日本国内の製造業でDXがなかなか進まない3つの理由とは?
製造業でDXがなかなか進まないのは、人手不足・データ活用不可・多額の投資などの問題があります。
1.属人的実態と人手不足
いま日本の製造現場では、情報共有や後進の育成などは後回しになりがちになり、業務の属人化が深刻になってしまいます。
日本の製造業界は優秀な現場の人材を中心に業務が展開されることが多く、作業内容や現場の情報が優秀な人間の周りに集まりやすくなる傾向があります。
また、目に見えて利益に直接結び付く成果が評価され、マニュアル作成や後進の育成といった仕事を人事評価であまり重視できていない課題も顕在化しています。
そのため、企業全体でノウハウが共有しにくい環境になってしまう可能性もあります。
2.データ活用の遅れ
経済産業省の『ものづくり白書2020年版』によると、2019年12月時点で、センサーやITを活用して、個別工程の機械の状況を見える化している企業はわずか22%ほどでした。
ライン・製造工程全般の機械の稼働状態の見える化は17.9%、人員の状況を見える化している企業は10.8%という結果でした。
個別工程での見える化もあまり進んでいませんでしたが、製造工程全般や人員の見える化は、さらに進んでいないことがわかります。
また、顧客目線でのビジネス展開に関しても、データ連携が進んでいないという結果が出ています。
このように、国内製造業において製造工程や人員のデータ収集・活用が進んでいない状況があります。
3.投資額が大きい
DXを進める上でIoT機器やAIといった設備の導入が必要になります。
特に製造業DXを進めるためには、工場全体の機械やレイアウトなどを大幅に刷新することも考えられます。
近年の製造業を取り巻く経済状況は厳しくなっており、新たな設備に投資するだけの資金を準備できない可能性があります。
また、世界的に「脱プラ・脱炭素」が求められてきており、そのための設備投資が必要になってくることも考えられます。
こうした設備投資の額が大きくなることで、投下できる資金が足りずにDX化が進まない状況があります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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