【本】”スーパーインテリジェンス 超絶AIと人類の命運”ってご存じですか?


【挨拶】

 こんにちは、catです。今回はスーパーインテリジェンス 超絶AIと人類の命運とう書籍を紹介していきます。600ページ近くあって読み応え抜群ですの本となっています……!



【書籍情報】

書籍名:スーパーインテリジェンス 超絶AIと人類の命運

著者名:ニック・ボストロム

訳:倉骨彰

出版社:日本経済新聞出版社

出版年:2017/11/24

定価:2800+税



【ニック・ボストロム】

 この本の著者であるニック・ボストロムさんをご存じでしょうか?オックスフォード大学マーティン・スクール哲学科教授で、同大「人類の未来研究所」所長および「戦略的人工知能研究センター」所長を務めています。分析哲学のほかに物理学、計算論的神経科学、数理論理学の研究も行っています。哲学、数学、芸術など、人間・自然科学分野での優れた研究者に与えられる賞を受賞。「世界の頭脳100人」に二度選出されています。



【何が書いてある?】

 このほんはタイトル通り、スーパーインテリジェンスと呼ばれる超絶AIの出現は、人類にどのような影響をもたらすのかということが詳しく解説されています。

 第一章では「人工知能の発展、現在の能力」と称し、今この時代のAI技術がどの程度のもので、最先端で何が行われているのかが書かれています。

 第二章では「スーパーインテリジェンスへの道程」と称し、今現在の人工知能がどのように進化するのか、どんな道筋をとおって超絶AIへと進化するのか、その予想がかかれています。人間の持つ知能は、その進化の過程で獲得したものです。逆に、その進化の過程を再現すれば、人工的に人間の知能を与えることが出来ると言えます。では、そのシミュレーションにはなにが必要とされるのでしょうか……?

 第三章では、スーパーインテリジェンスの形態について書かれています。超絶AIが実現するとして、いったいそれはどんな形なのでしょう。また、その到達方法は二つあって、「間接的な到達」と「直接的な到達」と呼ばれます。いったいどんな違いがあるのか……?

 第四章では、AIの知能爆発の速さについて書かれています。AIの思考速度は人間のそれとはくらべものにもならない程早いです。それによって実現される爆発的な知能の向上は、簡単に推し量れるものではありません。それを数学的に説明してくれる章です。

 それ以降十五章までAIに関する論述が続きます。スーパーインテリジェンスが何を考えるのか。人類にどんな未来、結末を個垂らすのか。どのような価値観を持つべきなのか。そして大本命となる「試練の時」。我々にできることは何なのでしょう。



【おわり】

 はい。この本に書かれていることは、少々オカルトチックに感じたり、SF作品のように思ったりするかもしれません。しかし、本書の後半にある様に、約30ページにも及ぶ数多の参考文献がもとにされた現実の話題です。むしろ、ここで「最新」と言われている内容は、2020年となった今からすると、古いと言っていいレベルだと考えられます。

 だから読む意味がないわけではありません。我々にとっての未来についても記述があり、AIとの付き合い方、考え方のひとつを知ることが出来ます。

 そんなスーパーインテリジェンス 超絶AIと人類の命運は楽天にて電子書籍版(¥3080)紙版(¥3080)が販売されています。本書一冊で、いくつもの人工知能にかんする本を読むよりも、得られる知見は大いかと思います。ぜひお手に取ってみてください!


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Twitter:@Catkamome

小説を書いています。半端ものですが、ぜひご覧ください。
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