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社会に通用する人材を育てたい -カラックのカジュアル面談にこめた想い

 このnoteでは、カラックがカジュアル面談に込める想い、そしてカラックが理想とする組織像についてご紹介します。

 お話を伺ったのは人事責任者の小林さんです。過去には、カジュアル面談で初めてカラックを知った異業種の方や、デジタル広告未経験の方に入社いただいたこともありました。選考とは異なる場だからこそ、カジュアル面談には入社する/しないに関わらず様々な方にお越しいただきたいと思っています。
 まずは話だけ聞いてみたいという方、カジュアル面談に一抹の不安を感じている方は、本記事を参考にまずは一度お気軽にご参加いただけると幸いです。

カジュアル面談を重視する、小林さんの転職経験

 私は人事としてのキャリアを歩む過程で7回の転職をし、様々な業界に身を置いてきました。しかし、所属した全ての会社で自分が思い描いたキャリアを形成できたかというとそうでもなく、中には「失敗した」と認めざるを得ない転職をしたこともあります。面接を通して「ステップアップできる会社だ」と思い入社した後になって、経営者と現場担当者の考えが食い違っていたというような例です。

 こうした経験もあり、転職活動時には企業の情報収集を重視していました。現に、カラックの選考に受ける前段階にはカジュアル面談の場を設けてもらったんです。カラックのことを理解することはもちろん、自分の価値観や仕事への向き合い方が、カラックの文化とマッチするかどうかを判断してもらおうと思ってのことでした。
 結果的に「この人なら大丈夫そうだ」と評価をしていただき、選考に進むことに決めました。そうして入社してから代表 末澤さんとお話する中でも、面談時に得た情報とのギャップがほとんどなく、入社前に思い描いていた仕事をすることができています。
 カラックの人事となってからも、選考前の求職者との情報交換の場を大切にしたいと思い、それを実現する場としてカジュアル面談を積極的に実施しています。

企業選びを間違わないための有益な手段

 終身雇用は崩壊し、新卒から定年まで社員を雇用し続けることのできる企業はほんの一握りしかありません。そんな一握りの企業でも、リストラや早期退職制度を使って人を減らしているのが現状です。
 一方で、2025年4月から65歳定年制が義務化、更に将来的には70歳定年も現実的なものとなっています。定年が伸びるということは、私たちの人生の中で仕事に割く時間が長くなるということ。この長い仕事人生を、経済的にも精神的にも豊かに過ごしたいと願う人は多いと思います。

 だけど、終身雇用で安定した生活が見込めない、企業に勤めていても成果が出せなければお給料や役職を上げていくことは難しい時代です。こうした状況もあり、市場価値を高めていく方法として、転職という選択肢が好まれるようになっています。
 市場価値の高い人材となるためには、経験を積み、能力を身につけ、スキルセットを拡張し続け、あらゆる企業に求められる人材で居続けなければなりません。転職を決意するきっかけ自体は「自分の成長につながる仕事がしたい」「自分をもっと高く買ってくれる会社に行きたい」「働き方を変えたい」と様々ですが、いずれにしてもキャリア形成に影響を及ぼすことになる企業選びは失敗できません。

 望むキャリアを歩むために、望むスキルを手に入れるために、入社前に会社のこと詳しく知りたいと思うのはとても自然なことです。この「知りたい」という要望にカラックが応える場として、カジュアル面談を設定しています。
 私が経験したように、企業のことを知るには従来型の面接選考だけでは不十分です。SNSやHPなど調べれば得られる情報に加え、百聞は一見に如かずとも言うように、実際に接することで得た情報も最良な企業選びをするための判断材料となります。今は多くの企業でカジュアル面談が実施されているので、肩の力を抜いて参加してみることを私の経験からもおすすめしたいです。

カラックじゃなくても通用する人材を育てたい

 カラックに入社いただいた方、そして今いる社員には、キャリアを積み、成長し、カラックで活躍する人材になってほしいと思ってます。しかし、人生における労働時間が長くなることを前提とすると、社員にとっての理想とはスキルセットを拡張し、あらゆる企業に求められる状態になることであることは間違いありません。

 人事として思うのは、「いずれ転職することを受け入れる」という心構えを持っていたほうが自然なのだろうなということです。全員がずっと一緒に働き続ける世界観の方が、無理があるように感じています。
 社員が転職することを前提とすると、これからカラックが生み出していくべきは社会に通用する人材です。代表 末澤さんとカラックの社員はどのような人材になるべきか? というお話を立場上することが多いのですが、その中でよく耳にするのが「外を意識した人材になってほしい」という言葉。カラックで経験を積み、スキルを身に着け、カラックから飛び出していった先でも通用する人材に社員にはなってもらいたいという想いは、末澤さん、そして人事チームの総意でもあります。

 今、特に広告系人材は引く手あまたの状態です。新卒2年目で「即戦力」とされ、容易に他社さんの内定を獲得できます。企業側の「即戦力となる人材を獲得したい」、転職者の「高く評価してくれる会社に行きたい」という双方のニーズは合致しているのでなんら問題はありませんが、送り出す立場としては正直なところ不安を覚えます。カラックに所属してくれた少しの期間で、転職先で活躍できるような成長や経験をさせてあげることができたのか、そして後の活躍の実態を把握できないからです。
 「社会に通用する人材」になってもらうことは大前提。その上で私たち人事は、全ての社員が自身の市場価値を正確に見定められるような機会も提供していくべきなのだと考えています。担当案件の規模感だけではなく、クライアント、生活者の価値創出に資するような活動や効果をあげて初めてその人の活動自体が評価される世界観を作っていきたい。この延長線上で、初めてどの会社でも通用する人材になれるのではないでしょうか。

 ここまで「外を意識した人材になってほしい」とお話ししてきましたが、とはいっても成長した社員にはカラックに所属し、活躍し続けてもらいたいというのが正直なところです。そのためには「カラックでなければいけない理由」を作り出していく必要があります。
 例えば、働き方やキャリアの選択肢が広がっているからこそ、様々な選択肢も社内に残しておくとか。立身出世を目指してもいいし、専門性を高める方向に行ってもいいし、ワークライフバランスを大事にする働き方もあっていいし、副業としてカラックに携わりたいという方に入ってもらってもいい。カラックという組織の中で、様々な世界観を持つ人達が共存できる組織体制を実現することもカラックに所属する理由の1つとなります。人事チームとしては、制度や環境の整備を通してこの理由を生み出していきたいと思っています。

カジュアル面談でカラックがお話すること

 カラックのカジュアル面談は、会社を代表して人事が対応します。
 お話する内容は市場の話、グループの話、カラックのクライアント、経営状態や、企業の中長期的な目標などの会社情報です。また、カラックの社会における存在意義や思想、志の話もさせてもらいます。カラックの自己開示が概ね終わった上で、お越しいただいた方に現状について質問をさせていただきます。ただ、カジュアル面談は選考ではない上に、転職意欲のない方もお越しいただける場としているので、雑談ベースでみなさんの現状をお聞かせいただいてます。
 カジュアル面談における人事の役割は、カラックを知ってもらうこと、その上で将来的にでも応募意思を持っていただくことです。「ちょっと話を聞いてみようか」くらいの、それこそカジュアルなスタンスで起こしいただけると良いのかと思います。

カジュアル面談では木下さんが登場する確率が高いです

どなたでもお越しください

 カラックでは、中途採用者向けにキャリア採用枠とポテンシャル採用枠を設けています。カジュアル面談を通してポテンシャル採用枠の選考に進んだ方も多く、異業種転職者・デジタル広告未経験の方に入社いただいたこともあります。「デジタル広告に興味あるけれど経験ないし難しいかも」と思う前に、選考よりかははるかにハードルの低いカジュアル面談に情報収集もかねて起こしいただければと思います。 

(イラストレーション:ニッパシヨシミツ

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