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発達検査の内容は外部に漏さないで下さい

とあるお子さんのお母様が書かれた、お子さんの発達検査の様子が書かれたnoteを読んだ。

びっくりするぐらい発達検査の問題へのお子さんの反応が詳細に書かれていて、検査問題もバレバレだった。

近頃は検査用紙もスキャンされて、ネットにさらされているくらいだから、たぶん、書かれた方はよかれと思われて、書かれたのだとは思う。

ここまで詳細でなくても、発達検査の問題が暴露されているブログに遭遇して、びっくりすることがある。

でも、発達検査に限らず、知能検査などの心理アセスメント(査定)の問題内容を外部へ漏らしてはいけない。

例えば、インクのしみの形を見て、なんと答えるかで、病態や性格傾向を測る、ロールシャッハテストがある。

インクのしみが描かれたカードを図版と呼ぶけど、「こんな形が描かれてます」なんてネタバレは絶対にしてはならず、教科書でさえ似たような形を例として出しているくらい、問題の流失には気を使う。

それくらい検査内容は、厳重に守られるべきものだ。

当たり前だが、前もって予習できてしまうなら、正確な知能や性格が測れない。本当に測りたいものが測れないなら検査の意味がない。

それは、検査者が書く結果説明書(所見)でも、問題の内容は書いてはならない。

もしかしたら、こんなネットが発達する前だって、内容が流失していたかもしれないし、単にバレていなかっただけかもしれない。

「検査内容は一部でもネットにあげるのはご法度です」と、冒頭の方の投稿に書き込みをしようかと思ったけれど、このような暗黙のルールを知らなかっただけだろうから、わざわざ、嫌がらせに思われるのもなぁ……と、躊躇してコメントできなかった。

あぁ、でも伝えてあげなれば、わからないと思うんだけど、でも、ご気分を害されたら嫌だしなぁ。

伝え方次第で、相手の受け取り方が変わるし、どの程度まで、伝わるのかは、相手のバックグラウンドで変わるし、直接、会って話しているわけじゃないから、全くわからない。

コメントしようか、やめとこうか、しばらく悶々としたけど、その方のnoteを荒らすようで、コメントできなかった。

こんなところに書いても読んでくださらないと思うけど、ここでしか書けない。

心理検査の内容、および所見の内容は、ご自身の中に留めておいて下さい。

もしそれらの内容を必要があって他者に見せる場合は(保育園の先生に情報共有するなど)、インターネット経由ではなく、クローズドで、顔の見える相手との反応が見える共有範囲で、やりとりをなさるの適切です。

「検査の内容を外部に漏らさないで下さい。インターネットにあげないで下さい」と、保護者にお伝えする配慮が必要なのかもしれません。


論文や所見書き、心理面接にまみれているカシ丸の言葉の力で、読んだ人をほっとエンパワメントできたら嬉しく思います。