シャトレーゼのケーキを食べた日を、私は一生忘れない。
私にはいま、もうすぐ7歳になる長男と3歳の長女がいる。
毎日のように怒ってはいるけれど、めちゃくちゃ大好きで自慢のふたりだ。まずは少しだけ二人の紹介をさせてほしい。
のめりこむタイプの長男。
幼いころから同じ遊びをずーーーっとやり続けるタイプで、今はとにかく読書とゲームが大好き。一日中どちらかをやっていて、声をかけても聞こえてないらしい。この前なんて図書館で10冊借りたかいけつゾロリを、3時間で全部読み終わってた。
「もう少し体を動かしてほしいな」と思うことも多いけど、好きなことをとことんやるのもいいかなと思っている。
そんな長男は3歳ごろまで、卵・乳・小麦の3大アレルギーをフルコンボで持っていた。いまは乳と小麦を克服して、生卵を食べたがらないくらいだけれど、1歳くらいの頃は「この子は大きくなっても、アイスも、ケーキも、うどんも、ラーメンも、パンも、オムライスも、ピザも何もかも食べられないのだろうか」と思ったこともあった。
そんな幼いころの心配をよそに、今では「何食べたい?」と聞くといつも「ラーメン!うどん!ピザ!」と答えるので、逆にもう少し控えてほしいくらいだ。
次に3歳の長女。
ただひたすらに可愛い。毎日かわいいと言いすぎて、逆に本人のためにならないのでは?と心配になるくらいである。
のめりこむタイプの長男とは正反対で、飽きっぽい性格。「ぱうぱとみたーい!」と言ってテレビで流しても、15分で飽きる。そして、それを長男が観続ける。
そして長女はいま現在、軽度の乳アレルギーがある。少しづつ慣れてきてはいるけれど、体調がすぐれない時に食べたり、許容量を超えると口の周りや体中に湿疹が出てくる。
ことキャロットケーキに関して言うと、長女はいつも「きゃろっとけーきたべたーい!」と言ってくれる一方で、長男はチーズフロスティングしか食べてくれない。
なので長女は、乳製品を使っていない生地部分がメインで、チーズフロスティングは本当にほんの少し(小さじ1くらい)しか食べられない。
それでも本人は美味しくてもっと食べたいらしく「もうちょっとたべてもいい……?」と聞かれ、「もうやめておこうね」と言わないといけないのが悔しい。
アレルギーの子供にもケーキを食べてほしかった
思い返せばキャロットケーキにハマるずっとっずっと前、ふたりの子育てをきっかけに「アレルギーの子供でも食べられるケーキを作りたい」という気持ちが心のどこかにあった。
3大アレルギーは、『3大』というだけあって結構厄介。
アレルギーの子供を持つまで、スーパーで売っている商品のアレルギー表示の確認なんてしたことがなかった。
だからこそ本当に驚いた。
同じ経験がある方は分かると思うが、「スーパーで石を投げれば3大アレルギー商品に当たる」と言っても過言ではないほど、食べ物にはほとんど乳・卵・小麦が使われている。(決してスーパーで石は投げないでね。)
サラダチキン、かまぼこ、ベーコン、カレールー、から揚げ、チョコレート。挙げればきりがないくらい、「これにも?」と驚くほど多い。
「いわんや、ケーキをや」だ。
アレルゲンフリーのケーキの存在を知った
そんな中、長男の誕生日をきっかけに知ったのが、シャトレーゼが作っているアレルゲンフリーのケーキ。
子供を持つまではアレルギーに無縁だったので、まさか卵も小麦も乳も使用していないケーキがこの世に存在するとは思っていなかった。
しかも、美味しいのだ。
「アレルギー対応のケーキのわりにおいしい」のではなく、「普通にケーキとして美味しい」のだ。
決してシャトレーゼの回し者ではない。もしかすると、長男が食べられるという喜び補正で多少の過大評価はしているかもしれないけれど、少なくとも私個人の感想としては美味しいケーキである。
2歳の誕生日で初めてケーキを食べた長男
シャトレーゼのアレルギー対応ケーキに出会い、ホールケーキにがっつく長男の姿を見たときには、泣いた。
友人家族と一緒に誕生日パーティをしたので、泣いてないふりをしたけど、こっそりと泣いた。
ちなみに妻は普通に泣いていた。
キャロットケーキのアレルゲン
ここでキャロットケーキの話をさせてもらうと、一般的なキャロットケーキには生地部分に卵と小麦、チーズフロスティングに乳が使用されている。
卵を入れずに、小麦粉の代わりにコーンスターチや米粉を使い、豆乳ヨーグルトでフロスティングを作ることで卵・乳・小麦を完全不使用にすることもできる。
でもそれをどこまでやるかは正直迷っている。
やっぱり、クリームチーズやバターを使ったフロスティングは美味しいし、生地に卵を入れるとふんわり感が違う。米粉を使うと少しもっちりしすぎるし、コーンスターチは少しボソボソする。
さてどうしよう。答えはまだ出ていない。
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