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面接と面談の言葉の違いと残念な面談社員

最近増えている!?面談という名の選考

最近の転職サイトを見ていると、面談をしたいというスカウトメールが増えています。

しかし実態については面談ですが、選考なんです。

ほとんどの企業が履歴書、職務経歴書の提出を求めています。

ここで「面談」と「面接」の違いについて触れてみましょう。

「面談」はお互いのフィーリング、感覚を合わせるためものであり、主導権は応募者にあります。
「面接」は企業も応募者も対等に考えることができ、主導権はやや企業側にあります。

面談に必要なこと・避けるべきこと


面談の段階では、求人応募と比較すると、ターゲットの就職意欲が大きく異なります。

彼らは一般の求職者のように「ぜひ御社で働きたい!」という強い意識を持っているわけではありません。

ですから、まずは自社に転職することの魅力を、本人にしっかり伝えることが重要です。

そのためには、面談で自社の強みを語ることも大切ですが、具体的な事業課題や経営上の課題を説明するといいでしょう。

「これらの課題を解決するために、あなたの力が必要だ」という明確な説明がなければ、ターゲットとしては転職する理由が見つかりませんし、転職後に本当に自分がそこで活躍できるのか確信が持てません。


それと関連して、求める人材像を社内で意見統一しておくことも欠かせません。

会社として解決したいミッションは何か、それを任せられる人材像はどのようなものか。

この統一が取れていないために、面談の場で担当者同士がケンカを始めてしまったというケースもありました。


また、日本人の国民性ゆえか、担当者が自社を卑下してしまうケースもしばしば見られます。

「正直、うちみたいな会社ではねぇ」などと、半ば愚痴のような言葉を聞かされて「この会社に移ろう」と考える人はいないでしょう。これは絶対に避けるべきです。


面談の場で語られる言葉も、おのずと違ったものになるはずです。自社に転職することで本人にどれだけのメリットが生まれるのか。それを明確にし、転職する魅力を伝えることが重要です。

参加者の選定から、怠りのない準備が必要


話は前後しますが、面談をどのように進めるのか、事前に準備しておくことも大切です。

ここをおろそかにしてしまうと、充実した面談は難しくなります。


まず面談の参加者ですが、これは「誰が参加するか」というよりも「どんな役割が必要か」というところから考えるのも、ひとつの方法かもしれません。

前項でお話しした自社の事業課題を語る役、権限や待遇について説明する役など、必要に合わせて参加者を決めていきましょう。

ちなみに、面談に社長が参加するような場合、社長に気を使いすぎて発言できないという人をしばしば見かけます。

気持ちはわかりますが、ここは気兼ねする場面ではありません。

何も発言できない人、質問されても「イエス」としか答えられない人は、こうした場所に参加するべきではないでしょう。


参加者が決まったら、ターゲットの情報をしっかり読み込んでおきましょう。

そうでないと「なぜあなたが必要なのか」というポイントがぼやけてしまいます。

本人への質問事項も、事前にある程度固めておくべきです。


さらに、どのような時間配分で誰が何を話すのかを、事前にすり合わせておきましょう。

面談の時間は限られていますから、たとえ1分でも無駄にすることはできません。

自社の説明は3〜5分程度にとどめ、ターゲット本人との会話の時間をたっぷり取るように心掛けてください。

面談時の態度ひとつが成否を分けることも


これらさまざまな準備に加えて、面談時の担当者の話しぶりや態度なども、成否を分ける大きな要素になります。

転職を求める側と求められる側が話し合い、お互いへの理解を深めていくことが面談の目的です。そこは、しっかりと理解しておきたいところです。
同じ理由で、面談の場で「上から目線」の対応を取ることも致命的と考えてください。

また、面談中に携帯電話が鳴ったから出てしまう人というのも、「あっ!この人話しを聞く気がないなぁ」というサインに取られがちです。
人の話を聞いているのに、電話に出ることは非常に失礼なことです。

最近増えているのが、お茶やお水など飲み物を用意してくれるのは嬉しいのですが、「どうぞ!」の一言が言えない人が増えています。
社会人のマナーとして、すすめられるまで飲まないのが常識なのですが、「どうぞ」の一言をいわずに、自分だけガブガブ飲む人も増えています。

そこから見えてくるのは自分のことだけしか気を使えない人なんだなぁ。
この人の下で働くイメージができないというのが現状でしょう。
フリスクを食べる面接官も増えていますが、見られているという意識がない人が面談に入ることによって、決定率が下がることは間違いありません。

面談では双方が対等の立場であり、ターゲット側も企業側もそれぞれに「選ぶ立場」であり「選ばれる立場」です。

そのスタンスを理解せず、面接官のような態度を取られては、相手は決して良い気持ちはしません。

むしろ、反感を買うことになりますから、これも絶対に避けるべき行動といえます。

面談は双方が「選び選ばれる」場面


面談の場で注意すべきポイントについて、あれこれお話ししてみました。
もちろんこれらの例は、頻繁にあることではありません。
繰り返しになりますが、面談と面接はまったく違います。

面談は、転職する気のない人材に声を掛け、自社への転職をすすめ、その魅力を語り、決心を促すのです。

すべてのプロセスにおいて大きなエネルギーを消費しますし、本人が納得できるだけの材料も必要です。

そうでなければ、現職を振り切って他社に転職しようという決心がつくものではありません。
そして、一連のプロセスにおける最大の山場が面談なのです。

面談は、ターゲットと企業がお互いに選び選ばれる場面です。直感的な「好き嫌い」はもちろん大切ですが、「この人物・企業と組むことで、どのような利益があるか」ということを双方が理解し、確認することが重要です。
その点をしっかりと認識し、そのために必要な準備をしておけば、多くの面談はうまく運ぶでしょう。

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