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金言717:軽井沢に立ち寄ると

長野出張では、いつも軽井沢で途中下車して、アウトレットでウィンドーショッピングや見るからに高価なペット犬を連れているセレブ風のファミリーを眺めることにしています。
非日常的な光景に感情移入して、自分も高そうな犬を連れてブランド品を身に着けて軽井沢で休日を過ごしているような気分(妄想ですが)になります。まったくお金のかからない贅沢なひと時を楽しんでいます。

軽井沢といえば、レークタウンの浅間山荘のことをよく覚えています。
「実録・連合赤軍」というタイトルのビデオを見ました。懐かしいテロリストの名前とセクトがでてきます。難解なプロレタリア世界同時革命など先進資本主義国での社会主義革命実現の夢にからんだ話をテーマにしたフィルムです。この台本には、日大全共闘秋田氏や東大の山本氏の出番はありません。赤ヘルのブント(共産同)にルーツがある連合赤軍が浅間山荘まで突っ走った顛末が書かれています。
実際に台本通りなら、ブント系全学連は京大・東大・早稲田の学籍を持つ高学歴な学生が狼煙をあげ、初期の段階でその主要メンバーが公安に捕まり壊滅的な打撃を受けています。その後、鶴見の京浜安保共闘と野合した組織はまさにプロレタリアートの集団となっていました。
この作品を見て、少し旧民主党に似ていると思いました。
自民党政権を倒し、政権を手にしたところまでは名のある政治家が指導層にいました。その後311と東電の人災、メルトダウンの隠ぺいなどが災いして名のある主要メンバーが次々と退場し、連合赤軍状態になったような気がします。政権交代時の立役者ではなく、その後の政局に無傷で生き残った無名の人たちが政権運営しました。
自民党からの政権交代に賛成票を投じた多くの有権者にとって、後からでてきた馴染みのない政治家が表舞台に立ちました。この人たちに国を任せたつもりはないという有権者の失望が次の国政選挙の投票行動に反映されました。
選挙の結果、アマチュア民主党政権は老獪な反動勢力に大負けして、安定多数の自民党政権に戻りました。そしてこの悪夢は、いまだに立憲共産党の足をひっぱっています。

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