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やりたい事もなかった私が一般職から総合職に転換した話

私は一般職で新卒入社した後に総合職に転換しています。

一般職を選んだ理由は色々ありますが、一言で言うなら「家父長制の価値観に染まっていたから」だと思っています。平成初期に生まれた私。結婚しなければいけない。結婚したいのではなく、しなければ不幸になる。という強迫観念が、大学卒業までずっと根っこにあったように思います。
今思えば、パートナーの有無に関係なく自分が人生で何をしたいのか、子供の頃から考える機会があれば、少し違う人生だったかも、と思いますが、それに気づけなかったのもまた自分。なるべくしてこうなっているのです。
そんな私が実際に働き始めた感想は「(辛い時もあるけど)めっちゃ楽しい」でした。

私の就活時期はリーマンショックの少し後で、採用がまだまだ絞られていた時でした。大手メーカーの採用は数人だったように思います。そんな中数百人規模で採用していたのは金融機関のみでした。
大したガクチカもなく、やりたい事もなく、とりあえず将来は結婚できればいいかなくらいの浅すぎる20歳の私は採用の多い一般職を中心に採用試験を受けました。
ただ、当時も「誰かがやりたい事をサポートしたい」という軸はあり、もしかしたらそのマインドは今も変わっていないのかもしれません。

働き始めたら一気に色んな解像度が上がりました。まず楽しい。健全に承認欲求が満たされるのが楽しいのです。意外でした。どんな些細なオペレーションでも、何か課題があってそれを解決したら自分の価値として認められます。それは「誰かのサポート」でありながら、紛れもなく主体性のある行動=リーダーシップだったと思います。

英語が堪能な先輩の産休をきっかけに海外プロジェクトにアサインしてもらい、そこからどんどん自分のカバレッジを広げていきました。若かったのもありますが、できなくてもとりあえず手を挙げていたのが本当に良かったと思います。
非効率なワークフローもどんどん見直して、やめたりマクロで自動化して行きました。
総合職と同じかそれ以上の仕事をしているのに、一般職というだけで対等に扱われない。それが嫌でごく自然に総合職への転換試験を受けました。

転換して5年以上経ちますが、転換して本当に良かったです。
他部署と対等に議論ができる。判断を任せてもらえる。自分の責任で物事を決められる、それだけで日々の仕事のモチベーションが全然違うんです。

海外出張も自分の判断で行っています。


一般職採用自体がなくなりつつある今、もし一般職の立場でキャリアに迷っている方がいたら絶対に総合職への転換をすすめます。
「これっておかしくない?」「もっとこうすれば良いのに」と思う事が少しでもあるならあなたは総合職向きです。
残念ながら、総合職の人で全く仕事をしない人も沢山います。その人たちを蹴散らしていきましょう。

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