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「基準」を学ぶ機会

結婚をするまで、実家で暮らしていました。

新婚生活は戸惑いの日々。

まず洗濯機の使い方。
どれくらいの量入れていいの?
洗濯機で洗っちゃいけないものがあるって?
しわくちゃのシャツどーしたらいいの?
生乾き臭するんですけど…
ていうか柔軟剤って必須?

取扱説明書やネット検索して調べながら。

高校生の時は男子バスケットボール部のマネージャーしてたのですが、
部員の汗だくのゼッケンを持ち帰り洗うのはマネの仕事だったんですよね。
今思えば使った部員が持って帰りなさいよ…って思うんですが、
私も持ち帰ったゼッケンをぽいっと母親に渡してただけで。
きっと洗濯分けてやってくれてたんだろうなぁと、
今自分が洗濯をする立場になってようやく気付くわけです。


他にも、料理が苦痛で。
毎日の献立を考える、
買い物をする、
調理して片付ける。
お菓子作りは好きでよくやっていたけど、
日々の料理作りなんてしたことなかったから、
気が狂いそうな数年でした。
5年経ってようやく、
レシピを見なくても作れる料理も増え、
大体のレパートリーが決まって献立を回せている。
冷蔵庫にあるもので適当に、とか、
自分の好みに合わせて微妙に調味料を調節したりとか。

食事って生活に切り離せないから、
苦手族は本当にしんどいと思います。

そして掃除だって。
掃除機かけるくらいはやっていたけど、
カーテンってどれくらいの頻度で洗うの?
床拭きって必要?
キッチンめちゃくちゃ油飛ぶんだけど…
シンクも洗うの?洗面所も?
トイレ掃除ってどうやるの?
換気口にフィルターって必要?どれがいいの?

次から次に出てくる、これどうしたらいい?の嵐。
〇〇用の洗剤を全部揃える必要ってないんだ、とか
自分なりに掃除のルールが落ち着いてきて、
今はなんとか心地よく暮らせています。

あとは出産後は特に、食材について。
有機野菜じゃないとダメなの?
添加物は避けるべき?
外国産はダメ?農薬って危険?
餌まで気にしなきゃいけない?

化粧品だってさ、赤ちゃんが顔触ってくるなら、
安心なやつどれだ?まで調べた。

あとは予防接種や病院に行くタイミングとか。
育児は本当に本当に、
あらゆることに検索魔になってしんどかった。

調べ出したら沼だったけれど、
自分の選ぶ基準ができてきたのがここ数年。


そう、自分の基準
生活する上で必要なこと、軸?みたいなものを、
私は学ぼうとしてこなかった。

もしかしたら同じように育っていても
なんとなく基準を持って、できちゃう人もいるかもしれないし、
完璧主義なところがある私は、
やり方や基準が附落ちしないと進めなかったというだけかもしれないけれど。

親におんぶに抱っこされて生きてきた2人が、
結婚して家族になって、守るべき子ができて、
あたふたしまくりの数年。

学校で勉強することよりも
生きていく上で、自分の家族を守る為には、
ずっとずっと必要なことを
もっと早く学んでいたら、
というか築いておけばよかったと思う。

おそらく、昔の人は、
日常の中で自然と親が子へ
我が家のやり方、考え方みたいなものを引き継いでいたのだと思う。
地域の中でお節介にも教えてくれるおじさんやおばさんもいたのかもしれない。

現代ではそれが、
意識されないと親から子へは引き継げないし、
1人で困って、ネット検索に惑わされる。


幼い頃から「自分で生きていく力」
「大切な人を守る力、助ける力」を身につけるには。

そんなことをぼんやりと、
自分の過去を振り返って考えていました。

おやすみなさい。

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