デジタルカメラを少なくはない数、使ってきました。
新作が出ればそわそわして、どんなカメラがあるかYouTubeでチェックして、価格ドットコムで口コミをみては「いいなぁ…」と思う日々でした。フィルムカメラの写りは大好きだけれど、やはりSNSに投稿するならデジタルカメラがあったほうがいい。そう思いながら暮らしていました。

それが
Instagramに投稿しなくなって、ああ、もう今の私には、フィルムカメラだけでもいいかもしれない、と思うようになりました。
「即時」じゃなくていい「今の気持ち」を世間に共有しなくていい。

仕事場には古いEOS Kissx7を置いておくことにして、それでブログや資料用の写真は事足りるようになりました。
家に帰ったら、iPhoneか、フィルムカメラで写真を撮ります。数枚しか撮らないのでデータがぐっと減って、好きなものだけ撮るようになりました。

カメラは撮れば撮るほどうまくなるというけれど、デジタルカメラでたくさん撮ることが、今の私にとっては必須ではない、という気がします。やっぱりプロはすごいし、プロにはなれないけれど、私は、私が好きだと思える写真を撮れたら、うれしいと気づきました。

なんじゃこりゃ？と思える写真も、全部その時その時、いいな、とか、好きだな、と思えたものたち。うまく撮れていなくっても、ちゃんと覚えているよ。

４台のフィルムカメラを同時並行でつかっているので、なかなか現像に辿り着かないのが難点ですが、急ぐことはないから。

きっとこれからも、好きなものをたくさん写していきたいと思うのでした。