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海外美大を目指した理由

こんにちは。とうとう授業が始まった砕田です。液タブがずらっと並んだ教室で、ペンも支給されて、とてもテンションが上がりました。

さて、今回はなぜそもそも海外美大、それもアニメーションでシェリダンを目指したのかを書こうと思います。理由…というよりかはそこにたどり着いた道のりの方が近いですね。

提出したポートフォリオの方の話をしようか迷いましたし、多分そっちのほうが聞きたい人が多いとは思うのですが、気持ち的に時系列順に書きたかったので書くことにしました。結構長くなります。(私の備忘録も兼ねてます)


小学生時代

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時は遡り、私が小学生高学年あたりだった頃、アメリカから帰ってくる直前に読み始めた「ウォーリアーズ」(著:エリン・ハンター)というシリーズにどハマりしていました。森の中で群れをなして暮らす猫たちの話です。そのシリーズのファンアートやファンアニメーションが数多くネット上に投稿されていました。それらに触発されて絵を描き始め、アニメーションや動画編集に手を出すようになり、今に至ります。「ウォーリアーズ」無しには今の私はありません。

ちょうどそのあたりで私の将来の夢が「小説作家」から「アニメーター」にシフトしました。ただ、私の家ではアニメや漫画が禁止されていたので、いわゆる日本のアニメのアニメーターではなく海外のアニメーターをなんとなく思い浮かべていました。それも当時はまだ小学生だったので、好きだった「トイ・ストーリー」や「モンスターズ・インク」から連想して、安直に「ピクサーのアニメーターになる!」と言っていました。なので、大学はまだそこまで意識していないながらも、なんとなく海外へ戻ることを考えていました。

中学時代

それから数年後、母にある記事を見せられました。

シェリダン大学アニメ科4年生のアミ・トンプソンさんのショートアニメーションがすごすぎる、という記事でした。何より目を引き付けたのが「日本人学生」という文字。海外でも日本人が活躍してることに驚かされ、そういうことを教えてくれる大学があるということも知りました。

母に「連絡してみたら?」と後押しされ、メールを送りました。当時私は中学生。おっかなびっくりで連絡してみたのですが、とても暖かい返事をいただき、励みになりました。

高校時代


しかし、大学受験が近づいてくるにつれてだんだんと「大学から国外にでなくてもいいかな…」となってきました。怖いし。学費高いし。最初はCalArts(こちらも大御所です)行こうかなあと思っていましたが、化け物みたいな難易度と学費であっさりと諦めていました。でも北米でアニメーターになりたいという夢は変わっていませんでした。ピクサーののびのびとした環境、最近のカートゥーンの可愛い絵柄、そして何より国内でのアニメ業界であまり良い話を聞かないということ……。でもまあ、国内で美大に行っても回り回ってそのうちたどり着けるだろうと楽観的にみてました。(大学は卒業したかったので大学進学に絞ってました)

大学一年

時は飛んで美大一年生!映像系(アニメーションも一応含む)を学べるところに進学しました!そして

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なんか違う………

思ったほどアニメーションができなかったのです。別にアニメーションに特化した学科ではなかったですし、色々と総合的に学べるから良いかなと思って進学していたはずでした。が、思った以上に私はアニメーションを学びたかったようで、入学してから気づきました。私がやりたいことではありませんでした。気づくのが遅い!!

そこでモヤモヤしていた時に、そういえば「ウォーリアーズ」の上手いファンアニメーターでどこかの美大のアニメ科行ってる人がいたなあと思い当たり、本人からも「おっ来れば?」と言われたので調べ始めました。

シェリダン大学というところでした。

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へえ、なんか聞いたことあるなあ。なんだっけ。そういえば昔やりとりしたアミ・トンプソンさんってどこ行った人だっけ。

シェリダンだ…

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なんとこの時までさっっっっっっっっぱりシェリダン大学について忘れていました。

カリキュラムもしっかりしていて、実績がめちゃくちゃあり、CalArtsより学費がリーズナブルで、すでに入学している大学という後ろ盾がある今、受けるしかあるまい!…と決心がつくまで夏休み中かかりました。

その間に「BAO」というピクサーのショートフィルムが発表されました。女性監督ということで話題を呼び、そのDomee Shiさんもまたシェリダンの卒業生でした。

12月、SIGGRAPH ASIAというイベントが東京国際フォーラムにて開催されました。そして、彼女がスピーカーとして来日していたので学校を休んで友達何人かと聞きに行きました。本人の中国人としてのルーツとカナダでの生活を掛け合わせた監督作品、さらにPixarで手描きのイラストを使って働けるということ。これでやっとエンジンがかかりました。

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受験用ポートフォリオの締め切りは2月。果たして間に合うのか?待て次回!


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