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アートの世界ってどうしたら興味もてるの?にお答えします。

こんにちは、Casieの藤本です。今回はお題の通り、いろんな方からよく受ける質問にぼくなりの回答をしてみようと思いますのでお付き合いいただければ幸いです。

「観たまま!感じたまま!」ではモヤモヤするんですけど・・・。

アートに詳しい方や、アーティスト本人に「どうすれば自分はアートの世界に興味持てますか?」と聞く勇気のある人はそんなに多くないでしょう。そもそもこうした質問を投げかけること自体が場違いなんじゃないか?スタートラインにすら立ってない自分がまず何を聞いたらいいのか全くわからない・・・。そんな方のために今回のnoteをお届けしたいと思います。

アートはね、あなたが観たまま。あなたが感じたまま。それが全てです。

これ言われたことないでしょうか。ぼく自身も展覧会でアーティストさんや学芸員さんから何度もこのワードをいただきました。しかし、正直「そう言われても・・・何も感じれないんですけど」と言い返しそうになったことが何度もあります。もっと「なるほど!アートの世界ってそゆことか!」と脳内にシュワシュワと理解の泡が沸き立つような答えを聞きたいのに、これ言われると、まぁこの世界では正解なんだろうけど、素人の自分はイマイチ納得感に欠けるんだよな。とモヤモヤを持ち帰るばかりでした。

自分は考える人?行動する人?

例えばあなたが新しい趣味に挑戦しようとする時や、仕事で新しいプロジェクトを任されたとき、あなたはまずどんな行動をとるでしょうか?実はここに小さなアプローチのヒントが隠れていたりします。以下の4象限をご覧になりながら一緒に考えてみましょう。

1「じっくり考え、理解してから行動するタイプ」
新しいことを始める時、大抵の場合まずは下調べを入念にしてから行動するタイプの人です。いきなり動き始めず、まずはジッと立ち止まって自分の頭で理解してから動き出します。

2「思い立ったら吉日!とりあえずやってみるタイプ」
新しいことを始める時、あまり深く考えることなくまずは実際にやってみることを優先するタイプの人です。ひとまず体験してみてから、自分にそれが向いているか等、考えるのを後回しにしちゃいます。

3「考えながら、行動するタイプ」
新しいことを始める時、最初から考えながら、行動する。両方ができるタイプの人です。自己理解が深いため両方をいっぺんにできる才能型。

4「何も考えず、行動しないタイプ」
このタイプの方はおそらく、その新しいこと自体に興味が完全にないと言えます。無理に考えたり、行動せず、別の興味関心ごとに向き合うといいでしょう。

新しいことを始める場合、多くの人が1または2に該当します。今回はアートの世界に自分が興味関心を持つために最初のステップとして1のタイプの人に向いているスタートの切り方、2のタイプに向いている人のスタートの切り方をピックアップして解説していきます。

タイプ1「じっくり考え、理解してから行動するタイプ」の人におすすめなスタートの切り方

日本人に比較的多いのではないかと思うのがこのタイプ1の方です。このタイプの方はまず書籍やセミナー等である程度の学習を経てから展覧会等に足を運ぶことをおすすめします。とは言え学習って何から始めたらいいの?という方に向けて、個人的にオススメな書籍をいくつかご紹介します。

①アート鑑賞、超入門!7つの視点(藤田令伊)

この本は入門編としておすすめです。教科書等でよく見かける有名な西洋絵画から、浮世絵や現代アートまで幅広くピックアップされており、鑑賞方法に関する具体的な提案が解説されています。もちろんこの1冊でその全てがマスターできるわけではありませんが、本当に最初の第一歩としては十分すぎる内容です。(しかも安い)

②美術手帳2013年4月号「アートの買い方おしえます!」

こちらは少し古い雑誌なのでAmazon等では完売しているかもしれません。フリマサイト等で購入するか、ぼくは蔦屋書店さんで購入しました。現代アートを中心に作品を購入するという視点でビギナーからプロのコレクターまでが実際の購入体験を物語ってくれています。「買う」という視点が色濃く解説されているため「作品選び」に関するヒントがたくさん!

③芸術の売り方(ジョアンシェフバーンスタイン)

ビジネス側からの芸術理解として非常に学び多き1冊です。業界理解のために商流、商習慣、代表的なプレイヤーの存在などマーケティング視点も含みながら舞台裏が色濃く解説されています。ビジネス書等を読む習慣がある方には最初から最後まで面白く、美術業界の理解にもつながります。

他にもいくつかおすすめしたい書籍はあるのですが、めちゃくちゃ長くなってしまうので3冊だけ。もしご要望があればぼくの本棚ご紹介しますね。もちろん書籍だけでなく、YoutubeやSpotifyなどでも最近はアートの世界を楽しく学べるコンテンツを配信されている方もいるので検索してみるのもいいでしょう。

ちょっと大切なポイントですが、「勉強を完成させる必要はない」と思っています。そもそも勉強を完成させた人なんていませんし、調べたりするうちにどんどん深みにはまってしまいます。大切なのは「自分にとって最低限の学習とリサーチはできたかな」くらいで止めて、次は実際に展覧会や美術館等に足を運んでみることをおすすめします。

タイプ2「思い立ったら吉日!とりあえずやってみるタイプ」の人におすすめなスタートの切り方

こっちタイプの人けっこう好きです。何を隠そうぼくもこっちタイプです。あまり深い下調べをせず早速行動に移してしまいがちなので、「あれ?これでよかったのか?」とか「ん?そもそも何しにきたんだっけ?」と現場で停止してしまうこともよくあります。

さてこのタイプ2の方におすすめなスタートの切り方ですが、「アーティストとの直接対話」をやってみる!です。タイプ2の方は一次情報からの学習体験が一番しっくりくるはずなので、恐れることなく、ほぼ下調べすることなく、いきなりアーティスト本人と対話してみましょう。

いきなり美術館に行ってもなかなか本人が在廊しているというケースは少ないためInstagramやGoogleで今まさに開催されている個展やグループ展を検索し、気になるアーティストさん本人が在廊されている日を狙って訪問するのがいいでしょう。ギャラリーさんやアーティストさんのInstagramアカウントを覗けば大抵いつ本人が在廊されているのか事前に告知されていることが多いので探してみてください。

まだ推しのアーティストや箱(画廊やギャラリー)が全くない場合は日本美術倶楽部さんのWebサイトが参考になります。エリアや開催日で検索をかけることができるし、少し先の情報も含め非常に更新頻度が高いです。

突然アーティスト本人と対話だなんて、恐ろしくてできない!何を話せばいいの!?と心配される方もいらっしゃるかと思い、実は事前にこんなnoteも前回書いていますので合わせて参考にしていただければ幸いです。

やってみないと分らない世界ランキング1位

こんなランキングが実在するかどうかは別として(比喩表現です)、個人的にアートの世界は待ってるだけでは何も始まらないと言えます。やってみないと分らないコトってけっこうありますよね?アートの世界はその中でも世界ランキング1位だと思ってください。

「どうすればアートの世界に興味を持てますか?」という質問をされる方の大多数が、まだ何も知らない、何も行動してない。という状態かと思います。

自分のタイプが事前学習が必要なのか、それとも即行動タイプなのか把握し、それに合わせたスタートの切り方からはじめると比較的スムーズにその世界に対する興味が関心に変わります。もちろん人によっては「やってみたけど、思ってたよりも自分好みでない」と感じる方もいるでしょう。これは決して悪いことではないです。

【これはいい!】面倒くさがり屋さんにオススメ!とりあえず自宅でアート鑑賞を今すぐ始めてみる方法

本を読むのも、展覧会に足を運ぶのも正直面倒だな。もっと直感的かつ瞬間的に「あ、これ好きかも」「アートの世界に興味あるかも」と手軽に手ごたえを確かめる方法を探している方にとっておきのご提案があります。

アートのサブスクCasieというサービスです。

  • 作品を指定しなければ550円で今すぐスタートできる

  • 特集やキュレーションが整っているので、何となく興味あるカテゴリーから入って作品を選ぶことができる

  • 世界に1点モノの原画が自宅に届くので、いきなり本物と触れ合える

  • 自宅にすぐ飾れるので、自分がアートの世界とどう向き合う、反応するのかすぐに実験ができる

  • FUMUFUMUという学習冊子が届くので、読み物を通してアートの世界を自分がどう理解し、どう感じるのか確認できる。

  • 契約期間の縛りがないため、向いてなかったらすぐに止めれる

ここまでは完全に宣伝ですが、このサービスを創業期からつくっているぼく個人的には「アートの世界に興味を持ってみたいけど、あまり手間をかけずに手っ取り早く実験してみたい」という方には心底おすすめできるサービスです。もしまだサービスを利用されたことのない方がいらっしゃれば、是非試してみてください。

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