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ブランドカラーについて

今回はCELLESSENSEのブランドカラーについて書いてみたいと思います。

ブランドカラーとは

一言で言うと
ブランドの世界観を感じさせる色のこと。
お客様からブランドがどのように見えるかを決める大事な要素です。

ブランドカラー設定のポイント

ブランドや企業によって選定方法は異なると思いますが
CELLESSENSEの場合、下記の内容を下記5点の内容をポイントに決定しました。

①ブランドのコンセプトに基づいて、キーワードやイメージに沿った色

<ブランドコンセプト>
年齢を重ねるごとにライフスタイルや環境も変わってきたけれど
今、自分にとって最も適したケアを選べているだろうか。
美しさの価値観を誰かのものと比べたり、
たくさんの情報にふりまわされたりしていないだろうか。
コンプレックスや悩みと向き合うことは、自分自身と向き合うこと。
目指すのは、私史上最高の美。
無理せず、ひとりよがりにもならず、賢く美しく

30代後半から40代以上の色々な経験を重ね、ファッションやコスメだけでなく、ライフスタイルにもこだわりを持った方をイメージしているので、そんな方をイメージするような色を選ぶ事にしました。

②お客様に1番伝えたいイメージの色はどれか。

年齢を重ねて色々な事や物を経験し、色々な化粧品を使ってきた目の肥えた40代の女性をイメージ。
美しさやかっこよさを感じさせる色をいくつかチョイスしました。

③製品やビジュアル、販促物などに落とし込んだ時の汎用性。

ビジュアルや販促物はその時々で仕様やデザインが変わります。
どんな時にでも古くならず、飽きの来ないカラーにしたいと思いました。

④分かりやすさ。

見た目のわかりやすさって、とっても大事。

⑤再現しやすさ

色やロゴが複雑だと、様々な媒体に落とし込むのが大変なんですよね…。
以前居たブランドでは、ブランドロゴに特殊な色を使用していた為
印刷物や様々な媒体で、色味を合わせたりチェックする事が非常に難しかったので、CELLESSENSEに関しては、再現しやすい色にするつもりでいました。

ブランドカラーを決めていく作業

上記5点を踏まえ、ブランドカラーを決めていきます。

①キーワードの設定

ブランドコンセプトやターゲットをイメージするキーワードをピックアップ。
CELLESSENSEの場合
美しさ・スタイリッシュ・エイジレス・高級感・シンプル・賢さ・高機能・クール・エッジー・ビューティ・上質・モード
etc...
のワードをピックアップしました。

②キーワードをマッピング

①のキーワードとキーワードから彷彿する色ををマッピングしていきます。

キーワードとキーワードに合ったカラーをマッピング

③カラーを決めていく

①②をもとにざっくりとしたイメージマップを作製
ブランドカラーに合うビジュアルを雑誌の切り抜きなどでクリッピングしたイメージマップを作ると、
より関係者にイメージが伝わりやすいかと思います。

image map

カラーが決まったら
・色の設定
メインカラーが決まったら、カラーチップなどでCMYKやRGBを設定していきます。
CELLESSENSEの場合は黒がメインカラーなのでここは割愛。

・サブカラーを設定
メインカラーに合せてサブカラーも決定します。
CELLESSENSEの場合は白、グレー、シルバーの3色にしました。
クールさにエッジを効かせたかったので、モノトーンにアクセントでマットシルバーを設定。
サブカラーもそれぞれCMYKやRGB値を設定。

PANTONE®色見本

・ロゴやデザインにカラーを反映

ブランドカラーの決定

チャコールグレーなんかも最後まで候補に挙げていましたが、
ブランドロゴに様々なカラーを付けてみましたが、やっぱり黒が一番しっくりきました。
ブランドが目指すイメージを考えつつ、仮の製品デザインにメインカラーやサブカラーを当て込んで
最終的にチームメンバーの意見を聞いて決めました。
メインカラー:黒
サブカラー:白、グレー、シルバー
にすんなり決まった感じです。

monotone image

まとめ

文字で改めて書くと、散々こねくり回して最終的にベーシックな色に決まった感がありますが…
ブランドにとってブランドカラーはロゴと同じくらいに大事なものなので
検証したり、考える時間と手間を結構掛けていたりします。

企業やブランド、企画する人によって方法は異なると思いますが
CELLESSENSEではこんな感じで決めていきました。

製品のボトルは、黒に近いチャコールグレーのグラデーションカラーに黒のロゴを入れ、キャップはマットシルバーに。
化粧箱はシルバー+黒。
キービジュアルにもしっかりブランドカラーを盛り込みました。

CELLESSENSE KV

今後製品が増えていったり、時代の流れでビジュアルやパッケージは変化していくかもしれませんが、ブランドカラーを決めておくことでブレないでいられるのでは無いかと思います。

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