顔認証システムについて

顔認証と聞くと皆さんは、どのようなことを思い浮かべますか。

身近なものでは、iPhoneについている顔認証を使っている人は多いのではないでしょうか。今回お伝えすつのは、実は皆さんが知らないうちに顔認証されていることをお伝えしようと思います。

1.顔認証概要

一歩家を出ると監視カメラに映らないことがない世の中になってきています。ビル、お店、マンション、街頭防犯カメラ、交差点カメラなどなど様々な場所に監視カメラは設置されています。それらはほとんどが映像を録画しているだけです。しかし最近は、監視カメラも高画質化が進み画像を認証させる技術が増えてきました。

その一つの機能として、顔認証システムがあります。ここでは、顔認証システムがどのような場所、どのような使われ方をしているかを紹介しようと思います。

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認証と言っても、指紋や静脈、網膜を読み取るためには特別な装置が必要になります。顔はネットワークカメラで認識を行うことがでいるようになりました。そのため、特別な読み取り装置を設置する必要がなく手軽に使うことができます。コロナ禍でいかに何か触れず認証など行えればと思った人は多いのではないでしょうか。顔認証システムは読み取り装置に手を入れるといった動作も必要ないため、両手がふさがってても認証を行うことができます。
何を判断して顔認証は行われているかと言いますと、顔の目、鼻、口などの特徴点の位置や顔領域の位置や大きさをもとに照合を行っています。非常になりすましが困難なため、物理的なカギを持ったり、パスワードを設定する必要がありません。
東京オリンピック2020にむけて様々なシステムが導入されており、その中でも顔認証システムは、数多く導入をされていますし、2021年本格稼働を待っています。
市場規模は、2022年までに約8500億円ほどと言われいます。
(監視カメラ顔認証だけでなく、全ての顔認証システムでの市場規模)

2.主な使用目的

・ビルなどのゲート通過をウォークスルーで行う
・扉の鍵の開閉を行う
・入退室管理を行う
・犯罪者、万引き犯を特定し検知する
・年間パスポートなどに使う
・空港などの外国出国手続き
・キャッシュレス社会に向けて

この中で皆さんが身近な物としては、犯罪者、万引き犯を特定するのと空港の外国出国手続き続きではないでしょうか。

まず簡単なので外国出国手続きの話をさせてもらいます。

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海外に最近行ったことがある人は確実に使っています。
法務省にもマニュアルがあるのでこちらを参考で見てください。
http://www.moj.go.jp/nyuukokukanri/kouhou/nyuukokukanri07_00168.html
これは非常にわかりやすく出国前に顔の写真を撮影して、帰国後に再認証をするという使い方です。
今まで人の作業だったものを機械によって行わせるということで、時間短縮とミスを無くすという部分で活躍しています。
認証ができない限りゲートが開かない仕組みになっています。

3.デパートスーパー商業施設

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次にデパートスーパー商業施設などでは、顔認証システムの導入が積極的になっています。
まだまだ導入数は非常に少ないですが、都内では大きな店舗でなくても導入をしているお店が増えてきました。お店に入ったタイミングで顔認証をされるケースが多くほとんどの人が出入口で顔認証を知らないうちに認証を行い、お店の中へ入店しています。
ここで重要なのが実は知らないうちに顔認証カメラで顔を撮影され一時的に保存されいるのです。ここで安心いただきたいのが、事前に顔を登録されない限り自動的に一定の時間で消えるようになっています。または保存をしないような構成になっています。

お店側は、顔認証システムを何に使っているの?という疑問がここで湧いてくると思います。

4.導入する目的

・万引き犯が入店したら事務所や防災センターでアラート通知し警戒を行う
・入店顧客の年齢層、男女別をデータ化(マーケティングに使用)
・警察などから提供がある犯罪者のリストを登録し検知を行う
・過去万引きを確認した人、お店で暴れたりした人、お店にとってマイナスな人などを登録

これらが目的として主にスーパーや商業システムでは導入をされています。海外では、事前に登録がないと入店できないスーパーも誕生しています。
今後無人店舗や無人レジが増えるてくると必須なシステムに確実になってきます。
大きなスーパー、ホームセンターでは、万引きの被害が年間で1,000万円を超えることは当たり前になってしまっています。ほとんどが万引きの被害から来るロストになっています。そのため万引きGメンを雇う、警備員を増やすなど人件費にお金を掛けるより顔認証システムの方が安く導入でいるとのことで、スーパー、商業システムで普及してきました。
また、よく出入口に万引きゲートを目にすると思いますが、誤報も含めて土日は数百回近くアラートがなりどれが本当なのかがわからないものになっており、意味がないものになっています。そのため顔認証システムへ変化をしてきました。

5.顔認証システムのメリット

顔は人間の目で見ても違いがわかりやすい部位なため、認証履歴を顔画像として保存してお区ことで、不正認証のチェックなどもしやすくなります。
また監視におけるコスト(警備員)を削減することも可能になり、人が見ることができない時間もしっかりと見守ってくれることが可能です。監視カメラを特に数百台設置しているとほとんどのカメラを同時に見ることは不可能なため、顔認証により例えば万引き犯などをアラートとして通知することができ、店員、警備員に周知をして自己防衛をすることが可能となっています。セキュリティの高いエリアなどは、ICカードでなく顔でのみ電子錠を開けることが可能になるため、機密情報を物理的に守ることにも繋がります。
コロナ禍で以下に物に触れず全てを済ませるかを求められました。駅のICカード、会社のICカードをタッチすることさえ嫌になっている人も多く出ました。そんな中顔認証により止まることなくウォークスルーを実現することも可能になっています。
顔認証のデメリットと言われている部分については後半に触れていきたいと思います。闇な部分もかなりあります・・・・。

さてここからは具体的な運用方法について紹介しようと多います。
具体的な企業名や認証方法などを書くためここからは有償の記事とさせてもらいます。ノウハウなどに絡むことから無償で公開しようとしたら業界関係者に怒られちゃいました。アジェンダを見て気になる人、もっと顔認証について知りたい人だけ見ていただければと思います。顔認証入っているかいないかを判断いただけるようになるのではないかと思います。

アジェンダ(後半)

6.顔認証開発メーカー、販売会社について
7.システム内容について
8.具体的にどんな業種が使っているのか。
9.顔認証はどんな人が運用管理者?
10.顔認証のデメリット
11.今後の顔認証システムについて

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