナではパンデミックや現在の紛争以前から、悪徳産業が代理母を搾取し、乳児を遺棄していたことが調査で明らかになった。
オーストラリアのABC放送はウクライナの代理母の実態を報道する番組を作っている。

„女性らは、「約束よりも多い報酬が貰えない場合、児童の人身売買で通報する」と脅迫している。彼らは10人用のアパートに子供たちを押し込み、20人で住んでいる、それは鶏小屋だ“とスペイン紙は報じた。“バイオテックスコムは彼らを家族から引き離し、閉じ込めます。それはまるで農場にいるようなものだ“と、同じくBioTexComについてフランスのドキュメンタリー番組が警告する。「私の月収は最大 110 ユーロ(約1万6000円)です。私たちは皆、この方法でお金を稼ぐ義務があります。正しくないかもしれないけど、 私は自分のことを孵化器だとしか思っていない 」と代理母の一人は言った。「私たちには子供たちを食べさせるのに他に方法がないのです」と別の女性も言う。

BioTexComはまた、未成年者の違法取引、臓器売買、偽造、授精詐欺、脱税の容疑で捜査を受けている。すでにウクライナ政府は運営許可を取り消した。院長A ・トチロフスキーは(さらに別の妊娠クリニックも経営していたがそちらはすでに閉鎖された)残りの幹部らとともに8年から15年の懲役刑を言い渡された。しかしそれにも関わらずBioTexComはまだ継続している…
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終わりに

世界規模で問題になっている、誘拐と人身売買。
盗まれるのは胎児や新生児だけではない。誘拐された子供や、最下層の人々が代理母として搾取される代理出産のネットワークが世界中に広がっているという事実。
臓器売買といえば移植のためという単純な連想からはとても思いつかない、想像を絶するその目的。
「アドレノクロム」は、胎児や新生児が、裕福な人のためのアンチエイジング治療(幹細胞治療)の材料として取引されていることを隠し、真実から遠ざけるために生み出された都市伝説なのかもしれない。







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