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外国人の採用・キャリア支援はビザの知識が必要不可欠な話

つい先日、都内のカフェに入ると偶然にもベトナム出身の卒業生がスタッフとして働いていました。偶然が過ぎてお互いびっくりしたのですが、卒業生にカフェラテを作ってもらいました。

ベトナムの卒業生作のカフェラテ

学生時代は新聞配達を5年間続けながら、日本語能力検定N1や簿記の資格など一生懸命勉強していました。
日本のおもてなしの心が好きで、ホスピタリティを積極的に学んでいた彼女から、時を経てお客として素敵なおもてなしを受けました。

そんな偶然の再会から本日は「外国人採用」について、専門学校のキャリアセンターで学生たちを就職支援する中で学んだ経験をもとに語りたいと思います。

日本学生と外国人留学生の違い

学生時代は、国際交流に興味を持ち、アメリカやイギリスなどに短期で留学した経験があります。(英語はできません😭)

仕事として専門学校で就職支援をした学生たちは、中国やベトナムなどのアジア諸国がほとんどで、日本で働くことをキャリアに据えて勉強していました。

当時感じた外国人留学生と日本の学生の違いはこちらです↓↓

✅働くことに対する価値観
✅コミュニケーションの取り方・受け取り方
✅育った環境
✅バイタリティ

特に授業をしていると
日本の学生と留学生では
クラスの雰囲気も全然違います

中国やベトナム、ネパール、ミャンマー等
母国から留学後、日本語学校で勉強して入学してきた学生達は、国も違えば年齢もさまざま

直接面と向かって注意されると傷ついたり、1人で行動できない傾向が強い日本人とは違って

直接、言葉で注意してくれた方が嬉しい
国によって文化、宗教、価値観が違い、集団の中にもそれぞれの個が際立つ
お互いをあまり干渉しない人間関係

日本学生の中には留学生達の異文化に刺激を受けて、自身のキャリア選択にも大きな影響を与えていました。(初めは企業に就職したいから入学したけど、最後は芸能活動を軸に、自分なりに楽しく生きていきたいと心に決めて、卒業していきました☀️)

日本人だけのコミュニティで生きていたらそんなキャリア選択はできなかっただろうなぁ。と感じています。

外国人を採用するメリット

企業で外国人を採用する理由としては

✅海外展開を考えているから
✅単純に優秀だから
✅日本語、英語、母国語が話せるから
✅日本人が採用できなくて人手不足だから

わたし自信が感じるメリットは、「日本人だけの組織、人間関係からの脱却」です。

それは、☑️年功序列、☑️終身雇用などの、日本企業独特の体質を変えるシルバーブレッド的な存在だと感じます。

外国人採用で気をつけたいこと

そんな外国人を採用する時に1番気をつけてほしいことが在留資格【ビザ】です。

内定や採用については、企業が決定権を持っていますが
日本で働くことについては、出入国在留管理庁(入管)が決定権を持っています。

企業が内定や採用です!と言っても、入管から就労ビザの許可が降りなければ働くことができません。

故に、採用側がこのような在留資格に関する知識を持っていることは必要不可欠です。

至極当たり前の話ですが、すごく大事なことだと感じております。

在留資格の確認はもちろん、求職者は採用したら在留資格の許可がもらえそうか?など行政書士などに相談しながら選考を進めていくことをおススメします。

入管での審査対象は、就業ビザの場合、求職者本人と企業です。

在留資格「特定技能」

最近のトピックスとして、在留資格「特定技能」に新たな分野が追加されました!

特定技能は、人材不足の産業に対して、一定の専門性・技能を有し即戦力となる外国人材を労働者として受け入れる2019年4月からできた新たな在留資格です。

これまでは、飲食・介護・宿泊など12分野の特定技能がありましたが、この4月より新たに「自動車運送業」「鉄道」「林業」「木材産業」が追加されました。

▼特定技能ガイドブック(法務省)

https://www.moj.go.jp/isa/content/930006033.pdf

おわりに

現在は、公共施設での就労支援が中心なので、外国人のキャリア支援に関わる機会がほとんどありませんが、当時、行政書士の先生に相談を重ねながら実践の中で勉強できたことはとても貴重な機会だったと振り返ります。

外国人材は日本人にはない価値観やバイタリティを持ち、グローバル化と少子高齢化における日本社会において両輪で貴重な存在であると感じているので、外国人採用はキャリアコンサルタントの活動の中で必ずまた出会うと確信しています。

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