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外国人技能実習生とか知ってる?




 こんにちは、初めまして、ワル鳥です。皆さんは外国人技能実習生って知っていますか? 私はあまり知りませんでした。外国人技能実習制度についてなるべく優しく書いていこうと思います。

 実は今回、国際貢献するにはいろいろな知識が必要になると思って、多文化共生の研修会に参加してみました。こういう研修会に自由に参加できるのはフリーターしている今の内だけですね。「知る」ことが武器になる、とも思います。
 今回参加した研修会の内容がとても考えさせられる内容でしたので忘れないようにまとめたいと思います。

1.外国人技能実習制度とは

 JITCO(公益財団法人 国際研修協力機構)のHPによると先進国の持つ産業上の技能・知識を技能実習生へ移転することで国際協力、国際貢献の一助とするそうです。
 技能実習生を受け入れることによって、以下の利点が見込めるとされています。

・技能実習生は修得技能と帰国後の能力発揮により、自身の職業能力の向上や産業・企業の発展に貢献すること。

・母国で修得した能力やノウハウを発揮し、事業活動の改善や生産向上に貢献すること。

・日本と現地との関係強化、経営の国際化や社内の活性化に貢献すること。

 利点を聞くとそうなのかなって感じはしますね。では、実際どのような人を受け入れているのか見ていきたいと思います。

2.技能実習の受け入れ方式

・企業単独型:日本の企業が海外の現地法人や取引先の職員を受け入れる形のもの
・団体監理型:監理団体が技能実習生を受け入れて傘下の企業で技能実習を実施するもの

 外国人技能実習生の受け入れ制度にはこの二つだそうです。相手国から技能実習生を送り出す団体については日本の公的機関が許可を与えているものであって、受け入れる企業も審査を受けるそうです。結構な費用がかかるらしいですが。
 こうした制度に従って海外から日本に来ているわけですね。JITCOによる統計ですと2016年で約5万人ほどいらっしゃるそうです。この統計を確認すると、年々人数が上昇しているようです。
 ここまでが外国人技能実習制度への簡単な説明になります。次の項目から私が研修会で公聴した内容が入ってきます。

3.外国人技能実習制度って実際どうなの?教えて先生!! 


 2013年3月14日、広島県江田島市のカキ養殖加工会社で中国人の技能実習生により同工場の日本人経営者を含めた社員8人が殺傷された事件があったそうです。外国人技能実習制度についての事件を検索するとすぐに見つけられるほど有名な事件です。(引用元はwikipediaです。それ以外でも沢山の記事が見つかります)
 犯人である中国人の研修生は労働環境や低い賃金に加え、故郷で背負った借金等の問題から溜まりにたまったストレスからこのような問題を引き起こしたとされています。



 この事件から外国人技能実習制度が持つ様々な問題が浮き彫りになりました。しかし、ほかの外国人技能実習生に対して、ケアできているとはいえないのが現状のようです。

4.外国人技能実習制度の問題点


◎労働条件がきちんと明示されていないことが多い・・・・・・・・・
 採用されるまで職種が分からないことはもちろん。日本のどこの地域に行くのかすら不明であることが多いです。現地の団体曰く「どこに行くのか教えたら失踪の準備をするから」とのことだそうです。ですが、彼らも失踪したくてしている訳ではないのが実状です。
 その他、労働契約書面が交付されなかったり、されても日本語で読めなかったりと問題は尽きません。
 事前に聞いていた作業と違う作業をさせられるのもよくあることだそうです。
 
◎賃金がらみの問題が多い・・・・・・・・・
 まず、彼らの月収は平均14万程度です(JITCOより)。実際は中抜きやらでもうちょっと下がるので10万程度だったりします。これだけ聞くとブラック会社も裸足で逃げ出しますね。労働先が宿舎などに技能実習生を貸し出すことが多いのですが、家賃などの形で賃金を徴収する事例も多いです。何故か、年金の保険料を取ったりして最後まで返金手続きをしてくれないこともあるそうです。そもそも、給料が全額払われないこともおおいです。

◎農業労働の不安定さ・・・・・・・・・
 農業を批判するわけではないですが、時間外労働に関する農林水産省の通告を無視されることが多いです。二重帳簿を取っている確信犯的なところもあります。
 また、お年寄りが夫婦でやっているような農家ですと、夫婦のどちらかが病気になった際に過重労働化しやすい点が挙げられます。

◎借金・・・・・・・・・
 技能実習生、特に団体監理型で来日する人たちは借金を背負っていることがよくあります。借金で首が回らないから日本にきた、等のゲスの勘ぐりも出来なくはないですが、故国では借金をもっていなかった人も多いです。これは団体監理型が抱えている問題の一つであり、ほかの問題へと派生しやすいのです。
 団体監理型の解説では希望者が団体へと登録して日本へと来日すると説明しましたね。実は、この登録を行う際に団体から希望者へと高額の登録費用を請求しているのです。希望者は一人では払いきれず、やむなく親戚等から費用を調達してくる必要があるのです。他にも様々な形で費用を請求されるため、技能実習生は日本へ来る段階で借金を背負う羽目になっています。
 職場環境は劣悪、借金を背負った状態ではストレスに潰されてやむなく失踪を選択する人も多いのですね。

5.外国人技能実習制度はどうすればいいのか?

 私が思うにこの制度は廃止してしまってもいいのではないでしょうか。近年ではブラック企業という言葉が生まれましたが、この問題はまさにブラックと言うほかないでしょう。外国人に借金という枷をつけて言葉の壁で遠ざけることでいわば、奴隷のような扱いをしているところが多いのが現状です

最後に

 初めてnoteを書いてみました。私はこういった社会の問題に興味を持ち始めたばかりで知らないことばかりです。日本の問題だけではなく国際社会に関わる問題にも焦点を当てながら調べていきたいと思います。



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