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面接指導者の心得2 問題を自分事化をさせる

フリー面接トレーナーのnoriさんです。

面接初心者🔰のための面接対策コーナー、略して【めんたいこ

今回は、『面接指導者の心得』の第二段です。

日頃、面接を受けられる方の参考やモチベアップになればと思い、面接対策コーナーを書き続けてます。
一方で、指導者側も日々自己研鑽をしていく必要があるので、自戒の念を込めて『指導者の心得』について綴ります。

今日の【めんたいこ74】

私のところに訪れてくれる就活生は、ある程度の目的意識はあると思います。その理由は公務員志望者が多いからです。「公務員になりたい」と願っています。
強いて言えば、「公務員になりたいけど、なんでないりたいのかわからない」、「安定しているからという理由以外ない」といった方が、100人中30人くらいはいるイメージです。

「なりたい」というだけでも立派な目的意識ですが、どこを受けるか、何のためになりたいか明確にすることが求められます。

目的意識が不明確だと、大切な場面でがんばる気力がでなかったりと、メンタル的にも安定しないことが想像できます。

そうはさせないための面接指導者ですので、私たちがやるべきことはなんなのか考えます

就活を他人事から自分事化

まずは、自分事として捉えてもらうことが大切であり一番難しいことです。

私のところで指導を受ける学生は、中には自分でお金を払っている方もいますが、大半は親のお金です。
また、就活を行っているそもそもの理由も「時期が来たから」という理由もあります。

そのことからも、なかなか主体的に行動ができず、どこか他人事です。
「親に公務員になれと言われた」など。

そこで、他人事思考から自分事思考に変えるために、指導者としての腕が試されます。

問題の可視化

就活の話は、得てして曖昧な表現、抽象的表現が多くなりがちです。
例えば、「人のために働きたい」、「社会に貢献したい」、「地元がいい」などが該当します。

もちろん、こういった言葉を話してくれるだけでも、前に進めますが、大切なことは、「本人が何のために就活をするのか」という、考えるべき問題点が見えていないという問題を解決しなければなりません。

そのために、私たち指導者は、質問を繰り返して自身で考えさせることもしますが、
考えることが苦手な方もいます。
ここで気を付けることは、不用意な答えを与えない事です。
ここで答え(指導者の価値観)を与えてしまうと、他人事から抜け出すきっかけになりません。

私は、ホワイトボードや黒板などを用いて板書します。つまり自身の考えを言語で可視化します。

お互いに音だけで聞いて判断するよりも、言葉を目で見ることで、どのような意味か、どのような言葉が並んでいるかがわかり、整理しやすくなります。

意識と行動の持続化

あえて宿題を出して、対策を途切れさせないようにしています。

社会人でも、何かしらの研修に参加したときは、モチベ爆上がりで、明日からの仕事への楽しみが増しますが、時間の経過とともにその意欲は薄れます(身に覚えがあります💦)

我々でもこのような事が起きますので、学生も同じです。

だから、「一回の面談に来ただけで、後は来ない。あいつはやる気がない」と負のレッテルを貼るのは筋違いです。

そこで活用しているのは「宿題」です。

簡単にできることから、考えさせることまで、その時点で、本人ができることを提供します。

例えば、
「○○のホームページを見て、興味があるものをピックアップして教えて」
「○○のSNSをフォローして、1日一回見る」
「今日の面談を終えて気づいたこと、これから考えたいことを箇条書きにして」
のような、簡単にできることを与えます。

そして、
「次の面談予約の機会に共有してね」
というところまで、落とし込むようにしています。

そうすることで、やって終わりではなく、共有してもらった本人の考えをさらに深掘りしていくこともできます。

勝手に終わらせないように、ある程度コントロールが必要です。

最後に

自分事になるまでに、時間はかかります。お恥ずかしながら、速効性のあるやり方は知りません。それに得策ではないと考えています。

やる気は、瞬間的に引き起こすことはできても、長持ちさせることは難しいことを誰もが経験をお持ちだと思います。

就職の(特に自己分析など)相談は、実際の仕事上の業務相談と異なり、曖昧で抽象的な表現になりがち。
なかなか問題に向き合い切れないこともあり、他人事に感じさせてしまう要因ではないかと思います。

だからこそ、私たち指導者の粘り強く寄り添い、共に問題を解決する姿勢が必要不可欠です。

今回はここまで。それじゃあまた(^o^)/~~

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