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金森氏の撤退が解せない!(実写版「映像研には手を出すな!」)

どうも、スーパーバカクソハイパーメディアクリエイターのチャンハジメです。

前回に引き続き、実写版「映像研には手を出すな!」に対する文句がはじまるザンス。

前回の記事はこちら↓↓↓

原作・アニメと実写の作品の主軸をどこに置いているかの違いと映像研以外の部活動の出番が多く感じることについて話しました。

ではなぜ原作より他部活の出番が多いのか。

それは、アニメの1〜4話のエピソードをドラマで6話分に割って放送しなければいけないから!

つまり映像研のあーだこーだでは尺が足りないってことですな。

水崎氏を追う追っ手を妨害する応援部、その部活動紹介と言わんばかりの大生徒会の予算審議委員会のシーン。
映像研誕生を派手に見せる為のビラを撒く号外部、辻褄を合わせる為に部の活動が極端に少ないと部室(とは名ばかりのカプセルホテルのベッドみたいな)で嘆くシーン。
そして、映像研の予算審議委員会の順番が早まるという突発的なイベントの為だけに、解散、再合併する野球部。
…と、まぁ上記以外の部活動もちまちまいっぱい登場する訳でございます。

映画では気象研究部の部員役で浜辺美波さんも出演されていますが、なんとも豪華なチョイ役で、人工台風なるものを世に解き放ち「ピュー子…。」(人工台風に名前をつけています)と言うだけの役で、これは浜辺美波目当ての観客もガッカリだったのではないでしょうか。

僕は浜辺美波さんのすこぶるファンではないので、そこでのガッカリはありませんでしたが、「映像研の活躍を観たいねん!」となってしまうような作品でした。

正直な所、原作通りのストーリー展開では乃木坂を主演として抜擢した割に、いささか絵面が地味になる気もします。
女子高生の部活動を描いていますが、アニメ制作における技術的な部分やチームで作品を作る苦労など"お仕事系"アニメの要素が大きいと思います。
それが僕が映像研に惹かれる一番の理由ではありますが、せっかく乃木坂使っているのならもっとキャラ立ちした個性的な登場人物、それを演じる新進気鋭の若手俳優たちを派手に見せるというのも理由としてあるのかなと推測できますし、理解できます。
それらを踏まえたうえで、僕的には「うーん…」と唸ってしまいました。

それとこれは完全に実写版における解せない部分が1つあります。
それは金森氏のコメットAの撤退という判断です。
コメットAというのはコミケのような位置付けのイベントで、作品内での大規模の同人誌即売会です。

そろそろ自分自身でも原作と実写の比較が疲れてきましたが、
原作では予算審議委員会で見事研究会から部に昇格した後、高校の文化祭でロボット研究会からの依頼を受け制作した作品を上映。映像研の名を広め、そして学外を飛び出しコメットAに参加する運びとなる訳ですが、学外を飛び出しコメットAで商売をすることが大生徒会と教師陣が難色を示し…という流れです。

この件での町の自治会という協力者の登場や、金森氏と教師陣との対立、金森氏の幼少期のエピソードが胸アツな訳ですが、

一方実写は、ドラマで予算審議委員会で部へ昇格する部分が描かれ、そして映画で文化祭には参加せず、ロボ研との共同制作作品をコメットAで発売すると金森氏が高らかに宣言するのですが、中盤で学外での金銭のやり取りを問題視する教師陣・大生徒会登場。とここまでは良いのですが、金森氏、背に腹はかえられんとコメットAの参加を断念し、文化祭の参加にシフトするのです。

いや、諦めんのかい!!!

と思わず叫びそうになる展開でした。

金森氏が学校側の体裁を守る為の理不尽に屈している姿がなんともモヤモヤしてしまいました。

実写版の金森氏は戦略的撤退を取ったと言えばそれまでなのですが、大人の都合には付き合わない、そういう映像研の3人だからこそシビれるし、憧れる訳なのです。

なので僕としては一番そこが残念でした。

文句ばかり言うのもアレなので、いい所も改めて挙げたいと思います。
・コメディシーンのすべり笑いがシュールで良い
・メカやロボのCGがムチャかっこいい
・齋藤飛鳥がアニメ声で話してるのが珍しくて良い
以上です。

なかなか思いを文章に起こすのはまだまだ難しいんですが、ずっと引っかかっていたことなのでこの場で言えて良かったです。

それではここまで読んでくれて有難うございました。

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