徳島事情。大吉か、大凶か?小松島のたぬきレボリューション

以前公開した徳島事情で小松島市の大林町−−、昔は羽ノ浦町と呼ばれていた(今も羽ノ浦で通じる)所がどのように変わり出したかを載せた。人によってはここ最近、ネット上の何処かで小松島の名前を見掛けた人が居ると思われる。
そう。「平成30年のたぬき合戦」だ。

三十路以降の世代は1度なら聞いたこと、または観た記憶があっても不思議ではないジブリ作品「平成狸合戦ぽんぽこ」に、小松島の民話で語り継がれる六代目金長がキャラクターの一員として登場する。
アニメ好きの若い世代は「有頂天家族2」のほうがピンとくるかもしれない。有頂天家族は、京都を舞台にレトロコミカルな要素を注ぎ込み、人生において前へ突き進む勇気を与えてくれる「四畳半神話大系」「夜は短し歩けよ乙女」を執筆した森見 登美彦の小説タイトルだ。

サブカルで盛り上げようと思えば出来るのだが、市を見た限りそんな気配はなく
小松島の市議会は今ある場所から、たぬきの神様を奉っている金長神社の撤去計画を進めようとしている。それを知った人たちが情報を拡散したり署名を募ったことでNHK、ヤフーなどのニュースで取り上げられるまでに発展した。


■撤去後、何かあれば祟りと呼ばれるかもしれない

小松島とは別の地域で実際に起きた、ホラー要素のある話をこれからしよう。

私が生まれるずっと前。祖母が結婚したばかりの頃、買った家にたぬきが住みついていたらしい。
住処を横取りされた上に家財道具を作る仕事に携わっていた祖父の作業がうるさくて、怒ったたぬきは家の前を通る人を見つけては夜な夜な化かし、川へと誘い、落とし込んだという。命を奪われた人も居る。
落とされた人を探して拾い上げるために他人が集まり、その都度、祖父母は夜中に叩き起こされ、祖母はおにぎりを作って振る舞わなければいけなかった。

困り果てた二人は、
地元の神主だったか宮司かは忘れたが、相談に行くと

「たぬきを怒らせている。彼らが仏様にお仕え出来るよう、お願いしなさい」

との回答を貰い、仏像の前でお願いすると、それっきり人が川に落とし込まれることは無かった。


同じ地域に住むとある人は、たぬきの頭を叩いて追い払ったら車で事故に遭い、頭を強く打って救急車で運ばれた。
また別の人は、木から落ちて血みどろになったなど、偶然とは思えないことが起きた。
このように動物も下手をすれば、人間の怨みと同じぐらい結構厄介である。

小松島の金長神社も謂れはあるが、祟りがあったことで神様として奉った阿南のお松さん(猫神さん)に比べたらとても優しい性格みたいなので、悲しみはすれど祟りはしないはずだと言う人は居る。
しかし、撤去後に何か不幸ごとが起きれば「祟りだ」と言われるのは予想出来る。

■都市化の影響か?

私は初め、徳島の無料小冊子「なんと」で神社が無くなることを知り、その後ネットで、地権者から8億円で土地を買い取り防災公園にする計画だと知った。

騒ぎは大きくなって署名活動がスタート。今や行政が無視出来ない状況へと変わっている。市民やファンの意見に耳を傾けるのは良いことだ。
移設の案も出た。これは許せるほうだが……、高台に造る資料館の案については微妙。
何故なら、伊勢神宮が「資料館は残しておきますね。神社は潰します」と言ったら、参拝してきた人は「それでいいのか」と不審に思うだろう。神社の大きさの問題ではない。
徳島はたぬき祭りを開催している県だ。これまで散々あやかってきたようなものなのに、今さらそれはちょっと。
撤回出来ないのであれば移設のほうが好ましい。

神社の撤去について、もう1つ気になることがある。四国横断道路だ。廃れ気味の地域活性化に、大いに役立つ可能性を秘めている。
現時点では小松島にスーパーの「マルナカ」と「ハローズ」、以前公開した記事で触れた羽ノ浦のモス付近に散髪屋の「サミット」が来る予定で、今後ますます賑わう。
大林ではないが、コメダも近々小松島市内にオープンする。
横断道路で寄り道した観光客に、如何にお金を落として貰うか。他県からの移住も視野に入れるなら、都市開発計画は必要と言えば必要だ。
しかし、それと同じぐらい、文化とは財産なのだと市議会には理解して欲しい。

たぬきレボリューションは果たして大吉と出るか、大凶と出るか。今後が気になる。
大勢の人が納得するような心ある処遇を市に期待したい。

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