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読めるのに読めない(元)女子大生の特性解決編 ①リーディングルーラーってなに?

この記事の続きです。

前回は、小説・文献関係なく、「読むこと」一般に関して、言葉としての表現の仕方、かたち、いろも、かなり大きな影響を与えているというおはなしをさせていただきました。

今回は、特性の一つの緩和方法として出会った「リーディングルーラー」についてお話をさせていただきます。

また、この記事に書いた内容は私個人の感覚・認識に基づくものであり、明確な医学・心理学的根拠があるものではないことをあらかじめご了承ください。

〇リーディングルーラーってなに?

検索してみると、リーディングトラッカー、リーディングルーラー、魔法の定規等の商品及び情報がヒットしますが、明確な定義は見つかりませんでした。

しかしながら、東京学芸大学 学校図書館運営専門委員会による「学校図書館活動データベース」2021年9月の記事、《学校図書館における「合理的配慮」について》によると、図書館を利用する読み書き障害(ディスクレシア)の子どものために、文章を一行のみ見えるように隠したスリット入りの紙、補助線を引いたりした透明なシート、定規、カラークリアファイル(黄色が特に効果的だそう)を用意するというアイディアが紹介されています。

また、魔法の定規の商品紹介ページでは、色付きのクリアシートで特定の波長の光をカットすることで、ストレス緩和や疲れやすさの防止、集中力アップ等の効果があると謳われています。

人によって目的や効果は様々なようですが、共通しているのは色付きのクリアシート補助線や目隠しをつけて、文章を読みやすくする目的で使うもの、と言えそうです。

〇どんな色、形状があるの?

リーディングルーラーには様々な色、形状があります。
色としては、黄色、緑、青、ピンク(マゼンダ)紫、等が多そうです。
また、形状は、見える面積が広いものから、
無地(線も目隠しも無いカラーシート)、一本だけ補助線があるもの、一定間隔に補助線が引かれているもの、太めの目隠しがついているもの、一行だけ見えるように目隠しをされているもの、など様々です。

〇リーディングルーラーを手作りすることのメリット


私は2年前に試してみたいだけなのにさすがに買うのは高い~~と思って、リーディングルーラーを手作りしたのですが、現時点で価格帯だけ見れば手作りするのも購入するのも正直そんなに変わりないかなと思います。
それでも手作りには以下のようなメリットがあります。
本や資料の大きさに合わせて製作できること
・店頭でリーディングルーラーを扱っていない(→現物を見て購入できない)場合が多く、カラークリアファイルなら自分の目で見て色合いを確かめて購入できること
・どのような色や形状が自分の読みやすさにあっているか分からない場合、いろんな形状(隠し方や補助線の引き方)を自分で試せること
・たくさん作って場所を選ばず使えること
クリアファイル一枚で新書サイズが6枚作れます!)

〇今回のまとめ


リーディングルーラーは、色付きのクリアシートに補助線や目隠しをつけて、文章を読みやすくする目的で使うものです。様々な色・形状のものがありますが、直線の補助線や目隠しをつけたものが多いです。
価格帯は数枚セットで500円~で通販等で購入できますが、好きな大きさのものが欲しい時、たくさん欲しい時や、いろいろな形状を試してみたいときは、手作りしてみるのも一つの方法かと思います。

〇次回に向けて


次回はリーディングルーラーを再び制作してみながら、材料の入手方法作り方使ってみた効果を解説していきます。

次回へ続く!

発達特性(ADHD・ASD・限局性学習障害)、二次障害持ちの女子大生です。これまでの経験や自身の感覚、特性や考察、対策について言葉を紡いでいきます。