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フラットベット攻略法

フラットベット攻略法は、ルーレットにおいて、同じ金額のベットを毎スピン行う攻略法です。とてもシンプルな攻略法ですが、賞金獲得の確率を最大化するためには、最適なベットタイプとベットサイズを選択することが非常に重要となります。シミュレーションに基づいた最適なベットタイプとベットサイズを知ることから始めましょう。

フラットベット攻略法の仕組み

ルーレットのプレイ方法としてはかなり基本的なので、フラットベット攻略法を「攻略法」と呼ぶべきなのかは躊躇しました。ですが、他のルーレット攻略法を比較する際の基準となりえるため、攻略法分析を行うことにしました。
しかも、フラットベット攻略法の基本的な考え方は非常にシンプルなのですが、ベットタイプとベットサイズによって期待されるゲーム結果の変動幅がかなり大きいのです。基本的に、コンスタントベット攻略法の本質は2つの「両極端」の間にある妥協点を探ることにあります。

  • 変動率(ボラティリティ)と高額賞金獲得の確率が低い代わりに、プレイ時間が長期化する確率が高い

  • 変動率(ボラティリティ)と高額賞金獲得の確率が高い代わりに、プレイ時間が短期化する確率が高い

2つの要素を変更することで、変動率を高くしたり、低く(または中間)することができます。これら2つの要素がゲームの進め方と期待されるゲーム結果に影響を与えます。

  • ベットタイプ

  • ベットサイズ

上記で紹介した両極端な例をもとにご説明いたします。

例 1
$100を持ったプレイヤーがルーレットテーブルに座り、赤か黒に$1を賭けたとしましょう。(実際のランドカジノではベットサイズに上限があるため、こんな賭け方はできないかもしれませんが、今は気にしないでください)何時間、いや何日とプレイを続行できるかもしれませんが、高額賞金を獲得する確率はほとんど0となっています。

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例 2
$100を持ったプレイヤーがルーレットテーブルに座り、特定の数字に$50を賭けたとしましょう。最初2回のベットで資金が尽きることがほとんどです。ただし、かなり低い確率ではありますが、かなりの高額賞金を獲得する確率はあります。

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それでは一体どちらの方が良いのでしょうか?実はどちらでもなく、フラットベット攻略法の最適な運用法はその中間となっています。ですが、考えているだけでは詳細なことはほとんどわかりません。ですから、ルーレットプレイ時にフラットベット攻略法を用いた際の運用に最適ベットタイプとベットサイズを割り出すべく、独自のシミュレーションソフトウェアでシミュレーションを実行してみたのです

フラットベット攻略法のシミュレーション

ここから面白くなりますよ。総合的に見て最良な結果が出る最適なベットタイプとベットサイズの組み合わせを割り出すべく、シミュレーションを実行してみました。

シュミレーション手法と使用される変数

シュミレーション結果の正しい解釈、フラットベット攻略法のメリットとデメリットの明確な認識、全てのベットタイプとベットサイズの組み合わせを理解して頂くには、各シュミレーションの全貌をお伝えすることは重要だと感じています。
全てのシュミレーションは独自のシミュレーションソフトウェアを用いて実行されており、確率やペイアウトは特殊ルールのないシングルゼロルーレットを基にしています。
まず、触れておかないといけないのは、各シミュレーションにおけるプレイヤーの行動です。プレイヤーは$100の資金を持って、ゲームをプレイし、以下の状況が発生するまでコンスタントベット攻略法を運用し続けます。

  • 資金が尽きる。

  • 100回のルーレットスピンを「こなして」、勝ち負けの金額関係なくプレイをやめる。

備考:ルーレットスピンを100回に設定したのは、キリがいい数字だからというだけでなく、ルーレットの平均プレイ回数と対応しているからです。私自身の見解と計算によると、ランドカジノでのライブルーレットやオンラインカジノでのライブルーレットにおける3時間のプレイ時間は、ルーレットスピン100回程です。

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ベットタイプに関しては、全てのベットタイプを検討した上でシュミレーションでは以下のものに絞りました。

  • カラー-赤か黒(勝率は18/37、ペイアウトは2x)

  • コーナー–1つの角が接し合っている数字4つ(勝率は4/37、ペイアウトは9x)

  • ストレートアップ–数字1つ(勝率は1/37、ペイアウトは36x)

それぞれのベットサイズに関しては、$1から$50までの金額を用いたので、個人的には興味深いシミュレーション結果を全て網羅できたと思います。

備考:資金は$100とし、ベットサイズは$1から$50までとしました。しかし、最も重要なのは、各ラウンドで資金の何%がベットに使用されたかという点です。$100の資金での$1ベットは、$1,000の資金での$10ベットと同じ割合でのベットとなります。資金とベットサイズの比率が同じであれば、結果も同様のものになるはずです。しかし、ベットサイズが一定の攻略法のため、この分析ではベットサイズの上限を考慮に入れておりません。

結果の正確性を保つため、各シュミレーションでのサンプルサイズは1,000,000人に設定しております。統計学的偏差が多少発生しますが、結果に大きな影響を及ぼしたり、全体的なシミュレーションの結果が変わってしまうことはありません。

ベットタイプ分析

シミュレーションの詳細やベットサイズを確認する前に、まずはベットサイズを$4に固定した様々なベットタイプを用いて、フラットベット攻略法の仕組みを確認し、ベットタイプがどう結果に影響するかを見てみましょう。

表1:異なるベットタイプで毎スピン$4を賭けた場合の賞金獲得者の割合
表2:スピン回数30回、50回、75回、100回到達までに資金が尽きるプレイヤーの割合

ご覧の通り、カラーベットを行ったプレイヤーのほとんどがスピン100回を達成しています。しかし、手元の資金が最初の資金額である$100から大きく変動しないため、高額賞金獲得の確率はほぼありません。かなり稀な場合を除いて、利益が発生したプレイヤーのほとんどが資金の2倍未満の賞金しか獲得できません。プレイヤーの平均費用額は$10.8であり、他のベットタイプと比較しても最大の値となっています。
さらに変動率の高いベットタイプであれば、スピン回数100回を達成しつつも、高額賞金を獲得する確率は高くなります。しかし、資金を全額失う確率も大幅に高くなります。特定の数字(ストレートアップ)に$4を賭けたプレイヤーの半分以上は、25回負けが続くと、賞金の獲得にさえ至ることなく資金が尽きてしまいます。ライブルーレットでいうと、45分ほどのプレイ時間といったところでしょう。

備考:ストレートアップベットの場合、スピン回数が30回または50回達成前に資金が尽きるプレイヤーの割合は両方とも同じ50.4%となっています。これは30回目から50回目のスピンまでの間に資金が尽きることはありえないからです。最初の25回で資金が底尽きるか、一度賞金を獲得することで最低でも61回目のスピンまでプレイできるかのどちらかとなります。これはシュミレーションに用いた特定値の直接的な作用によるものです。

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ベットサイズ分析とシミュレーション1:カラー(赤か黒)

最初に分析を行うベットタイプは赤か黒の色に賭けるカラーベットです。先程用いた表と似た形式の表を用いますが、ベットタイプの代わりに様々なベットサイズを用いています。

表3:異なるベットサイズで赤か黒に賭けるカラーベットを行なった際の賞金獲得プレイヤーの割合
表4:スピン回数30回、50回、75回、100回到達までに資金が尽きるプレイヤーの割合

結果を見てみましょう。ご推察の通り、$1$2でカラーベットを行なったプレイヤーは必ず100回目のスピンに到達しますが、開始時の資金が最低でも2倍になる確率は低くなっています

ベットサイズが$5になると少し話は変わります。100回目のスピン終了後に利益が出ている確率は$1または$2のベット時とほとんど同じなのですが、$100を超える賞金を獲得できる可能性が1.5%あります。しかし、平均して4.3%のプレイヤーが100回目のスピンに到達できません。

ですが、$5と$10のベットでは話が大きく変わってきます。賞金獲得者の割合減少はわずかなものの、100回目のスピンに到達できないプレイヤーの割合は40.5%と、先程の約10倍の値となります。.ベットサイズが$10の場合、開始時の資金総額$100未満しか資金を持っていない状態で100回目のスピンまで「乗り切る」プレイヤーの数がかなり少なくなるからです。

これ以降、この傾向が続きます。高額賞金獲得の確率は徐々に上がっていきますが、スピン回数30回、50回、75回、100回到達までに資金が尽きるプレイヤーの割合も同時に上がっていきます。最大ベットサイズである$50に関しては、30回目のスピンに到達したのはたった 25.2%のプレイヤーのみであり、ベット2回分のベットサイズだと考えると妥当な結果です。

上記の表に見ていただける通り、この攻略法において、平均費用はベットサイズとともに上昇します。統計学的にプレイヤーはベット毎に資金の一部を失っているので、理にはかなっています。ベットサイズが大きいベットほどベット総額は増加するので、費用も増加するのです。

最適なベットサイズ

カラーベットの場合、最適なベットサイズは$20(または資金の20%)だと思います。読者の皆さんが考える最適なベットサイズとはかなり数値差があるかもしれませんが、プレイ資金の20%を賭けたカラーベットであれば、高額賞金獲得の確率をある程度キープしつつ、長時間ルーレットをプレイできます。

$20を賭けた場合、100回目のスピン到達後に利益がでている確率は24.3%で、資金の5倍から10倍の高額賞金を獲得する確率は1.4%と低くなっています。50回目のスピンに到達する確率は54.6%で、平均スピン回数は約45回となっており、ライブルーレットでのプレイ時間にして80分から90分程度です。

ベットサイズ分析とシミュレーション2:コーナーベット(数字4つ)

コーナーベットでフラットベット攻略法を用いた際のシミュレーション結果を見てみましょう。

表5:異なるベットサイズでコーナーベットを行なった際の賞金獲得プレイヤーの割合
表6:スピン回数30回、50回、75回、100回到達までに資金が尽きるプレイヤーの割合

最初から違いは一目瞭然です。ベットサイズが$1の場合でも、開始時の資金である$100を最低でも2倍にすることができますが、確率はかなり低くなっています。(0.035%)さらに、ベットサイズが$1のカラーベットと比較して、賞金獲得者の割合が10%ほど上がっています。

1回のスピンでベットサイズが$2の場合、手元に最低でも$200がある状態で100回目のスピン到達する確率は高まり、具体的には4%となっています。しかし、リスクの高いベットがもたらす変動率の高さが直接的な原因となり、6.3%のプレイヤーが100回目に到達できませんでした。

$20$50といったベットサイズの場合、数分でなく、ある程度のプレイ時間を確保したいプレイヤーにとっては明らかにリスクが高過ぎます。それぞれ25.6%と9.2%のプレイヤーしか30回目のスピンに到達せず、多くのプレイヤーは一度も賞金を得ることさえなくゲームを終了しています。

$20や$50のベットサイズと比べれば、もちろん$10の方がリスクは低くなりますが、50%以上のプレイヤーが30回目のスピンに到達しないため、それでもリスクは高い方でしょう。

最適なベットサイズ

上記の理由から、コーナーベットでフラットベット攻略法を行う場合の最適なベットサイズは$3から$5までの間となります。ベットサイズが$3の場合だと、ゲーム終了時に手元にあるお金が$200を超える確率はある程度確保されているのですが(11.95%)、$500を超える確率が非常に低くなっています。(0.0011%)確実に33回のゲームラウンドをプレイすることができ、100回目のスピンに到達する確率も76%とかなり高くなっています。

$4の場合、ゲーム終了時に手元にあるお金が$200を超える確率は先程よりも高いのですが、$500を超える確率は変わらず非常に低いままです。(0.04%)一度だけでも勝てばいいので、30回を超えるスピン回数に到達する確率は高くなっています。$4の場合だと平均スピン回数は82回となっており、プレイ時間にすると十分な時間でしょう。一方で、約40%のプレイヤーが100回目のスピンに到達しません。

$5となるとリスクも大きくなります。過半数(51%)のプレイヤーが100回目のスピンに到達しません。ですが、ゲーム終了時に手元にあるお金が$500を超える確率は、上記2つのベットサイズと比較すると、飛躍的に高くなりますが、それでもたった0.47%です。

シミュレーションに用いたベットサイズの中で個人的に選ぶのであれば、リスク・リターン比が最も良い$4でしょう。ですが、$3や$5だとしても問題はありません。

ベットサイズ分析とシミュレーション3:ストレートアップ(特定の数字)

最後にご紹介するのは、フラットベット攻略法の中でも最も変動率が高く、ルーレットのベットタイプの中でも最も変動率が高いベット、ルーレットの37つある数字の1つに賭けるストレートアップベットです。

表7:異なるベットサイズでストレートアップベットを行なった際の賞金獲得プレイヤーの割合
表8:スピン回数30回、50回、75回、100回到達までに資金が尽きるプレイヤーの割合

表をご覧いただければ、すぐになにかお気づきになるはずです。ゲーム終了時に手元にあるお金が開始時の資金の$100よりも増える確率が50%よりも高いのです。私のシミュレーションでは、ベットサイズが$1の場合でも、50.9%のプレイヤーが開始時の資金以上の金額を獲得してゲームを終了しています。この結果は、私のシミュレーションが設定している一定の条件が要因です。具体的には最大スピン回数が100回に設定されているためです。
100回目のスピン終了後に利益を出すには、3回以上勝てばいいことになります。かなりの割合のプレイヤーがこれを達成し、$8の賞金を獲得しました。まとめると、多くのプレイヤーが少額の賞金を獲得したため、還元率がもちろん100%以下であるのに、賞金獲得者の割合が50%以上となったのです。
大きいベットサイズ($10、$20、$50)はリスクが高すぎるかと思います。もちろん、資金が$100で$50のストレートアップベットを行うのはリスクが高過ぎますが、上手くいった0.62%のプレイヤーは$5,000以上の賞金を獲得しています。一方で、94.7%のプレイヤーは最初のスピン2回で資金が尽きています。ベットサイズが$20や$10の場合も同様ですが、賞金総額が低い代わりにプレイ時間が少し確保されます。
$5の場合だとなかなか面白い結果が出ていますが、それでもプレイ時間を確保したいプレイヤーにとってはリスクが高いと感じます。このベットサイズだと、最初の20回のスピンで一度でも勝たないと、資金が尽きてしまいます。最初の20回のスピンで一度でも勝てば、100回目のスピンに到達する確率はある程度確保されますが、こうなる確率は約42%です。
最適なベットサイズ
ストレートアップベットでフラットベット攻略法を行う場合の最適なベットサイズは$2から$4の間でしょう。この場合、プレイ時間と高額賞金獲得の確率のバランスが取れています。
賞金額は少なくとも、100回目のスピンに到達したい場合は、$2が最適でしょう。100回目のスピンに到達する確率は61.4%であり、スピン100回目到達時に手元にある金額が$200を超える確率は13.16%です。
賞金額を上げたい場合は$3$4が良いでしょう。スピン100回目到達時に手元にある金額が$500を超える確率はそれぞれ1.8%と4.6%であり、開始時の資金の10倍以上になる確率さえあります。($3の場合は0.002%で、$4の場合には0.037%)つまり、平均ゲームラウンド数は少なくなり、100回目のスピンに到達する確率はさらに低くなります。

まとめ&おすすめ

こうした事を考えると、フラットベット攻略法は、プレイ時間を確保しつつも、一定額の賞金を獲得したいプレイヤーにとっては面白い攻略法でしょう。還元率や高額賞金を獲得できる確率という点では、より優れた攻略法がありますが、ここまで簡単に実践できる攻略法は滅多にありません。
さらに良いプレイ結果をもたらす攻略法もありますので、ルーレット攻略法の記事で解説した他の攻略法にも目を通すことを強くおすすめいたします。
もしフラットベット攻略法に決めたのであれば、おすすめのベットタイプとベットサイズの組み合わせをご活用ください。$100の資金でプレイを開始し、最大で100ラウンドをプレイするのであれば、下記がおすすめの組み合わせとなります。

  • カラーベット-$20(資金の20%)

  • コーナーベット-$3から$5(資金の3%から5%)

  • ストレートアップベット-$2から$4(資金の2%から4%)

ご自身の好みによって組み合わせは異なると思いますが、上記が私のおすすめです。これらがフラットベット攻略法を活用する上でのおすすめであることをお忘れなく。他の攻略法を利用すれば、より良いプレイ結果を得ることができるため、攻略法のメイン記事に戻り、ご確認いただくことをおすすめいたします。




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