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酒が身体に良いとか悪いとか

どんなに飲んでも二日酔いにならず、肝臓へのダメージもないという合成アルコールが開発中とのこと。本当に販売されたら話のネタに一応試してみるとは思いますが、自分の場合、お酒を飲むのは酔うことが最大の目的ではなく人とのコミュニケーションが第一で、ほぼ同率で料理を楽しむため、お酒の味そのものを楽しむためなので、こういったものを飲み続けるとは思えません……。

そもそも、とにかく酔えればOK!という飲み方をした経験は若い頃にもさほどなく、しかもだいぶ前に卒業してしまったので、今さら酔うためだけにお酒を飲もうなどとは思いません。

美味い酒というのは、それぞれに適した気候のなかで、長い時間をかけて培われてきた作り方があるものと信じているので、科学的に作られたものを楽しめるとは思えません。

最近はお酒に適量などなく害しかないという主張もたまに見かけますが、お酒は食文化はもちろん生活様式や祭事、宗教、芸術まで含む文化と深く関係していることは明らかでしょうし、どれだけ身体によくないとされてもそうそうなくなるものではないでしょう。

自分としては、今まで随分と飲んできたので今さらそんなこと言われても困るし、多少身体に悪かろうがなんだろうが(加齢によって量は減ると思いますが)楽しみ続けると思います。勝手に研究していてくれというところです。

人間とお酒の関係はメソポタミア文明(もっと前かな?)からの長い歴史があるもので、その製造方法からして文明と深く関わってくるものだと思います。科学的に作られたアルコールがそれらを代替できたとしても、そちらが優勢になるまでには何百年という時間を要するのではないでしょうか。

とはいえ、こういった研究を否定する気は一切ありません。自分は飲まないということを、大げさに表現しているだけです……。日本酒にせよワインにせよ、昔ながらの製法を守る一方、科学的な分析によって美酒が創られているは理解しています。科学の使い方も後者のような使い方であれば大歓迎です。

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