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【詩】何よりも優しい夜明け

夢を見ていた。
誰かがとても優しい声で僕を呼んで
心がふるりと震えた。

やがて青白い夜明け、
そっと身を起こせば
涙が一粒、頬をすべり落ちていく。
ただただ、
僕の名前だけが柔らかくこだました。

それはきっと世界で一番美しいもの。
決して忘れてはいけない響き。

あなたが呼んでくれたから
僕の名前は輝きを取り戻す。
ふと、そう思った。

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