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*DAY5 空を見上げてお腹を空かす / 1月18日(Sat) ---1

毎朝起きるとき、晴れているかどうかを最初に確認するのは人間の性なのかなぁ。他の動物は、起きた瞬間に何を直感で確認するのだろうな。
今日もすっきりした青空で嬉しい。

私は普段、基本的には家を出る1時間半〜2時間前には起きたい人。でもここ数日は、ホテルを出る1時間前にアラームをセットすれば間に合うな、と思ったので、普段は朝食に朝の半分ほど時間をかけているんだなと思った。食欲が有り余るからなのか、ゆっくり食べても途中でお腹いっぱいになることはあまりない。これが年齢と共に変わることがあるのか、今後の自分、どうなのでしょう。

今日はやわらかなグリーンのニットワンピースにした。この旅にはアウターを2着持ってきていて、今日は黒いレオパードのコート。もう一着は袖にボリュームがあるブルーグリーンのブルゾン。冬だとアウターの印象でほとんど服装が決まってしまうので、荷物はかさばるけれど今回持って来てよかったなと感じた。

ホテルのフロントの人と挨拶を交わし、外に出る。土曜日の朝だからか、いつもよりも人が少なく感じた。昨夜もグーグルマップやインスタを見て、今日の朝ごはんをリサーチ。昨日は座っていた移動時間が長くて体もそこまで疲れていなかったから、いくつか候補を探すことができた。
ホテルの近くに良さそうなカフェがあり、そこを第一候補に決定。近いし、おいしそうだしいいんじゃない?と2人で話した。
でも、そんな場所あったかな?と思っていた。お店の場所は今までも通ったはずだけど、覚えてる限りそんなカフェは見ていない。

ホテルとの距離はわずか何メートルか先の場所だったので、示された場所まで歩いてみた。しかしやっぱり見当たらないので、もう一度店名をよく調べてみると、「閉業」となっていた。
やっぱりか。閉業したのは最近のようで、ネットでトップに出てくるページを見ただけでは分からなかった。

でも大丈夫!私たちは他にも朝食の候補を持っていた。昨日までの経験を生かし、手札を事前に増やすことを学んだのである。気を取り直し、他に調べていたカフェへと変更。太陽の位置はまだ低いが、建物の影に隠れながらも街に光を注いでいる。
旅行中の晴れは、いつも以上に気持ちを後押ししてくれる。

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ホテルからは歩いて12分くらいの、「Flax & Kale」というお店に向かった。
元々行こうとしていたお店が9時オープンで、それに合わせてホテルを出ていたから思ったよりも早く着いてしまった。お店は外観からおしゃれでスタイリッシュな雰囲気。Flax & Kaleは9時半オープンなので、まだちょっと時間が早い。多少前でも入れるかな、と思いつつ、目の前には教会があったので少し眺めることにした。

9時半になってすぐに入ったが、もうすでに店内には何組もお客さんが!やっぱりちょっと前でも通してくれたのかもしれない。私たちのあとにも続々とお客さんが入って、席はすぐにいっぱいになっていた。オープン直後に来てよかった!
角のソファ席に案内してもらい、荷物もゆったり置けて嬉しい。メニュー表はスペイン語と英語でアレルギーやビーガンの表記がきっちりと書いてあり、料理に使われている野菜やフルーツなども細かく記載されている。どんな体質の人にも大丈夫なよう、分かりやすく、とても丁寧。健康志向なお店だと思っていたけど、行ってみてさらに意識の高さを実感した。

私はブルーベリーソースとメープルシロップがかかった、キヌアのパンケーキをチョイス。飲み物はどれにしようか、かなり悩む種類の多さ。単純に種類が多いというよりも、栄養や健康にこだわったラインナップで自分的に気になるものが多かった。「コンブチャ」もいくつか種類があり、私はその中からジンジャーのチャイにした。
コンブチャ(KOMBUCHA)とは、お茶を発酵させて作る植物性の発酵ドリンクのことで、整腸作用や細胞の老化抑制に繋がる効果が期待できる飲み物。400mlのボトルで4.95ユーロと、日本に比べ値段もあまり高くない。

お店は混んでいても、あまり待つことなく運ばれてきた。お腹はペコペコなのでありがたい。コンブチャはスパークリングで、ジンジャーが強めでとってもおいしい!このくらいの生姜感、たまらない。ジンジャーエールの辛口が好きな人は絶対に好きな味。

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パンケーキは生地は甘すぎず、メープルシロップは程よい甘さ。バランスが絶妙でおいしい!罪悪感が少ないパンケーキだった。
私はエッグスンシングスの、ホイップがこれでもかとのせられたパンケーキも大好きだけど、あれを食べたあとの「やったな」感はすごくある。その罪悪感も含め、年に1〜2回は食べたくなる味なんだけど。

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しょっぱいものも食べたかったので、サーモンがのったトーストをmamiさんとシェアした。サーモンも厚みがあり塩気がちょうどいい。mamiさんはサラダボウルを頼んでいて、かなりのボリュームだったのでそちらも少しもらった。野菜がフレッシュで具沢山、食感も楽しくおいしかった。

私はただ食い意地があるわけではなく、基本的には健康志向。おいしくて栄養があり、ヘルシーに食欲を満たすことのできる食事に大満足だった。

最後はやっぱりコーヒーが飲みたくなって、マキアートを追加で注文。昨日の朝スムージーだけにしたら、やっぱりコーヒーも飲めばよかったなと思ったので、今日は欲望通りに。
ここに来て初めて、アメリカーノ以外のコーヒーにしてみたのである。本当は現地の人のようにエスプレッソを飲めたらかっこいいけど、多少のマイルドさがほしいなぁと思い、その要望にぴったりなのがマキアート。マキアートはエスプレッソに少量の泡立てたミルクがプラスされ、口当たりはマイルドになりつつもコーヒーの味を濃く感じられた。

お店はスタイリッシュで洗練された雰囲気だが、天井が高いため空間に開放感があり、外からの光で自然な明るさが心地いい。都会的だがリラックスできる空間が、土曜日の朝にぴったりな場所だった。

テーブルを担当してくれたお兄さんは、お会計のときに私たちが日本から来たということがわかると、僕のいとこは東京に住んでるんだよ、と話してくれた。
「え〜そうなんだ!偶然だね!(東京のどのへんかなぁ、私たちも東京に住んでるんだけど、いとこは学生さんかな、お仕事で行ってるのかなぁ)」()の中の気持ちはあるものの、そうなんだ〜!というリアクションしかできなかった。英語を話してみようかとも思ったけど、お店はいそがしそうだったので、()のところはmamiさんと話した。さらっともう少し長いコミュニケーションができるように、コツコツ頑張れ、英語。

1.5人前くらいは食べて、贅沢な朝食だった。サラダボウルのあまりのボリュームに、私以上にmamiさんのお腹が限界を超えていたので、最後の方の真顔っぷりが面白くてさりげなく写真に収めておいた。mamiさん、2日分くらいの栄養は摂れていそうだった。


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