大人へ絵本memo ~出来る場面が違うことをわかり合う~
本当の友情とか
そういったくくりでなくていいから
尊重しあえる生の姿を
心に刻みたい。
『ユとムとヒ 』
斎藤 隆介 (著) 滝平 二郎 (画)
1986年 岩崎書店
ユは大柄な16歳
ムは小柄な13歳
ヒは黒い体のケダモノ
ワカモノ組のカシラを定める競技が行われ
ユはダントツで勝った。
しかしユは
ムが本当の力を出していないことを知っている。
ユは悔しい。
自分が勝ったのに悔しい。
本当のところはどうだったのだろうか。
その後2人はヒを倒そうと追いかける。
そこでムが力を発揮する。
本当のところ。
それは公の事項では定まらない。
本人同士がわかり
尊重していることがある。
むしろ実際の生活では
そういう事の方が
よっぽど多くて
大事だったりする。
斎藤 隆介さんは1985年68歳でこの世を去った。彼の言葉に長年(版画)を付けてきた滝平 二郎さんが追悼の意を込めて翌年出版した画本です。
二人の関係もまた
ユとムのようで。。
このような関係の方とたくさん仕事がしたいと想います。