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ロシア軍事基礎資料

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ロシアの軍事に関する基本的な政策文書などの基礎資料の翻訳を掲載します。
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記事一覧

ゲラシモフ参謀総長演説「軍の使用に関する形態及び手段の発展傾向とその改善に関する軍事科学の課題」(2013年1月)

ワレリー・ゲラシモフ「予測における科学の価値」『軍需産業クーリエ』No.8 (476)2013年2月27日 1月末、軍事科学アカデミー総会が実施され、政府の代表者とロシア連邦軍の指導部が出席した。ロシア連邦軍参謀総長が「軍の使用に関する形態及び手段の発展傾向とその改善に関する軍事科学の課題」と題して行った報告の主要部分を紹介したい。
(以下、ゲラシモフ将軍の発言)

 21世紀においては、戦争状態

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ゲラシモフ参謀総長演説「将来を見据える軍事科学」(2018年3月26日)

ゲラシモフ参謀総長演説「将来を見据える軍事科学」(2018年3月26日)

「将来を見据える軍事科学」『赤い星』2018年3月26日

モスクワにおいて軍事科学アカデミーの軍事・実践カンファレンスが開催された
 ロシア連邦軍参謀総長兼ロシア連邦国防省第一国防次官のワレリー・ゲラシモフ上級大将と国防次官のドミトリー・ブルガーコフ上級大将が、ロシア連邦軍軍事科学アカデミーにおいて軍事科学アカデミー会合に出席した。
 会合には、アカデミーの会員、ロシア国防省の幹部、国防省の大学

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ゲラシモフ参謀総長演説「軍事戦略発展のベクトル」(2019年3月4日)

ゲラシモフ参謀総長演説「軍事戦略発展のベクトル」(2019年3月4日)

「軍事戦略発展のベクトル」『赤い星』2019年3月4日

 ロシア連邦軍参謀総長のワレリー・ゲラシモフ上級大将が軍事科学アカデミー総会に出席した。
 同会は、現代的条件下における軍事戦略の発展についての軍事科学カンファレンスという形で実施された。開会の挨拶を行なったのは軍事科学アカデミー総裁であるマフムート・ガレーエフ上級大将(訳注:退役)である。参加者は軍事科学アカデミー会員、国防省幹部、大統領

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ロシア連邦国家安全保障戦略(2015年版)

ロシア連邦国家安全保障戦略(2015年版)

ロシア連邦国家安全保障戦略

(2015年12月31日、大統領令683号により承認)

第 1 章 総則1 本戦略は、ロシア連邦の国益及び戦略上の国家的優先課題、ロシア連邦の国家安全保障を強化し長期的将来にわたって国家の安定的成長を確保するための対内・対外政策上の目的・課題・施策を規定する戦略的計画の基本文書である。

2 本戦略の法的基礎を構成するのは、ロシア連邦憲法、2010年12月28日連邦

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核抑止の分野におけるロシア連邦の国家政策の基礎(2020年版)

核抑止の分野におけるロシア連邦の国家政策の基礎(2020年版)

核抑止の分野におけるロシア連邦の国家政策の基礎

(2020年6月2日、大統領令355号により承認)

I. 総則
1. 本「基礎」は国防分野における戦略的計画文書であり、核抑止の本質に関する公式見解を反映するとともに、核抑止によって中立化されるべき軍事的危険性、核抑止の原則及びロシア連邦が核兵器の使用に踏み切る際の条件について規定する。

2. 仮想敵がロシア連邦及び(又は)その同盟国に対する侵

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ロシア連邦軍事ドクトリン(2014年版)

ロシア連邦軍事ドクトリン(2014年版)

ロシア連邦軍事ドクトリン

(2014年12月25日、大統領令2976 号により承認)

第1章 総則1 ロシア連邦軍事ドクトリン(以下、「軍事ドクトリン」という)は、ロシア連邦の軍事的防衛に関する準備及び軍事的防衛に関し、政府が公式に採択した観点を系統的に示すものである。

2 軍事ドクトリンでは、ロシア連邦に対する軍事的危険、及び軍事的脅威に関する分析、並びにその同盟国の利益を基礎とし、軍事政

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