好きを伝えるのが難しい

「○○が好き」と簡単に言えないのは言葉に責任を持たせ過ぎと雑誌にあった。

「好きなタイプは?」に上手く答えられない。「えー難しいですね」とはぐらかしたり「偶像崇拝しないので」と突っぱねたりしてやり過ごす。
本当は具体的に答えたい。自分自身でも納得できる確固たる例を挙げたい。

ファンだと堂々と言える人もいないし、適当にモデルや俳優の名を挙げて「高望みしやがって」と思われるのは嫌だ。好きを伝える事で自分を否定されるのを避けているのだ。フラれる前提でする愛の告白でもあるまいし。

そもそも尋ねてきた人の意図はなんなのだろう?私に興味がある、話の間を埋める為…などは置いておいて、私が思うほど大事な話じゃないのかもしれない。
例えば
「俳優の○○さん好き」
「へぇなんで?」
「今やってるドラマ見てていいなぁって」
「あれ、面白いよね」
くらいのノリを望んでるかもしれない。もし運良く私に気があって聞いてるのだとしても、自分とかけ離れてるなぁと落胆したり私に幻滅したりしたところで知るところではない。

要は「気にしすぎるな」。会話を楽しめ。

…なのだが難しい。

曖昧な返事をするくらいなら沈黙を選びがち。趣味を一人でやりがち。知識が乏しいのを後ろ目に感じている。

…完璧主義すぎる。会話を楽しむ余裕がない。人間関係に正解を求めがち。遊びは常に楽しくなければいけない。失敗が怖い。
…負の面ばかり目につく。無責任になれとは言えない。思えない。今さら変えられない性格を土台に変わりたい。
私だって「好みのタイプはエディレッドメイン」大声で言いたい。俳優で選んで映画見てないけどファンタビ良かった〜でゆるゆる話したい。感想言い合うの苦手だけど誰かと好きを共有したい。次に聞かれた時に別の人名を挙げてもヘラヘラしていたい。でも「日本人じゃないじゃん」「どこが好きなの?」「某映画で全裸見たよ」とか言われたくない。それを避けて何も言えなくなる。気にしなきゃいいのに。

あー何も答えが出ない。どうすればいいんだろう。どうすれば会話を楽しめるんだろう。無責任になんてなれないよ。口から出た言葉はもう取り消せないし、リアクションは返ってくる(返ってこなくてもムカつく)し。好きを同じ熱量で話せるとは限らないじゃん。
もう誰も好みのタイプとかテンプレ出してこないで欲しい。

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