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ニューヨーク、服は安い!

ニューヨークは全方位でお金がかかる。しかし、唯一、服だけは安く調達できるように感じている。今回はそのいくつかをご紹介したい。

1.アウトレット的なお店

アウトレットモールではない。アウトレット的な、売れ残った様々なブランド品をかなりの値引きで売るお店がマンハッタン内に点在しているのだ。ブランドもZARAなどから始まり、Theory や Cole Haan、REISS、KARL LAGARFELDといったブランド、さらにはGucci や Alexander McQueen といったハイブランドまで置いてあったりする。売り物は外の気候とちゃんと合っている。服だけでなく、靴、バッグ、スカーフなど種類も豊富だ。ニューヨークは流行の最先端と言われるが、流行を追った人が大半なわけではない。自分の好きな服、似合う服を着ることを追い求めている人の方が多い。なので、昨年の商品でも、商売が成り立つわけだ。
店の名前を挙げると
・Saks Off 5th
・Nordstrom Rack
・Bloomingdale’s outlet
・Marshalls
・Century 21(現在は閉鎖中だが、2023年中には再開されるらしい)
最初の3つは高級デパートのアウトレット店。Saks Off 5th は他と違って貴金属系、ハイブランドのバッグが豊富にあった。Marshallsは庶民派無名系アパレルが大多数を占める中に、安くなったブランドが混ざっている感じ。(私はMarshallsでCole Haan のウールのコートを100ドルで見つけた)何か、特定のイメージ(例えば「チェックのワイドパンツ」など)を持って探しに行くと、単一ブランドのお店よりも見つけやすいと思う。

2.サンプルセール

「sample sale nyc」というキーワード検索で出てくるウェブサイトを開くと、様々なブランドのセールを紹介している。名前に「サンプル」と付いているので、もしかしたらモデルが着たのか、ちょっと傷があるのか、シーズンオフになったものなのか、何かしらの理由がある商品なのだと思われる。それは見てわかるものもあれば、分からないものもある。ただ、金額は70-80%オフだったりする。(元値が3000ドルとかいうのもあるので、結果的に高いことも多いのだけれど。。)Jimmy Choo とか、Paul Smith とか、Bottega Venetaとか、そういうハイブランドも多数出てくる。セール期間は3-5日くらいで、時によって情報を聞きつけた人たちの列で1時間以上待たされることもある。寒い時期に長い行列に並ぶと、「ここまで我慢したのだから何か買わなきゃ」みたいな気持ちになりやすい。そして、まあ少し頑張れば手が届くくらいの金額設定のものも結構あったりする。だから、とても要注意。でもとてもおススメ!

3.Thrift Shop (セカンドハンドショップ)

過去に「Housing works」というお店の記事を書いたが↓

こういった、ユーズドのお店だ(非営利団体であることが多い)。服だけでなく、お皿や家具も売っているが、Housing worksはいずれも良品が多い。他に「Goodwill Industries」というお店もあり、こちらはクオリティ低めに感じるが、お値段はもっと安い。私の夫はラルフローレンのざっくり系柄ニットを10ドルで発掘していた。…頑張って探せば、そういうものも見つかる、ということだ。ただ、クリーニングの費用をかけずに(捨ててしまうよりは)寄付している、という感じがするので、購入後はクリーニングがマスト。

4.ブラックフライデーセール

11月第4木曜日が「サンクスギビングホリデー」、その翌日が「ブラックフライデー」と呼ばれる、アメリカ全土で行われるセールだ。最近はオンラインショップ限定でサンクスギビングより早く(第4週の水曜日、火曜日など)セールが始まったり、サンクスギビングの翌週から「サイバーウィーク」という名目でセールが始まったりする。大衆向けデパートMacy’s に始まり、上記2.で挙げた高級デパート本体でもセールを行う。私が毎年チェックしているのはラルフローレンだ。Collectionというハイエンドラインはセール対象外だが、他のラインでは120ドル以上購入で40%オフに例年なっている。この催しに合わせて値引きしてくれている商品もあり、更に40%オフなので、ウハウハになる。しかし、ここを狙っている人は多数いるので、皆が欲しくなるようなものはすぐ売り切れる。買いたいもの・サイズを先にチェックしておくことと、セール開始のタイミングを逃さないことがとても重要。

私自身、上記4ツールを使って、とても助けられた。日本ではこんなに安い値段では買えない、というものばかり集められた。ニューヨーク生活が全方位で「高い」と感じるのに、意外な救いだ。ニューヨークは何を着てても自由(たとえめっちゃダサくても失笑されたりしない!)、という空気が流れているのもいい。そして、たまに路上の見知らぬ人が、着こなしや身に着けているものをほめてくれたりする。ファッションについては、アメリカは物的・精神的両面で困ることがない。

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