フィルムカメラを持てば、それは旅路。
すっかり桜も盛りを過ぎて、春休みのために前借りのように体力を使い続けた結果、腰を痛めてしまいました。筋トレはやめて湿布を貼って、ゆっくりヨガストレッチしたりしています。
「子どもたちも育てば、なかなか一緒に何処へでもと言うわけにもいかないよ〜」というよく聞く言葉を鵜呑みにし、ちょっと頑張り過すぎました。ほどほどにしよう。娘も花粉症を発症し、なんだか疲れが溜まっている4月も半ばです。
さて、タイトルにあるフィルムカメラを持てばそれは旅路、というのは私の感じていることでもあり、半分願望に近いことです。
遠くに行って撮りたいのはもちろんですが、子どもの学校、仕事、趣味、病院やら習い事でテトリスのように埋まっていくカレンダーを見ながら
『遠くへいきたいよ〜〜!!!』と叫びたくなります。
学生の頃はガーっとバイトしては、お金を握りしめ西へ東へ国外へとすぐ旅に出ていたので、今のこの生活はなかなかこたえるものがあります。自分を変えたり、相手を変えることはなかなか難しいけれど、環境ならすぐ変えられる。それを体現しているのが旅でした。
けれど子育て云々をおいても、現在の値上げの波や、何だか落ち着かない天災も相まって、なかなか旅は難しい。
でも、フィルムカメラを持ち出すと、日常も旅の途中ように感じられます。
雨上がりの川原で桜がたくさん咲いていたこと。菜の花がお日様目指して背筋をしゃんと伸ばしていて、元気な黄色がまばゆいこと。
光が綺麗なら、それだけで。
この変哲もない日常も、何かの旅路の途中だとうっすらと。きっとそれは死に向かって日々歩くようなことを、今はもう戻らないことをやさしくそっと教えてくれています。
ちょっとだけ、息を深く吸えたような、そんな気持ちになれるのがフィルムカメラだなぁ。としみじみ。
何かと頼りになる、大好きだったxtra400という富士フィルムのカラーネガフィルムが廃盤になってしまい、悲しい気持ちでもあるのですが、、冷蔵庫の92本のフィルム(多分これ以上はもう買えない)を大事につかって、フィルム写真を楽しもう!と思うのでした。
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