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定年女子こそ、これからの選択のために自分の価値観を知ることが大事。それがこれからのごきげんにつながると思うから。

価値観って何?

Voicyで「価値観の違い」をテーマに話そう、という#企画があったので、それについてVoicyでしゃべってみたので、noteにも書いておく。

改めて「価値観」って何?
調べてみると、本人にとって価値を感じるものや考え方の基準、とある。
若い頃、結婚するなら価値観の合う人と~なんて言っていた気がする。友達ともよくそんな話をしていた気がするけど、当時は何を「価値観」と思っていたのだろう?

定年女子的に価値観を考えてみると

定年女子(※)が、これからどうなる?これからどうする?と考える上で、「価値観」は無視できない。
私がここで言う「価値観」とは、何を大事に思うか?ということ。
私たちは自分の未来の話をしているときに、「普通○○だよね」「それ、おもしろそう!」「それは辞めたほうがいいよ」などと気楽に人に言ったり、言われたりする。けれどもその言葉って、その人の「価値観」から出てくる言葉であり、言われた方が同じように思うとは限らない。いや、むしろ同じようには人は思わないもの、と思っていた方がいいくらいに思う。
定年女子トーク実行委員会では毎月「定年女子カフェ」を開いていることもあり、いろんな定年女子の話を聞く機会があるのだけれど、話を聞けば聴くほど、こんなにも人の価値観は違うんだ!と驚くくらいだ。定年にまつわる考え方で価値観が大きく出てくるから、ってこともたぶんあるのだと思う。

※定年女子:働き続けてきた女性たちの中で、定年が気になる女性、定年をきっかけに生き方働き方を考える女性

未来の選択に価値観は無視できない

定年女子の間でしばしば出てくる話に、「定年でお給料が半分に減らされて、やってらんない」というのがある。
モチベーションが下がり、文句タラタラの定年女子たちは少なくない。
そりゃあ、もらえるお金が減らされて喜ぶ人はあまりいないとは思うけれど、問題はそこから先の選択だ。

減らされるくらいなら、そんなお金なんて要らないと思うのか。
減らされてもお金がもらえることが大事と思うのか、

できれば組織に帰属する安心があることが大事なのか、
組織に縛られるよりも、自由でいる方が大事なのか。

会社勤務を続けることで得られる社会保険などの保証が大事なのか、
そういうことはないよりあった方がいい程度に思うことなのか。

自身のモチベーションがあがらないことは辛いことなのか、
仕事なんだからモチベーションなんて関係ない、適当にしていればいいんじゃないの?と思うのか。

等々、自分にとって何が大きいのか、何が大事なのか?~ここが人によって全然違う。


いいアドバイスで選択を間違えることもありそう

だから、誰もに通じる「○○の方がいい」なんてことは、本当はないのだ。
あくまでも「自分は何が大事か」を軸に選択を考えていくことが、結果的にごきげんに生きていくことにつながるのだと思う。
だけど、多くの人が、自分の価値観よりも社会通念とかこれまでの呪縛(親の価値観、会社での価値観、世間の価値観等)とかに縛られていて、自分が本当に大事なことが何かを忘れたり、見失ったり、気づかなかったりしている。その状態のままで選択しようとする、選択しなきゃと焦ったりするから、どうもごきげんにいられないように見えるのだけど、どうだろうか。

10人いたらみんな価値観が違う。気が合う友だちであっても、大事に思うことはみんな違うんだ、そう思っておかないと、自分の将来の選択を間違えてしまう気がする。
親しい人と話したり、尊敬する人からのアドバイスで、なるほど!と思っても、それはその人の価値観に基づく話であって、それに引きずられて選択してしまうことがありそう。
自分が何を考えているかを聞いてもらう「壁打ち」は意味があると思うけれど、アドバイスはあくまでも参考意見程度に考えていた方がいいと思うのだ。
むしろ壁打ちはすごく大事でオススメ。壁打ちしながら自分の中に眠っている「大事なこと」を探して行くことの方が、アドバイスをもらうよりもはるかに意味があると思う。

自分の大事なモノ、大事なことはなんだろう?

自分の大事なモノをよくわかっている人は、私にはとてもスッキリして見える。
例えば、「カラダが元気で体力があるうちに○○をたくさんしたいから働いている暇はない」と言う定年女子が何人かいる。
彼女たちは自分にとって大事なことをよくわかっている。
それを聞くと、なるほど、そうだよね~と私も思う。その考え方はとてもよく理解はできるけれど、でも私はちょっと違う。

私には働く時間が大事だから。
でも働くと言ってもお勤めするわけではなくて、当事者として社会の現場で働きながら、市場の流れみたいなことを、可能な限り感じ続けたいと思っているところがある。
しかもできればその私の働きが誰かの役に立っているという実感を得ることも、私には結構大事なのだ。
そうは言うものの、私は束縛されるのが何より嫌いで、いつも自由に働いていたいという気持ちも強い。できれば働く時間は長時間拘束されることは避けたい。
そういうことがとても大事なので、もらえる金額が下がっていく。
そりゃあ私だってたくさんお金がもらえたほうが嬉しいし、いいに決まっているんだけど(苦笑)、結果的に私の中のお金の優先順位が下がってくるのだ。
「こんなお金じゃやってらんない!」と思うよりも、やることの面白みや実感、束縛されない自由度の方が私にとってははるかに大事なのだ。

価値観はきっと変わっていく

できればそういう働きを細く長くやりたいけど、頭も気持ちも体も元気じゃないとなかなかできそうにはない。それに現役会社員のときはそういう自由度はなかったから、今こそそれを大事にしたいのだ。
これが今の私の「価値観」です。

そんな私の価値観だが、時代や年齢とともに少しづつ変わってきているのも感じている。
もちろんそういうタネ、要素は昔からあったとは思うのだが、優先度が変わっているのだ。
私だってもっと前からそういう価値観でいたら、もっと早くにこういう価値観だとわかっていたら、もっといい選択ができたのかもしれない。しかし当時はそういう発想もなかった。
自分が大事に思うことを見失っていたし、会社の中での考え方が中心になっていた気がする。私自身が大事に思うことも、今とは少し違っていた気もする。

上記はあくまでも今の私の価値観なのだ。そして、これからも少しずつ変わっていくのかもしれない。

定年女子こそ、自分の価値観を知ろう

改めて思うけど、定年女子だからこそ、
私って何が大事?
何を重要視する?
ということを、ときどき考えてみることは重要なのではないかと思う。これからのことを不安視する定年女子や、やりたいことがみつからないという定年女子も少なくないけれど、未来を考えるなら、自分が何を大事にしているのかを考えることから始まるのではないかしら。

そういうことを考えようと思っても、私たちは日々に忙殺され、ついつい時間に流されてしまいがち。だけど「定年」は、「うっかり忘れ」をしようもない絶好の機会でもある。定年は転機になるだろうタイミングなのだから。
「定年」が気になるようになったら、自分の価値観を考えてみよう。

★告知★

毎月第2土曜日にオープンしている「定年女子カフェ」
1月のテーマは、「自分の価値観を探るワークショップ
定年女子の場合、自分の価値観がわかれば、これからの選択の際に不満を抱えながらの選択じゃなくて、納得の選択がしやすくなるんじゃないかな。
参加希望の方は、お申込先から。


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