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LDC Meet The Media:第6回『ハルメク365』~後編~

皆さま、こんにちは。CCI Lifestyle Digital CONNECTです。

LDCがとっておきのコンテンツメディアを紹介していく連載、『LDC Meet The Media』の第6回目として、『ハルメク365』の矢吹様、八頭司様、入山様へのインタビューをさせていただきました。

前編ではハルメク、ハルメク365のメディア運営について、熱く語っていただきましたが、後編ではシニア層に向けた広告制作における工夫・アドバイス広告企画などについても触れていきたいと思います!


シニア層に向けたサイトや広告の見せ方の工夫

矢吹様:一般のサイトよりも文字は大きくし、バナーもGIFアニメーション等は使わずになるべく文字数を減らしてシンプルに見せています。

矢吹様:WEBサイトのトップにあるスライダーもお客様からは目が回るからやめてほしい、という声があります。老眼になると小さい字が苦手になったり、動いているものに追いつかなかったりするので、大きいクリエイティブで静止しているもののほうが見やすいです。

なので動きのある広告は苦手だとおもいます。
スライダーに書いてある文字を読めるのは何秒なのか研究し、4秒以内で読める文字数に制限し、なるべく長くとまっているような仕様にしています。

矢吹様:「シニアはこうだろう」という思い込みがありがちですが、リアルなお客様の声をきいてみるほうがリアリティのあるキーワード・クリエイティブが作れるとおもいます。

相性の良い広告主について

八頭司様:食品メーカー、シニア住宅、終活系(墓じまい、相続、片づけ)、旅行系(旅館、クルーズ)、通販です。

具体的な広告事例

八頭司様:WEBでなくマーケティング文脈での事例になりますが、 ポケモン様からの依頼で公式ガイドをハルメクで作りました。

※ポケモン公式ガイドブック(ハルメク制作

2016年のポケモンGOのリリース後、シニア層は数としては少ないけど長く続けていて、若年層は1-2週間利用した後すぐに休眠になる傾向にある、というデータがあり、シニア層にもっと利用していただくにはどうしたらいいか、とポケモン様からご相談を受けました。
 
そこでアプリがリリースされた直後にハルメクでポケモンGOをインストールした読者だけを集めて、シニア世代が何故ポケモンGOをやっているのか?というグループインタビューをしました。

その中でゲーム自体が好きなわけではなく、「歩く距離が増える、楽しく歩ける」といった健康面のポジティブなニーズがあったので、シニアの方にはゲームとしてでなく、ウォーキングがもっと楽しくなるツールという文脈で、誌面には一切ゲームと出さずに訴求していきました。

また、シニア世代の方々に普及させるためには、自分達世代でも簡単に楽しめる(操作できる)ことを伝えることが必要と考え、誌面と連動させてポケモンGOウォーキングイベントを開催。そして、そこに参加いただいた方を次回の誌面に登場してもらい、またイベントを行うといったように、同世代が楽しんでいることを訴求し続けていきました

イベント自体は、座学でスマートフォンの使い方、googleのアカウント作成からアプリインストールする流れまでをサポートする内容も盛り込み、利用ハードルの検証も行いました。

ウォーキングイベント写真

その結果、シニア世代に普及させるには、世代特有の情報取得形態が必要と考え、シニアの方に対してB5サイズのポケモンGO公認のガイドブックを作り、応募者プレゼントも行いました。

シニアマーケテイングのノウハウを提供

八頭司様:ハルメクは、研究所を中心にしたシニアの理解力があり、ターゲットのインサイトを捉えたコンテンツや商品を作り出す独自のプロセス、そして自社事業で開発から販売まで事業ノウハウを有しています。このノウハウやスキルを活かし、企業に対してシニアのマーケティング調査や商品開発、プロモーション支援、クリエイティブ制作、会員向けのツール制作やイベント企画、顧客育成提案などマーケティングの上流から下流まで一気通貫して支援できるのが強みだと思います。

ハルメク365上でのエンゲージメントを高めるコツ

シニア女性のリアルな声をなるべく反映させるべく、ユーザー参加型のコンテンツを提供しています。

・ハルトモ倶楽部  
読者40名が、ハルトモライターとして毎月自身の体験談をブログ形式で発表しています。50代~80代まで、日本最年長の女性ブロガーチームではないでしょうか。広告クライアントとのタイアップにもたびたび登場してもらっています。
https://halmek.co.jp/harutomo
 
・人生相談
読者からの悩みを受付け、各ジャンルの専門家5名が毎月回答をしています。
https://halmek.co.jp/counseling
 
・コミュニティ
横山タカ子さんのファンクラブや片付けコミュニティなど、同じ趣味を持った方々によるコミュニティをLINEオープンチャットで運営しています。

LINEアカウントメディアについて


矢吹様:シニアの方にSNSで何を使っているか尋ねるとLINEが圧倒的に多いです。ニュースメディアなどにも記事を流していますが、LINEのアカウントメディアはターゲティングができるので、シニア女性にきちんと記事を届けることができます。

95万人ほどのユーザーの中で50歳以上の女性が8-9割いるというメディアはほぼないと思います。また、読者がLINEを使ってアクティブに記事を読んでくれているということがわかったのでLINEの配信にも力を入れ、コンテンツの質を重視していく中でランキングが上がっていき、LINEの年間アワードを受賞できたという背景があります。

ハルメク365今後の展望

矢吹様:ハルメク365本会員(有料会員)向けのコンテンツを充実させ、会員の拡大を目指しています。
会員限定の記事・動画に加え、オンライン講座(1500円~)の参加し放題キャンペーン、ハルメク電子版1年分(12冊)読み放題など。

お客様には「課題を解決したい」というニーズがあるため、
ハルメク365は<課題に気がつく→課題が解決できる情報へアクセスする→動画で解決法を詳しくみる→講座に参加し、専門の先生に直接指導いただく→それでも解決できない場合はone to oneのサービスに移行して実際に解決法をみつける>といった情報コンテンツだけでなく、実際のサービスまで提供してお客様の課題を解決していけるようなサービスを考えています。

今後は単なるコンテンツ提供に留まらず、50代からの女性の課題を解決するための実際のサービスを、他社提供企業と組んで展開していく予定です。
 

LDC:貴重なお話をありがとうございました!今後のハルメク365の展開も楽しみにしております。
また、この記事を読んでくださった皆様にもシニアマーケティングのヒントをお届けできていたら幸いです。

LDCでは今後もとっておきのコンテンツメディアへのインタビューを行い、発信してまいります。具体的な広告プランニングのご相談などは下記までお問合せください。
■お問合せ:ldc@cartahd.com
※前編はコチラ


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