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クウェート大学の講義について〜2月12日を一例に〜

思い返せば、日記ではあまり授業内容について触れていませんでした。

今回はレベル1(初級クラス・イブラーヒーム教授)の様子を紹介してみたいと思います。

※来年度も同様の形態かは不明です。

レベル2については、以下の記事をご覧下さい。

登校

レベル1の授業は、8時30分から始まります。

男子寮はシュウェイフキャンパスの中にあるので男子は徒歩で登校します。

女子はケイファーン寮からバスで登校します。

シュウェイフキャンパスの様子

いずれにせよ、早く起きる必要があります。

教科書

授業の説明の前に、教科書についてお話しします。

1学期の教科書は 、Georgetown University press 発行の  Al-Kitaab fii Taʿallum al-ʿArabiyya part 1 です。

(クウェート大学の生協にて格安で購入出来ます。)

阪大外国語学部アラビア語学科の1年生が使うテキストだと聞いたことがあります。

クウェート大学レベル1の授業では、1週間でおよそ1〜2課進みます。
1月で100ページ程度の進度です。

教科書はライティング・リーディング・リスニング・スピーキングの四技能を全て学べるようになっています。

文法については、序盤は頻出内容だけが扱われます。(例えば双数形について言及されるのは終盤です。)

最初のうちは、簡単な内容を会話したり、読み書きしたりすることになります。

教科書の構成としては、各課に

・新出単語と文法の紹介
・新出単語や文法を利用した問題
・アラブやイスラーム文化についてのコラム

が配置されています。

本日の授業


授業は原則的に60分×3コマの計3時間です。

授業は「本日の格言」の紹介から始まります。

今日の言葉は
خير الكلام ما قل و دل
でした。

前日の宿題の確認は念入りに行います。

宿題は基本的に教科書からしか出されません。

宿題を解いていることを前提に、教授は学生をランダムに指名して回答させます。

宿題の分量は1、2ページほど。30分から1時間あれば解き切れるかと思います。

前日にWhatsAppにて宿題を提出します。

授業では原則的に英語の使用は禁止です。

学生は極力アラビア語を使って説明したり、質問したりする必要があります。


宿題の確認が終わった後は、教科書を進めます。

もっとも、教科書通りに進むことは稀です。

登場する単語や教科書の内容から派生して(言い換えれば脱線して)、雑談することばかりです。

今日は「自由(حرية)」という単語が発端となり、1時間程度の雑談に発展しました。

オーストラリア人学生のジョンが「クウェートは自由な国なのか?」のが発端となり、また私が刑罰を話題に出したことで、最終的には死刑について話し合いました。

講義中に質問したり、意見をすることが非常に重視されています。
静かな学生は歓迎されない印象があります。

日本の学校文化とは異なる点かもしれません。

45人がレベル1に所属していますので、積極的に発言しないと話す機会は限られてしまいます。

雑談で出た新出単語は教授が板書してくれます。(ベトナム語は私が書きました。)
教科書

教授も学生たちによく質問します。

「諸君の国に死刑制度はあるのか?」

例えばこのような質問を各学生に問いかけてきます。
教授は全学生の出身国を把握していて、全ての国の情報が揃うまで質問し続けます。


学生から発表したいことがあれば、自由に前に出て話すことができます。

今日はベトナムの学生が旧正月について発表しました。

旧正月についてベトナムの学生が説明しています。
全員にお年玉をくれました。
CHÚC MỪNG NĂM MỚI(あけましておめでとう)!

今日はあまり教科書が進みませんでした。

留学について

最後になりますが、私は「クウェート政府奨学金」のプログラムを利用して留学しています。

今年も8名程度の募集がかかっています。書類提出の〆切は2024年3月10日(日)とのことです。

興味のある方は以下の記事をどうぞ。


それでは。

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