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IPO Monthly

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上場予定銘柄のP/Lに関するインプレッション。
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記事一覧

IPOのP/L一覧 23.11

DAIWA CYCLE 5888自転車と関連商品の販売、及び同分野のPB商品企画 🖊 PERは低位妥当ではあるが低すぎる+25.1は出店効果期待 吸収15億 <構造> ・増収は出店に伴うところが主 ・出店はロードサイドにドミナントで行う ・増資資金で来期、再来期と出店を加速する計画 ・マージン向上中 ・利益率のよい電動アシスト車の構成比向上がマージン向上に寄与 ・それでもマージンは同業のあさひより低い ・PBの構成比向上を企図しているが、ここ3年は35%ほどでの横ばい ・

IPOのP/L一覧 23.09

ライズ・コンサルティング・グループ  9168本部管理・「コアメンバー+他+外部活用」のチーム形式が特色のコンサル 🖊 VCの打ち返し警戒が強そうだが、成長構造が明快で割安感も強い 吸収124億(海外20%) <構造> ・売上はプレイヤー数*稼働率*単価 ・採用にフォーカスしている ・高いマージン→高い給与→その給与水準及びリファラル/即決採用により仲介者を省略可能とすることで採用費を圧縮 ・本部による管理+専門領域外人員を注ぎ込む形式で高稼働率を企図 →高稼働率が高

IPOのP/L一覧 23.08

JRC 6224屋外用ベルトコンベヤ部品の製販・メンテ 🖊 堅牢な売上構造、原価上昇問題なし、公開価格にはやや割安感あり ・吸収79億 ・屋外用ゆえ交換頻度が高く、メンテ品販売もあり売上はブレにくい ・原価上昇には直ちに値上げを行っており、利益率はやや向上 ・新規事業としてSIも。中小の顧客向けに自動化をSIとしてサポート (同事業は貢献度低くクオリティは疑問であるがゆえ成長率の高さは眉唾、あくまでもカタリスト=オプション要素としての認識) ・売上構成の堅牢さ、原価上昇

IPOのP/L一覧 23.07②

GENDA 9166投資会社、現状の収益はほとんど旧セガエンタテインメント 🖊 同事業に対しては妥当、M&Aプレミアム期待とプライム昇格期待あり ・吸収156億 ・ミダスグループの投資会社 ・収益の柱はクレーンゲーム主軸のゲームセンター運営(旧セガエンタテインメントを20年12月に買収)で、会長の片岡氏(元イオンファンタジー)が指揮 ・コロナ前比で4年で実質CAGR1.5%程度と、現状は低成長 ・ラウンドワンやイオンファンタジーに比べると街中の店舗が多いためインバウンド

IPOのP/L一覧 23.07①

Aero Edge 7409最新航空機エンジン「LEAP」用タービンブレードを2社独占生産 🖊 需要増がほぼ明示され、設備投資済み、増収で利益率が伸びる構造 ・吸収15億 ・最新エンジン「LEAP」用タービンブレードを生産(世界で2社のみ) ・LEAPの特性は省エネ ・エアバス、ボーイングの中小型機2種で最終使用 ・納入先はエンジンメーカーであるサフラン社 ・同社需要の35%をドル建てで供給する契約 (13.11に母体の菊池歯車が同社と取引契約を締結し、15.9に分社化)

IPOのP/L一覧 23.06

ABEJA 5574DX支援(ABEJA-PFによるAI開発安易化で差別化) 🖊 特定客向けのフロー売上だがカタリスト強い、VC売りが好機に ・吸収22億 ・フロー中心、22.8期から損保HDを軸に大幅なアップセル続く ・今期は「基盤開発完了」により開発コスト激減 ・増収時に利益率が向上するフェーズ ・22年7月に三菱商事と地域DXに関し提携 ・17年にNVIDIAと技術パートナー ・1.5倍解除170万株、90日解除50万株、売却時報告義務2社 ・24.8は増収額と粗利率

IPOのP/L一覧 23.04

ispace 9348・今期の売上急増はミッション1完了時点における多額の売上計上 ・4月末頃に着陸後14 日間程度してミッション完了 ・ミッション1&2はR&Dであって商業化を見込むのはミッション3以降 ・ゆえに「資金調達が今後も先行していく」という段階 (今回の上場も公開 << 親引け、と実質は第三者割当) <過去の資金調達> (1)約431円×2354万株 (2)851.3円×352万株 (3)851.3円×58万株 (4)1,203.55円×351万株 <公開株とロッ

IPOのP/L一覧 23.03

▼ SHINKO 7120・10%弱の増収続く(18.3-23.3のCAGRは7%) ・販管費率が良化、原価率が悪化、結果営利率は概ね横ばい ・今回はMBOの出資者である役員達のうち、社長以外の出口となる ・配当性向30%計画 アイビス 9343・今期は極端に増収率が低下する(巣ごもり需要の喪失による?) ・前期は四半期毎の売上が横ばい。21.12に逓増的に伸び横ばいの形か ・公開規模から初値は高そう ハルメクHD 7119・前期は編集長が「プロフェッショナル仕事の流儀

IPOのP/L一覧 22.12

▼ property technologies 5527・低PER ・増収率10-20 ・利益率は横ばい 🔍 焦点 🔍 低PERの背景 →中古マンション業界はここ10年ほど価格上昇の恩恵を受けており、同業他社のPERも低い。粗利率が低いため市況次第ではEPS急減や在庫リスクが大きいため。同社も低くて妥当 大栄環境 9336・増収率は中計も含めて5%ほど ・前期、今期は粗利率が悪化 ・プライム上場であり、1月末にTOPIX組入に伴うパッシブ資金の買い需要 (300万株ほど

IPOのP/L一覧 22.11

▼POPER 5134・高い増収率に伴って販管費率が急速に低下 ・21.10の実績FCFマイナスは営業赤字よりも大幅に小さいが、長期借入金が主因であり前受収益は小さく、概ね営業損益程度の実績FCFとイメージ ・23.10は営業黒字転換計画、FCFマージンは6%ほどとイメージ ・これに基づくと「増収率+FCFマージン」は40ptを僅かに超える ・公開価格のPSRは2.6、初値予想1,100円のPSRは4.6 (一株当たり売上は239) ・規模が極めて小さく機関投資家によるバリュ

IPOのP/L一覧 22.10

▼FIXER 5129・前年が特異的な売上増となったことを踏まえると割高感がある キューブ 7112・高い増収率、伴って販管費率が低下。今の構造が続くなら割安 🔍焦点 アウトドアブーム(コロナ)との関連性 →今年の1-6月は国内成長が一服しており、まだ続きそう →韓国を主とする海外の伸びがそれを補う構図で成長している →韓国からのゴルフ目的訪日が再開される点に伸びしろがある →単一ブランドに近いため、韓国での好調持続性が読みづらい ソシオネクスト 6526・規模から機関投

IPOのP/L一覧 22.09

▼ ジャパニアス 9558  /粗利率がさらに大きく向上するのであれば   ⇒今期の大幅な粗利率改善の背景は業績予想の内訳が開示されてから eWeLL 5038  /増収額が鈍っているが、これが来期大きく伸びるのであれば   かつ、低下している粗利率を維持できるのであれば   ⇒主力のiBOWが2Q伸び悩み、クロスセル貢献、アカウント数堅調   ⇒粗利率低下の背景は労務費   ⇒販管費率は役員報酬除くとより低く、営業効率が高い   ⇒CFマージンは20%前後ある