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台湾の屏東の事業者さんを強くしていくための「SESSION台湾」で伴走ゼミやってます。

コロナが落ち着き、日本各地でも講演やトークイベントのお誘いが増えつつあるこの頃。各地での開発ゼミも5月頃に年間の伴走計画のスケジュールをスタッフと全体調整をして移動もできるかぎり無駄がないように進めています。

で、今季の動きが始まりかけた6月に台湾から新たな依頼が。
台湾の最南端の街、屏東(ピントン)の行政の方たちが僕らの大阪本社にやってこられました。ただ視察に来られたのかと思いきや僕らが中小企業向けに進めている伴走型の開発ゼミを台湾でもやってほしいというんんです。

台湾にも同じ文脈の人材はいるんじゃないの?とウチの台湾人スタッフにも伝えていたのですが、とにかく興味を持ってくださっているので会ってほしいと。

でせっかくなので、僕らの話だけではなく、京都での職人育成事業で受講生だった池内友禅の池内さんにも来ていただいてゼミ受講の動機や、受講後の成果など話していただきました。

先方の熱量は僕の想像以上で。年内にスケジュールを調整してほしいと。
すでに平日は埋まっている状況で海外への移動となると日程の確保がかなり困難な状況でしたが、、、、ウチの台湾人スタッフが土日やら連休やらを平日にして調整をし始めました(笑)

言葉の面でも、職人との関係との面でも悩ましい事案でしたが、
せっかくの機会なのでとにかくやってみるかと。

で、説明会を兼ねた屏東でのセミナーに向かうことに。

到着したら、

舞台は気合入っていて凄いのですが、見せる画面が・・・小さい!


たしか100名が見に来ると聞いていたのですが、、、、小ささに…ええ!?
と慌ててスクリーン用意してくれませんか?と話しておりましたが、、、一向に動く気配はなく。。。モニターが前列と後列にできているので、その近隣で見えるように急遽資料の文字サイズを調整しつつ本番に。
(そんなトラブルは海外あるある(笑)

で、今回は屏東の方々が何と異例の同時通訳さんを用意してくださってました。
5年前にも講演したこともあるのですがその際は通訳を挟んでの流れだったので90分の講演だと半分の資料になります。今回は同時なのでフルフルでお願いしますと。国際会議かと思うような通訳用のブースもセットされていて、2名体制で15分ごとに交代しながら進めてらっしゃいました。(皆さんがイヤホンしてるのわかるかと)すごいことになってるなと・・。

ただ、現地の皆さんは初めて見る(であろう)慣れないイヤホン機器に戸惑っていて、スタートしてからも何だか敷居の高そうな緊張感が漂っておりました。

今まで体感したことのない雰囲気なので和ませようと(笑いを誘おう)と

「リーˉ ホオˋ(こんちはー)
ウオ
ˇ シーˋ (私は)
ジンˉ グウˇ ミイェンˇ(金谷勉です)」

を台湾語で話したら、

皆さんも僕との距離感掴めないまま話したせいか、会場が「??」となり、
枕から滑るという汗な感じから始まりました(笑)

で、皆さん熱心にメモも取られていて、終わりからの質問は日本と同じでなかなか出てこないかなと思ってましたら、皆さん濃い質問をぶつけてこられました。(長くて、再度聞き直した程)で、通訳さんも僕に日本語へ同時通訳で完璧に訳してらして速さと正確さにびっくりしました。

で、中国語版の「小さな企業が生き残る」も持って行った
殆どが売れてありがたかったです。(中国語は台湾で使われている言語とすこしちがうのですが)

で、最終対面参加者が100人、オンライン参加者ががなんと800人!
(ほんまかいな‥)

その後は地元原住民(現地では差別的な言葉で無くて手仕事されているエリアの方々の呼称)との開発ゼミ「Session屏東」説明会も開催。

参加希望の方は当初5名くらいかなと聞いてたのですが、たくさんの方が。

で、皆さんよりも行政の担当の皆さんの方が熱量高いのではないかと思うくらいに気合いが。(普通海外からゼミ講師を呼ぶなんて日本でも考えられないですし、毎月かかる飛行機代の方がすごいのではないかと)

そして事業者さんも初めてなので何をするのか、何を質問して良いのか、戸惑っている感じもしました。熱心に話されているので通訳さんに聞いたら

「一緒に進めれば絶対成功できる!参加して欲しい!」と・・・(汗)

初めての海外での言葉超えゼミで成果を出して欲しい!という
僕へのプレッシャーは・・・(汗)

現地でサポートしてくださった皆さん、学生ボランティアの皆さんありがとう!

屏東の秘書長さん(偉い人)


地元でサポートされている方々とも。


地元法人企業では無いので、サポートしてくださっている地元コンサル会社の社長さん

と、まあ、50歳を過ぎて折り返しも過ぎた頃に、毎月海外に行って、モノづくりされる方と伴走する仕事をすることになるとは思いもしませんでした。本当に人生なんてわからないもんです。(叙情な感じになりたいわけじゃ無く、日本での講義に間に合わないので朝イチの飛行機しか間に合わないので、移動がスパルタ(笑)

で8月から始まった事業開発ゼミ。

台湾南部にある屏東県県庁様と共同運営で、合計5社の事業者さんの参加、現状分析を行いながら、商品イメージ、方向性、商品企画をに必要なプロセスをじっくりたどり、自社の強みを活かした事業の企画を練り上げていきました。

実際のスケジュールと内容

参加事業者さんは下記の通り。
・原住民伝統クラフト系インテリア事業者さん
・植物オイル事業者さん
・原住民ローカル食材の手土産事業者さん
・伝統革彫刻事業者さん
・繊維系月桃編み事業者さん

台湾の中小企業/職人でもそれぞれの課題があります。

今回は言語を超えて、二年間の取り組みを試しています。

2023年はしっかり分析と企画を経て、今年度は引き続き、企画した商品を開発し制作し、狙っている市場に販売する予定です。

1年目に自社の特徴や強みから導き出された商品の企画を具体化にしながら、まずは台湾国内展示会や国内販路を広けることを狙い、商品開発を行っていきます。

今回事業者を主体とする今回の開発ゼミの目的は、事業者が自走できるように、販路まで一緒にサポート。

台湾行政の従来のやり方と違い、今回屏東県と新しい取り組みを実験、
台湾では適切な事業サポートを構築していこうと思ってます。

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