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皆さん、こんにちは。カタリストエージェントの勝田です。
以前、ある企業との打ち合わせをした際に応募者にはエントリー時に志望動機書も一緒に提出して欲しいと言われたことがありました。もちろん、中途採用において志望動機はとても重要な要素ですが、このようにエントリー段階での志望動機書の提出にはどの程度意味があるのでしょうか?
今回はこのケースを踏まえて、志望動機について考えてみたいと思います。


エントリー時に志望動機書を提出することの問題点

極一部の有名企業や超大手企業を除いて、エントリー時に志望動機書を提出させることについてはいくつかの問題点があると思います。まず最初にその点を整理しておきます。

《エントリー時に志望動機書を提出することの問題点》
■内容が表層的になりやすい
・まず最初の問題点はエントリー時に提出する内容の志望動機が表層的になり易いという点です。例えばその会社に知り合いがいる、あるいは超大手企業のように世の中にその会社の情報が溢れているというのではない限り、一般的には企業のHPやSNSなどから情報を集めることがほとんどだと思います。あるいは転職エージェントからの情報というケースもあるでしょう。いずれにしても内容がありきたりになることが多く、具体性を出していくことが難しく、結果的には内容が表層的になりやすいと思います。

■選考の足枷になることが多い
・現在のように中途採用の選考プロセスが多様化している中で応募段階で志望動機書を提出するというのは心理的にも場合によっては時間的にもとてもハードルが高いという印象を与え兼ねません。例えば、カジュアル面談のような気軽な情報交換の場を設けている企業と比べればそれだけで選考の足枷になってしまうことは否めません。そのことで結果的に優秀人材を逃してしまうという可能性も出てきます。

■採用する側・される側というスタンスの露呈
・今まで私のnoteでも何回も取り上げていますが採用が上手い企業の特徴は選考において求職者と対等な関係を構築しています。応募者からも評価されているということを理解した上であくまで対等にコミュニケーションをとり、企業の魅力を伝えていくことで応募者の意欲を高めていくという選考を行っています。それに対して最初のエントリー時に志望動機書を提出させるという行為は採用する側とされる側といういわば主従、あるいは上下の関係をイメージさせます。そのようなスタンスでの採用が応募者にどのように捉えられるかはやはり意識をする必要があると思います。 

 

志望動機には具体性と個別性が必要

それではどのようなタイミングでの志望動機が適切なのでしょうか?それは企業側の情報がリアルに取得できた後だと思います。それは例えば、カジュアル面談を行なった後のケースもあれば、1次面接の段階でということもあるかもしれません。あるいは2次面接の段階で明確になる場合もあるでしょう。いずれにしても応募者がリアルな企業側の情報を取得できたタイミングで初めて中身のある志望動機が言えるのではないでしょうか?

また、志望動機には具体性と個別性が必要だと考えています。それがないと先ほど触れたように内容が表層的になってしまい、志望動機としてはほとんど意味をなしません。
※ここで注意しておきたい点としては「転職理由」と「志望動機」は違うという点です。転職理由は読んで字のごとく、転職する理由ですからこれについては志望動機とは違って応募する段階で既に明確になっているものです。

とは言っても志望動機は重要

ここまで志望動機について述べてきましたが、誤解をしないでいただきたいのですが、私は志望動機は不要だと申し上げている訳ではありません。むしろ志望動機はとても重要です。
ただ、ここまで見てきたようにタイミングやその内容(=中身)がより大切でそれを踏まえたうえで最終的に企業側がジャッジをするということについては全く問題がないと思いますし、それこそがあるべき姿です。

もっと言えば、選考プロセスを重ねるにつれて応募者の志望動機がより明確になり、企業側も応募喚起や意欲の醸成などに努めることで双方が最適な関係性が築けた時にその採用は成功したと言えるのではないでしょうか?

弊社、カタリストエージェントとして

以上、今回は志望動機をテーマに述べてきましたが、実際問題として求職者にとっては依然として志望動機の作成は大きなハードルであると思います。その点、弊社では各求職者ごとに個別に志望動機についてのアドバイスを行っております。是非、お気軽にご相談ください。

転職・採用に関するご相談は是非、弊社までご相談ください。


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