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「転職するする詐欺師」にはなるな。

7年前、社会人になって最初の会社で出会った「転職するする詐欺師」
あなたの会社にも転職するする詐欺師がいるかもしれない。

ぼくは過去7年間で3つの会社を経験している。いわゆる転職というものを2回しているのだ。この数字は客観的に見ても多い数字。「石の上にも三年」という言葉があるが、ぼくの場合は3年を待たずに職を変えている。そんな転職経験者のぼくが考える「転職」、そしてそこで出会った「転職するする詐欺師」について語っていく。

昔と今でくらべると転職の価値観は変わった。
昔は「一生涯一企業」と言われたように、長年勤めている人のほうが世間から認められるような時代だった。
しかし時代は変わり、複数の会社に勤めていた人のほうが有利になることが多くなってきている。特にITの分野がそうだといえる。ITの分野はまだ成長期で未発達、柔軟で応用が効きやすい。そのため、さまざまな会社で経験をつみ、他社の文化や知識をもった人材は、会社に新しい風を取りいれる貴重な存在だといえる。
この考え方は、単一民族国家の日本と、多民族国家のアメリカの縮小版のようである。この話になると、なぜ日本は単一民俗国家を選んで、なぜアメリカは多民族国家を選んだのかという話になってくるが今回は割愛する。

今の時代でも、転職者を「我慢が足りない」と言う人は少なからずいるだろうが、昔のように転職者を見下すような風潮はなくなっている。

転職を2度経験したぼくから言わせてもらうと、転職には勇気が必要で怖い。勤めている会社で構築した「環境、人間関係、実績」がリセットされる。転職の道を選ばずに、残る道を選ぶ人はこれを怖れているのではないだろうか。

そして、残る道を選んだ人の中に「転職するする詐欺師」となるものが存在する。会社の愚痴ばかりこぼし何もしない。口では「もうこんな会社辞めますよ」と言いながら辞める勇気がない。それが転職するする詐欺師だ。

ぼくの経験上、この詐欺師は「頑張ってますよオーラを出す」「飲み会で会社の愚痴ばかりを言う」「転職すると口にして2年以上も会社に残っている」の3つのうち2つを満たしている。ここで、この詐欺師たちにハッキリ言わせてもらいたい。会社にとって迷惑である。

同僚にこのような詐欺師がいると想像してほしい。本気で働こうとしている人にとって邪魔であり目障り。出社しないほうが、会社にとってプラスなるかもしれない。そんな詐欺師よりも、残る道を心に決め、会社を自分の力で変えようと腰を据えている人のほうが100倍かっこいい。比べると失礼である。
ぼくは、自分の力で会社を変えていくよりも会社という箱を変えたほうが早いと思い、転職の道を選んだ。会社を自分の力で変えていこうと腰を据える人になれなかったのだ。

転職するする詐欺師は、会社に腰を据える勇気もない、転職の怖さに立ち向かう勇気もない、いわゆる優柔不断な人間。まるで今流行りのマイルドヤンキー。グループにいると強がり校則も破る。一人でいると何もできないが口だけは達者。そんなマイルドヤンキーのような転職するする詐欺師は、ぼくが知っているだけでもかなりの数がいるのだ。

ぼくも、今までいた会社の自分がリセットされる恐怖は間違いなくあった。
そして正直にいうと、転職をしたことで辛いことや悲しいこと、涙を流したこともある。いろんな人に迷惑をかけ失望された。

しかし、転職したことは貴重な体験だった。1社目にいたころの自分と比べると技術や知識がやしなわれ、人間関係も新たに構築された。
「転職を後悔したことが無い」というと嘘になるが、転職をしたことで得られたもののほうが大きかった。これはまぎれもない事実だ。

一生一度きり。二度目はない。とどまるのも、外に出るのもあなたの自由。
とどまるのであれば転職するする詐欺師にならず、しっかりと腰を据えて会社での自分を確立してほしい。

知らない世界を見るということは、新しい自分を見つけるチャンス。
あなたにとっての「天職」は今の会社だろうか。
本当の「天職」は「転職」の先にあるのかもしれない。

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