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Netflixでお勧めの海外ドラマ「ザ・ポリティシャン」

Netflixのオリジナルシリーズ。ネタバレ注意
シーズン1では野心家ペイトンが高校の生徒会長を目指す姿が描かれており、シーズン2では、ニューヨークの上院議員選挙に挑む。
シーズン2の終わり方からして次のシーズンは、大統領選ではないかと推測する。アメリカ大統領になることを夢見る野心家の高校生ペイトン・ホバート(ベン・プラット)が、夢の実現に向けて友人を参謀としてチームで奮闘する姿が描かれている。アメリカの裕福な家族でありがちなイケてないけどお金を稼ぐ旦那と美しすぎる妻の結婚生活や遺産争い、養子と血縁関係の子供との争い。
私がこの作品から学んだこと、①ジェンダー②ジェネレーション③音楽④夢を実現する

①ジェンダー

2つの意味があって、1つ目は女性の活躍。2つ目はジェンダーの嗜好性。1つ目の女性の活躍について、女性がリーダーシップをとりその周りにも女性が多く参加し活躍している姿が描かれている。
2つ目は、ジェンダーの嗜好性。LGBTQ+の該当者は10人に1人程度と言われており人数はかなり多いが、日本ではカミングアウトする方が少なく「性的マイノリティ」と表現されがち。目に見えない自分とは異なる事を理解するのは難しい。少なくとも日本でゲイカップルが手を繋いで歩いている姿を見たことはない。私自身NYCに約半年住んでいた時に、ゲイカップルの手を繋いで歩く姿を見て最初は驚いた。知らない事を知るには、自分で経験するか経験談をインプットすることで理解を深めていくしかないのだと思う。特に目に見えない事や経験した事がないことを理解するのは難しい。海外ドラマは、自然にジェンダーについて学べてとても良い。

今回ドラマに出てくるのは婚姻関係がある2人に1人加わり事実上3人で結婚生活を送っていたり、3Pしたり、結婚しても相手に満足できず短期間で離婚を繰り返したり。お互いが満足しているのであれば、それぞれの形があって良い。お互いに自分とは異なる人や嗜好をどこまで理解して尊重できるかどうかが重要だなと思う。

②ジェネレーション

シーズン2では、戦う相手が大学生のペイトンと、60歳後半のXX。印象的だったのは、有権者の親子の支持者が母親はXX、娘はペイトンと異なりお互いが政治に対して積極的で対立してしまう。

お互いの言葉が残りながら選挙当日、お互いの支持者の支援に奮闘するが、母は、これまでのXXが行ってきた功績として、自分が日々の暮らしで豊かになった点を主張。
娘は、環境問題など自分たちやネクストジェネレーション世代が生きるために急務な問題に取り組むペイトン。経済よりも環境の方が関心が高い娘世代と、今は普通な衛生面や女性の権利を主張してきたXXを信じる母。

お互い育った環境が違うので、積み上げられてきたものが異なる。経済の発展遠優先してきてしまったつけが今きている。
最後に、「お互いの意見を議論できるようにしよう。私は娘のことを尊敬するよ」と言っていたのが印象的です。
私も議論は苦手です。自分の意見と相手の意見って一致しなければならないと思っている人が多いように感じており、交際相手や友人に価値観が全然違うね。と言われて悩んだこともあります。でもそれって普通じゃん。と思うのですが、わかってもらえないと私がおかしいのかな。と思ってしまうこともあります。言葉には、表しきれない多くの経験が含まれていることを忘れずに、理解できなかったら、なぜそう思うの?と聞いてみるとお互いの関係が深まりそうですね。

③音楽

最高です。ベンプラットの曲を聴くのは初めてでしたが、完全にファンになりました。特にシーズン1−8の冒頭バーで歌うシーンは、バーにいるみんなの表情がもう演技に見えなくて、歌も最高です。
歌詞で特に好きなフレーズを。
「自分で言って、信じていれば良い」
「夢を見続けろ。でも全部が叶うと思うな」

④夢

夢はなんですか?の問いに高校生の時に公言できて、そのために何をするのか決めてる人っていました?私は進学校にはいたものの、将来なんてわからないし、とにかく大学に行ければ良いや。って思っていました。私が一番時間を無駄に過ごしたのは実は高校生時代かなと思っているという背景もあるのかもしれません。ペイトンや参謀達、さらにペイトンの彼女のアリスは、自分が何もので何をしたら良いのか。迷うこともあるけど、決意した時は明確に自分の意思があり、行動をする。失敗してもそれは確実に経験として積み上がっている。学生のうちに勉強もそうだけど、それ以外のこともたくさん経験してほしい。と思うのと、今でもやりたいことや意思を持ってチャレンジしようと思います。

最後に、ベンフラットの美しい歌声でファンになり、彼を調べたら、さらに好きになりました。
ベン・プラットは、ロサンゼルス出身のアメリカ系ユダヤ人で12歳でゲイだとカミングアウトしている。ミュージシャンでもあり、トニー賞主演男優賞を最年少で受賞している実力派。ミュージカルではないが、たまに歌うペイトンの歌は、一度聞くと引き込まれる。

海外のドラマや映画は、キャスティングも人種やセクシャリティをかなり意識している作品が多いが、この作品は政治を通じて人種やセクシャリティなどのさまざまな問題に向き合っていく。


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