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詩とか色々

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140字でも朗読会用でもないくくりの自由な詩。主に企画が中心になると思いますが、イベントならではの熱を感じていただければ!掌編も時には。
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記事一覧

【自由詩】矢車菊色に染まりたい〜企画:色のある風景〜

矢車菊色の海 その単語を見たとき 思わずわあっと声がこぼれた そんな海だったら行ってみたい…

クララ
18時間前
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【エッセイ】小さなオルゴール〜青ブラ文学部〜

1/24スケールのドールハウスキットにパーツとして入っているオルゴール。時には曲目も選ばせて…

クララ
9日前
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【詩】春の夢〜シロクマ文芸部〜

春の夢はまったりとした午後に そのなだらかで艶かしい曲線を そっと指先でなぞれば 甘く芳し…

クララ
13日前
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【54字の物語】花吹雪〜シロクマ文芸部〜

久しぶりに書きました54字。 長い文章を書くことが多かった今日この頃、 短くて、でも余韻があ…

クララ
2週間前
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【詩】炭酸刺繍企画:モノグラムが見る夢

初めて彼と指を絡めて出かけたら 空を飛んでるみたいに心が華やいで 愛しさがフツフツと湧き起…

クララ
3週間前
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【詩】祈りの雨〜青ブラ文学部〜

遠い遠い昔から雨が嫌いだった 空を切り裂く稲光が 冷たい部屋を浮かび上がらせば 隅の影に丸…

クララ
3週間前
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【散文】風車ときたら、語りたい〜シロクマ文芸部〜

風車ときたら、ちょっと語りたい。 粉挽きが得意な木製の4枚羽根じゃなくて 稜線に並ぶロボチックな3枚羽根じゃなくて 空っ風吹く荒野で音立てて回っている ちょっと錆びてるのがイカしたアレだ。 Windpump その名の通り井戸水組み上げる用風車。 私たちは古いアメリカ的だと感じるけど、 もちろん世界中にあると思う。 これは灌水用。 今や蛇口をひねれば水は出るから もはや家庭では無用の長物、懐かしきもの。 まあ、農業用に改良されて現存するけど アメリカ人的には郷愁を誘うアイ

【日記】十二月:私のピースが前進する日〜シロクマ文芸部〜

十二月が見えてあ〜とため息が出た。 今年もまた約束が果たせていない。 しばらく会えていな…

クララ
5か月前
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【詩】始まりはいつだって〜シロクマ文芸部〜

始まりはいつだって雨だった。 あの日も、あの日も、あの日も。 だけどいつも違う雨だ。 どれ…

クララ
1か月前
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【詩】手のひらの恋について、教えてあげようか?〜青ブラ文学部〜

世界にある幸せの数を あなたは知っている? 僕は知っているよ。 一つだよ。 たった一つさ。 …

クララ
1か月前
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【自由詩】桜色の、秘密の午後〜シロクマ文芸部〜

桜色のドリームマップを作ったよ いつになく真剣なあなたに 思わず茶化して言った 薔薇色じゃ…

クララ
1か月前
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【散文】朧月、春の夜の宴〜シロクマ文芸部〜

朧月、春の夜の宴。 滴るのは月光か妄想か。 日本史には明るくないが、 行ってみたい時代はと…

クララ
1か月前
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【詩】二人の秘密(合わせ鏡+朝焼け)〜青ブラ文学部〜

私を覗き込んであなたは言った ねえ、もう、悲しくないでしょ 僕が来たから、もう大丈夫 髪…

クララ
1か月前
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【詩】1人の時間〜#虎吉の毎月note〜

青い朝の中にポツンと立っている 日の光の届く前 夜明けの庭 朝露に濡れた足元を見ている時もある 色を変え始める空を見ている時もある 水やりというルーティン ホースを引き出し 蛇口をひねる前までの わずかな時間 何かをしているようでしていない 何かを考えているようで考えていない 忙しない日常の中で 人は一人の時間を切望する 隙間時間にせっせと己を作る 例えば私なら 刺繍してベーキングして ガーデニングして読書して なんなら映画鑑賞(ぶつ切りの連続で)して アニメをまと