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30年前の自分へ

皆さん、DX疲れしてませんか?
なんか2020年になってからそう感じ始めて、4月の新年度を迎えてからは明らかに潮目が変わったなと。
とはいえ、企業の競争力を上げるためにはDX推進は止めてはならない流れだと確信しているので、こちらのトランスフォーメーション思考の読書レビューをしつつ皆様のモチベーションに再点火できたらと思います。

MTP(Massive Tranceformative Purpose)とは

先ずキーとなるワードから。本書で登場するMTPについて。
『個人や組織が最低30年以上先に実現する、現状とは全く異なる世界観』とされています。はい、世界観です。
本書では例としてイーロン・マスク氏のMTPとか彼が経営する会社のMTPなんかが例として使われています。

そしてこれからはこのMTPを持つことが重要で、持たない企業は生き残れないと主張されています。

ここ10年の産業構造の変化を見ていれば同意できると思います。
PDCAを回して改善を繰り返し毎年1%成長を繰り返していても、年に数百%成長をする企業が現れて市場をぶち壊す例をいくつも見てますから。

思い描いた世界観をから今を見る

では本題のトランスフォーメーション思考に戻ります。
肝は『未来に臨場感を持つ』ことです。
これは皆さんが思い描いたMTPという未来の世界観に、あたかも生きているかの様に物事を見るようにするということです。『未来』から『今』を見るのです。
そうすると実際に生きている『今』がものすごく不便に感じるはずです。
例えば皆さんが30年前の『過去』にタイプスリップしたらと考えてみてください。
スマートフォン?ありません。電子マネー?ありません。フードデリバリー?近所の蕎麦屋だけです。
不便ですよね…
この『今』から『過去』を見る感覚を、『未来』から『今』を見る感覚にするのです。

そしてこの突飛とも思える発想ですが、本書を読み進めることで誰もがMTPを持ち得るものだということが分かります。

まとめ

本書ではこのあと優れたMTPの作り方について細かく解説しています。
そして思い描いた未来を実現するために必要なことが何なのかも解説しています。
しかし私がこのnoteで伝えたかったことは、DXを始める前に『MTPを解像度高く描くこと』が重要だという事です。
それがあって初めてデジタル技術をどの様に活用するのかが議論できるからです。

おまけ

最後に本書では個人にこそMTPが必要だとしています。
そしてそのために脳内を未来で満たすことをが肝要で、SF映画の視聴を進めていました。
ええ、ジョニーデップ主演のトランセンデンス面白かったです。

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