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レジュメの重要性について考える

皆さん、こんにちは。カタリストエージェントの勝田です。
弊社は人材業界を中心に人材紹介事業を展開していますが、最近、求職者が作成するレジュメ(=多くの場合、履歴書・職務経歴書)がとても機械的かつ簡易になっているように感じます。
そこで今回は、この「レジュメの重要性」について見ていきたいと思います。


AIによるレジュメ作成機能の自動化の流れ

このようにレジュメが機械的かつ簡易になっている大きな要因として大手スカウトサイトがレジュメ作成をAIを活用することで自動化し、求職者の手間を大幅に削減しているということがあります。

以前、私のnoteの記事でもご紹介しましたが、昨年、ビズリーチが生成AIを活用して、職務経歴書の自動作成サービスを開始しました。詳細は下記をご覧ください。

また、同様なサービスをリクルートも昨年末のスカウトサイトのリニューアルに伴い展開しています。

これらの流れを受けて最近の求職者は、キーワードなどを入力又は選んでいくだけでものの数分で職務経歴書(に類するもの)を作成していくことが可能となっています。

特徴がないレジュメの量産

その結果、特徴がないレジュメが量産されているのが現状ではないでしょうか?
つまり、機械的に分類されたスキルが羅列されているだけで求職者個人のスキルの専門性や人物的な強みや特徴が全く見えないレジュメが数多く見られます。
また、フォーマットなども不自然であることが多く、それだけを取り出してみた場合、とても違和感があります。

加えて、最近ではこのようなスカウトサイト以外でも簡単に職務経歴書が作成できるアプリなどが数多く存在しています。

ここで注意して欲しいことはスカウトサイトやアプリなどを利用して作成したレジュメをそのまま企業への応募書類としては転用しない方がいいということです。(エージェントとの面談などは問題ありません)

冒頭の例のように最近はこのような簡易レジュメをそのまま企業への応募書類として使っている求職者が増えてきていますが、転職エージェントとして私はあまりお勧めしません。

簡易レジュメを応募書類として勧めない理由

まずは先ほども少し述べたように求職者の個性が全く感じられないからです。このような簡易レジュメはキーワードなどに基づいて作成されるため、非常に機械的な印象となり、求職者個人の強みや個性が反映されにくいということがあります。
これは当然、他者との差別化ができないということを意味します。

続いては、フォーマットが不自然であることが多く、全体としてみたときに違和感があるということです。これはそれだけでもマイナスポイントです。

最後に一番問題だと考えるのはそのスタンスです。つまり、転職をしようとする企業への応募書類にこのようなレジュメを提出するということは当該企業から見れば、転職そのものを軽く考えているのではないか、と思われるリスクがあるということです。

具体的に言えば、自分自身の経験やキャリアをしっかり振り返って、自分の強みや適性などを把握しているのか、あるいはそのための努力をしているのか、という点に疑念が生じてしまうのです。

このようなことは書類選考を行う人の立場に立ってみるとより一層明確です。多くの企業において、書類選考をする人はこのようなAIやアプリを使って作成される簡易レジュメでは情報が足りないと判断し、また見慣れていないこともあり、結果的にはいい印象を持たれないことが多いのが現状です。

以上の点により私は、簡易レジュメを応募書類として使用することはお勧めしておりません。

自分の強みや特徴が反映されてこそのレジュメ

昨今のChatGPTなどのAIの進歩は凄まじく、人材業界にもその影響が確実に現れてきています。その最も顕著な例が今回のテーマである「レジュメ作成」の部分です。

やはり、求職者から見れば履歴書や職務経歴書を作るのは大変ですし、時間もかかる作業です。それを考えれば、便利になったテクノロジーを使ってレジュメを作るということも理解できますし、その傾向は今後もより一層強くなっていくと思います。

ただ、重要な点はこのようなテクノロジーの力を使って作成したレジュメが的確に自分の魅力を伝えているのかということはしっかりと確認をしておく必要があるということです。

企業への応募するレジュメにはやはりしっかりと自分の強みや特徴が反映されていることがとても重要です。私はそのレジュメ作成をサポートしていくことも転職エージェントの大事な役割だと考えています。

1人ではそもそもレジュメの書き方や何が自分の強みなのかということ、あるいは自己PRなどについてどのようにまとめたらいいか分からないということも多いかと思います。

そんな中、弊社、カタリストエージェントでは求職者の「強み」を明確にするお手伝いにかなり力を入れています。
レジュメ作成も同様で、強みが何で、それをどのように表現したら応募する企業に効果的に伝わるのか、という点を一緒に考えさせて頂いております。詳細は下記をご覧ください。

今回はテクノロジーの変化に伴うレジュメの変化という部分にも触れてきましたがいつの時代においても大事なことは自分の魅力を書面で正しく伝えるということです。それは内容はもちろん、言葉の表現やレイアウトなども含めて細部に宿るものだと思います。

弊社ではこのような考え方で引き続き、レジュメ添削などのアドバイスも提供していこうと考えております。

転職・採用のご相談はお気軽に弊社までご相談ください。


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