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[トヨタ•プリウス]KINTO専用•全ユーザー対応型のUグレードの実力は、凄かった!

発表•発売から好評を得ており、既に1年以上の納期がアナウンスされている新型トヨタ•プリウス。
昨今の情勢を踏まえ、生産枠数を見越しての商談数制限などメーカー側も工夫をこなしてはいるが。
それでも、長期間の納車待ちは避けられない状況となってしまっている。

そんな現状の中、思わぬ盛り上がりを見せているサービスが存在する。
トヨタが展開する車のサブスクサービス「KINTO」だ。

ではなぜ、今KINTOが盛り上がっているのか?
その理由とともに、KINTO専用となるUグレードの希少な試乗レビューをお届けする。

KINTO公式HP

◾️今「KINTO」が盛り上がっている理由


先に冒頭でも述べた、新型プリウスにおけるKINTOサービスが盛り上がっている理由をお伝えしよう。

それは、新車購入に比べて短納期での納車が可能になるからだ。

ディーラー担当者さんに聞いた話によると。
生産工程において、受注枠とは別にKINTO専用枠を設けているらしく。
販売台数に比べて数の少ないKINTO契約枠の方が、早く納車される傾向となる仕組みとなっている。

そのためリース契約となるものの、少しでも早くプリウスに乗りたいというユーザーが増加傾向となっているらしい。
参考までに上位グレードのZにおいては、市販車は約1年半以上の納期が予想される中、KINTOでは7〜9ヶ月となる具合だ。
(※取材を実施した2月中旬時点のデータ)

KINTOではプリウスの全グレードが選択可能となっている。
(画像引用:株式会社KINTO)

しかし、上位グレードが長い納期を有するのに対して。驚きの1.5〜2ヶ月で納車となるプリウスが存在するのを、皆さんはご存知だろうか?

それが今回紹介する、KINTO専用となるUグレードだ。

◾️Uグレードとは何か⁇


KINTO専用のUグレードとはどんな車なのかを紹介していこう。

(画像引用:株式会社KINTO)

市販グレードとの最大の違いは、パワートレーン。
今回のプリウスは2.0リッターエンジン+モーターにより、力強い加速フィールを手に入れたのが注目ポイントでもあった。

しかしUグレードは、4代目プリウスと同じ1.8リッターエンジン+モーターの組み合わせとなる。
(モーター単体の出力は向上している為、4代目よりは力強さを増してはいる。)

実際の乗り味についてはレビューで述べるとして。
カタログ燃費32.6km/L(WLTCモード)と、新型プリウスの中で最も省燃費となる事は伝えておこう。

エクステリアでは17インチタイヤが標準装着となるのが特徴だ。
その他では、ガーニッシュやホイールモールなど樹脂パーツがツヤ無しブラックとなる点が。これは市販車のGグレードと共通となる。
またボディカラーにおいて、マスタードは選択不可となっている。

試乗車のカラーはプラチナホワイトパールマイカ

対してインテリアは シートから装飾部品に至るまで、ごくごくシンプルな物に交換されている。加えてオーディオディスプレイが、Uグレードでは8インチとなる。(Z/Gグレードでは12.3インチ)
機能面は問題は見つからないが、見た目的な味気無さは否めないのも確かだ。

試乗車の内装色シルバーのガーニッシュが入る
アクティブグレー。
ドアノブ•シフトレバーなどに装飾が入らない
いたってシンプルなインテリア。
シートもファブリック素材+マニュアル調整式の
エントリーシートとなる。

Uグレードの内外装については、外装ではモデリスタのエアロ&ホイール装着パッケージ。
内装についてはGグレード同等の内装一式に変更となる。各種有料オプションが用意されている。

モデリスタのエアロパッケージ装着車も
選択可能。
尚、UグレードにはGRパーツ装着車は
用意されていない。
(画像引用:株式会社KINTO)

◾️老若男女問わない「運転しやすさ」


2.0リッターエンジン搭載による走りの進化。それが新型プリウスの乗り味における最大のトピックだろう。

となると、先代と同じ1.8リッターエンジンのUグレードは「いわゆる廉価版ってやつでしょ?」というイメージが先走ってしまいたくなる。

しかし、このUグレードは全く違った仕上がりであった。「これもれっきとした、新型プリウスの1つの形だ」と、見事に偏見を払拭してくれた事に驚かされた。

それは全体的に軽快さが際立つ乗り味を、このUグレードは有していたからだ。

ベテランからビギナー関係なく「かなり運転しやすいクルマ」にセッティングされている印象を覚えたのだ。

まずは加速フィールから解説していくと、1.8リッターエンジンだからといって、常用域では全く不足さを感じさせない。
確かに2.0リッター搭載モデルと比べると力強さは感じられないが。ストップ&ゴーを繰り返す市街地などを走る上では、パワーを発揮する場面もさほど多いとも言えない。

さらに1.8リッター+モーターの組み合わせも、決して非力ではない。
アクセルレスポンスも良く、発進•加速においてもストレスフリーで試乗出来た。

あくまで一般道メインのシチュエーションで語らせてもらうと、省燃費による経済性の良さも含め。
必要十分なスペックは満たしていると言える。

1.8リッターエンジン(98PS)+駆動モーター(95PS)
の組み合わせは、街中では必要十分なスペックだ。

次にハンドリングも含めた乗り味について。
2.0リッターモデルはスポーツカーさながらの、キレのあるダイレクトなハンドリングに。上質さを感じるフラットな乗り心地を有していた。
個人的に嫌いでは無いのだが、走りのイメージアップを求めた結果、ソリッドで重厚感ある乗り味になったなと思ったのを覚えている。

しかしUグレードは、その対極に仕上げられている印象を受けた。
スムーズなハンドリング&軽快な乗り心地により、マイルドな乗り味となっている。
17インチタイヤを標準装着している影響が、かなり効いている証拠だ。
ハンドルも軽くなり、サスペンションも良く動くようになり、路面からのショックをうまく吸収してくれている。
さらにスムーズさが際立ったとはいえ、気になるようなノイズやバイブレーションを試乗中に感じるような事は無かった。

タイヤサイズによる影響は大きい。
さらにUグレードでは、市販グレードとリアサスペンションもスタビライザー無しの物に変更されている。

最後にKINTOのサービスにも触れておこう。このプリウスUグレードに設定されている「KINTO ultimated」では、車載ソフトウェアの自動アップデート&最初ハードウェア後付けが可能となっている。
つまり、いつでも最新状態のプリウスに乗り続ける事が可能となるのだ。
(今回の試乗記事では、長文となってしまう為サービス詳細についての記述は割愛。)

正直、車に関して強いこだわりがある訳でもなく。且つコスト面でも優れた車を求めるユーザーには、このプリウスUグレードはかなりオススメである。

筆者としても、仮に新型プリウスを所有するのであれば。趣味車とは別の普段使用メインの車として、検討の余地アリな1台でもあった。

また、実際にUグレードを検討しているユーザーも。数は少数ではあるものの、機会があればぜひ試乗してから検討する事を合わせてオススメする。

※参考掲載:Zグレード試乗レビュー









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