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ため息200:いまだに飼われているスピッツの生態

スピッツの役割と機能

ソフトウェア会社に単身赴任、早朝出勤のミスタースピッツ。マッチポンプの役割も果たしますが、コアコンピテンスはSWEET-TALKER(太鼓持ち)の飼犬機能です。

得意分野は、職場の様子を、飼い主に尾ひれをつけてご注進するIT関連技術。

前日、深夜までお客さまの対応をした営業部長が翌日の昼間に、つい、うとうと。例のワンちゃんは、目ざとく嗅ぎつけ「いつも居眠りをしている無能な部長」と社内メールシステムを活用してレポート。飼い主の太鼓持ちがこのことを社長に主観的な表現で伝えました。その後、待遇面でこの部長さんは打撃を受けました。

もうひとつの得意技は社内向け啓蒙と自己アピールです。

断片的な情報をふくらませて、成果を粉飾します。一般社員より原価意識が少し足りないものですから、外部のおいしそうな業務提携のお誘いに簡単にのせられます。ただし、インストラクターの経験を生かし、経営幹部向けに積極的な提案をします。日頃から飼い犬の情報で得をしている太鼓持ちは、1オクターブ高い声で、経営者に提案の妥当性を訴えます。

新規事業や業務提携というものが、こんなお寒い環境で決定されているから、事業計画が未達に終わるのかもしれません。

キャンキャン吠えるスピッツは、最近は敬遠されていますが、この会社ではまだ飼われています。

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